《対象0〜2歳》タッチ遊びにおすすめ赤ちゃん絵本『くっついた』

『くっついた』は赤ちゃんとのスキンシップにおすすめの絵本です
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  • 三浦太郎/こぐま社

【絵本の内容】

きんぎょさんも「くっついた」。あひるさんも「くっついた」。ぞうさんも「くっついた」。他のみんなも「くっついた」!最後にくっつくのはもちろん…。

【0~1歳】読み聞かせのヒント

赤ちゃんとのスキンシップに

「くっついた」とくり返されるフレーズが耳に心地よく残ります。肌と肌が触れ合うと、みんな笑顔になる…スキンシップの本質で一番大切な側面を題材にした絵本です。

まだ赤ちゃんのお子さんとは毎日のようにスキンシップをとっていることだと思います。毎日のスキンシップに、この絵本の「くっついた!」という言葉をつけてみませんか。肌をくっつける前に「くっついた!」と言うのがコツです。

生まれて数ヶ月のお子さんの脳は日々成長していて、新しい刺激に非常に敏感です。

毎日「くっついた!」と言って頬をくっつけていると、お子さんは「『くっついた!』と言われたら大好きなママ&パパのほっぺがくっつくんだ」と学びます。そしてすぐに、「くっついた!」と言われたらママ&パパの頬がくっつくのを期待しワクワクして待つようになります。

これはお子さんの脳がすでに「ものごとを予測する」ことができるようになっている証拠です。このような発達が見てとれると、毎日のスキンシップもより一層楽しくなると思います。この絵本をたくさん読んで、たくさん「くっついた!」をしてみませんか?

赤ちゃんは丸い顔が大好き

ぼくとママとパパの顔が、シンプルな丸顔で描かれています。0歳から1歳という年齢では視力はまだ0.1程度ですが、丸という形は図形の中で赤ちゃんが一番認識しやすいものです。アンパンマンが赤ちゃんのカリスマであるように、赤ちゃんは丸い顔が大好きです。この絵本はいつも赤ちゃんに大人気です。

声質や声色に変化をつけて

「くっついた」をゆっくり読んだり、早く読んだり、声を高くしたり低くしたり、絵本を揺らしてみたり、お子さんに遠ざけてみたり近づけてみたり、してみてはいかがでしょうか。赤ちゃんは、いろいろな声のそのどれもが大好きなママやパパの声なんだと記憶します。

ばあば&じいじ にも読んでもらって一緒に「くっついた」を

もし可能であれば、ママやパパ以外の、例えばおじいちゃんやおばあちゃんにも読んでもらいたい絵本です。絵本は絵と文の芸術ですから、読み手が変わると、子どもが感じるものもガラリと大きく変わります。

自我が育つ2歳、3歳ころになると「(絵本を読んでくれるのが)ママじゃないとイヤだ!」なんて言い出したりもします。できれば早いうちからママやパパ以外の人にも絵本を読んでもらうのがおすすめです。

【1~2歳】語りかけのヒント

この本を読んだ後には、ぜひママやパパがお子さんに「くっついた」をしてあげてください。この絵本は0歳から楽しめますし、大きくなるともっと難しい絵本を読むようになるでしょう。ですが、大きくなってこの絵本はあまり開かなくなっても、ずっと「くっついた」をしてくださいね。

体の部位の名前を覚える

「くっついた」に慣れてきたら、体のいろいろなところへ「くっついた」をしてみませんか?「ママのほっぺたと、こうくんのおなかがくっついた!」などと遊ぶことができます。

ママの頬がお子さんのお腹にくっついたら、きっとお子さんは大笑いするでしょうが、きゃっきゃっと笑いながらもお子さんは、ママが教えてくれた体の名称をちゃんと覚えています楽しくスキンシップをしながら、自然と体の名前を覚えられます。

ものの名前を覚える

家の中であれば鏡や冷蔵庫など、散歩に出たらお花や石など、いろいろなものと「くっついた」をしながら、お子さんの語彙を増やしてあげることができます

0歳から1歳までの「言葉のインプット期」には、いろいろな言葉をいろいろな場面で何度も語りかけてあげてください。この時期は赤ちゃんからの反応はまだあまりありませんが、ぜひ毎日語りかけてあげてください。2歳から3歳にかけての「言葉のアウトプット期」でその成果が現れます。

ママ&パパがたくさん語りかけをしていた子どもは「話をすること」だけでなく「話を聞くこと」も上手で、つねに新しい言葉に敏感です。これは、赤ちゃん時代にママ&パパが笑顔でたくさん語りかけをしてくれたことを子どもはちゃんと覚えていて、「新しい言葉を知る」ということが楽しいことだと脳や体がすでに知っているからではないかと思うのです。

いろいろな触感を覚える

五感の中でも、触って感じる触感は乳幼児期にはとても大切です。「離乳力は手づかみで食べさせよう」とか「泥遊びをたくさんさせよう」などと言われる理由です。ママ&パパのほっぺた以外のところにたくさん「くっついた」をして、お子さんにいろいろな触感を経験させてあげてください。

さらに手で触っても気付かないことが多い触感や温度を、頬だったら感じることもできます。「鏡にほっぺたをくっつけたら、すごく冷たいね」「石と『くっついた』したら、ほっぺたに砂がついちゃった」など、この絵本をきっかけにして、お子さんにいろいろな体験をさせてあげてください。

 

この時期がお子さんの絵本選びに役立てば嬉しく思います。

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『くっついた』は赤ちゃんとのスキンシップにおすすめの絵本です

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