幼児向け通信教育教材人気5社を一斉比較!幼児向けの通信教育教材ははどれも「学びを楽しむ経験を」「子どもが自ら学ぶ力を」を謳っていて「分かりにくいな」と感じたことはありませんか?実は教材によって、楽しんでいる学びの内容や、伸ばしている子どもの力の性質は少しずつ異なり、ずっと受講し続けているとお子さんの成長に大きな違いが出ることもあります。今回のテーマは「通信教材が子どものどんな能力を伸ばそうとしてくれるのか」です。随時加筆中。
幼児通信教育の比較ポイント
比較した幼児通信教材5社
今回、比較したのは有名人気6社です。
- 「こどもちゃれんじ」
- 「幼児ポピー」
- 「Z会」
- 「まなびwith」
- 「がんばる舎」
●子どもの何を伸ばすのか
着目した比較ポイントは「教材が伸ばしてくれる子どもの能力」と「値段」の2点です。
幼児通信教育6社一斉比較
『こどもちゃれんじ』
「自分で考え行動する力」を伸ばす
ベネッセの「こどもちゃれんじ」が目指すのは「未来を生き抜く力」を身につけること。そのための教材は「自分で考え、行動する力」を鍛えられるように組まれています。「こどもちゃれんじ」は知育付録教材「エデュトイ」や映像教材など教材が多様で、カバーしている学習範囲も広め。「こどもちゃれんじ」は教材自体が子どもにとって魅力的ですから、ママの助けを借りなくても子どもは比較的自主的に取り組める工夫がされています。
●自ら教材に向かう姿勢
「こどもちゃれんじ」は「自分で考え行動する力」を伸ばすために「自ら教材に向かう姿勢」を大切にしていると感じます。その特徴は次の5点です。
特徴1. 付録知育教材エデュトイ
「こどもちゃれんじ」の特徴といえば何と言っても付録教材の知育玩具「エデュトイ」。「自分で考え自分で行動」できるように幼児教育のプロが工夫を凝らした付録教材が毎月届きます。「市販のおもちゃを買っても、遊んでいるのはいつもちゃれんじの付録」という声が多い一方で、「毎月毎月大量に送られる教材が邪魔になる、すぐに壊れる、すぐに飽きる」などの声もあり(注:いくら「子供が自分で考え自分で行動」できる教材といっても学習教材であることには違いありませんので、エデュトイを活用させるには少しコツがあります)エデュトイ教材が「家庭の方針に合うか」「教材で学ぶことを子どもが気にいるか」の見極めが必要かもしれません。
特徴2. 赤ちゃんから始められる
「こどもちゃれんじ」は3歳以下の赤ちゃん向けの教材が用意されています。3歳までの成長にはそれほど大きな個人差は出ないので、乳幼児の発達段階にあった知育玩具は赤ちゃんのお気に入りになる確率が高いと言えます。「赤ちゃんのころから始めて、子どもが気に入っている」「こどもちゃれんじ自体がよい習慣になった」と小学校入学以降もそのまま継続する人も多く、お子さんが3歳以下なら「こどもちゃれんじ」は特におすすめです。
特徴3. 英語の学習教材あり
「こどもちゃれんじ」には英語教材が含まれています。DVDなどの映像教材が日本語音声から英語音声に切り替えられるようになっていて、日常生活でつかう日本語を英語の音でインプットできる学習システムです。楽しく英語に触れることができます。もう少し本格的に英語学習をしたいなら「こどもちゃれんじEnglish」があります。
英語習得というと、英語を英語で学ぶオールイングリッシュ方式ばかりが注目されている感もありますが、オールイングリッシュにはオールイングリッシュの、「日本語→英語」方式には「日本語→英語」方式のメリットとデメリットがあるので、ママやパパの希望とお子さんの学習意欲がバランスよく好循環を生める教材がおすすめです。オールイングリッシュ方式の英語教材なら、現在のところ、効果も値段も楽しく学べるベネッセの「ワールドワイドイングリッシュ」、もしくは、効果も値段も本格的な「ディズニーの英語システム(無料サンプルプレゼント)」の二択だと思います。
特徴4. 学習テーマが多彩
「こどもちゃれんじ」の教材は多彩な学習テーマが組み込まれているのも特徴的。「考える力」や「生活習慣」などは他の幼児教材では散見されますが、2歳児向けの「思いやり」や「表現」といった学習内容や、年中さん向けの「人と関わる力」などといった教材は、学校教育の科目ではなく社会教育に分類される大切な学びです。義務教育の学習要綱に含まれていない「生きる力」学習は、乳幼児期にこそ体験させてあげたい内容ではないでしょうか。
特徴5. しまじろう
「こどもちゃれんじ」は「しまじろう」のキャラクターでも有名。子育てブログやSNSで「しまじろうがいて良かった」「うちはしまじろう様サマです」などというコメントは毎年見られます。学習教材のキャラクターものの使用には賛否両論あるテーマではありますが、トイレトレーニングや公衆マナーなどにおいては「すでに上手にできる年上のお友だち」の存在は子どもにとってとても重要な役割を果たします。
一人っ子や1番目のお子さん、ちょっと年上の友だちやいとこが近所にいない場合には特に「しまじろう」がお子さんの成長を力強くサポートしてくれるはずです。
《口コミ》「こどもちゃれんじ」の口コミ
「こどもちゃれんじ」と「幼児ポピー」を比較した口コミをまとめました。
《比較口コミ》「幼児ポピー」と比較した口コミ
「こどもちゃれんじ」と「幼児ポピー」を比較した口コミをまとめました。
《比較口コミ》「Z会幼児コース」と比較した口コミ
「こどもちゃれんじ」と「Z会幼児コース」を比較した口コミをまとめました。
●月額約1,700円(0歳〜)
幼児向け通信教育教材の中では「高め」の「安め」といった価格帯。知育付録教材「エデュトイ」や映像教材までついてこの値段はかなりコスパが良いはずなのですが、「こどもちゃれんじ」から他の幼児通信教育教材に乗りかえたママからは「こどもちゃれんじって高かったんだ…」との声も少なくありません。教材が多いと「いつ何をどの順番で取り組ませるか」「教材をどこにどのように片付けておくか」など、ママがサポートしなければいけない場面が多くなるので、「こどもちゃれんじ」を検討する際には、お子さんとの相性だけでなく、ママとの相性も特に大切になるような気がしています。
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『幼児ポピー』
「自ら学ぶ力」と「学習習慣」
全家研の月刊「幼児ポピー」は月額980円という破格の安さです。加えて無料サンプルの問題が易しめなので、お試し教材が届いてもちょっと見ただけで「幼児ポピーは簡単すぎる」と判断しているママが多いようですがちょっと待ってください。「幼児ポピー」の簡単さは脳科学的な裏付けによる難易度です。(「幼児ポピーは簡単」というイメージが根強くありますが、実際のところ、次にご紹介するZ会の方が教材の中の問題の難易度はずっと低いのです)
●親子で楽しく学ぶ学習習慣
「月刊幼児ポピー」は「自ら学ぶ力」と無理のない「学習習慣」を身につけるために「親子で楽しく学ぶ時間」を大切にしていると感じます。その特徴は次の5点です。
特徴1. ポピーの「簡単」は科学的
「幼児ポピー」は全国家庭教育研究会(以下「全家研」)という京都の団体が発刊しています(発行は株式会社新学社)が、全家研の設立に尽力したのは「脳の運動神経研究」における世界的権威である京都大学元総長平澤興氏でした。「幼児ポピー」はただ簡単なのではなく、教材を楽しく感じる「取り組みやすさ」と子どもの脳活動とが研究された上で、脳に最もよいと考えられる難易度に設定されています。現在の「幼児ポピー」を監修指導しているのは脳神経科学および応用健康科学が専門の篠原菊紀氏(諏訪東京理科大学教授)です。
▼篠原菊紀教授の著書の一部
特徴2. 前頭前野を鍛えて「脳力」を伸ばす
「幼児ポピー」の公式サイトには「脳力」という言葉が頻繁に登場します。これは文字通り「脳」の力を伸ばす教材を指しており、篠原菊紀教授の「ポピーに取り組む親子の脳活動測定実験」によってポピーを長く続けるほど脳が強く活性化することが明らかになったそうです。
ポピーを長く続けるほど「前頭葉」の一部「前頭前野」が強く活性化することが見えてきました。(中略) ポピーに取り組むことは、知的能力を高めることにつながるでしょう。また、我慢する力や続けていく力も身につくはずです。
特徴3. 親子のふれあいが充実する
脳は「楽しい」と感じている時ほど強く働いているという脳科学的知識はテレビ番組でもよく取り上げられますが、乳幼児期の子どもにとって楽しく感じる瞬間というのはママやパパと一緒にいるものです。「幼児ポピー」は保護者向けの「答えとてびき」が充実しているのですが、これも教材を通して親子のふれあいを高めるための教材です。子どもが解いた問題をただ丸つけするだけでなく、間違った問題でつまづいた理由をすぐに把握し、その場で解消してあげられるように親へのアドバイスが詳しく書かれています。答え合わせの後のちょっとした一言が子どもを大きく成長させることもあります。「幼児ポピー」では、そんな親子のふれあいから生まれる成長を大切にしています。そして、それは教材が「簡単」だからこそ楽しめる時間でもあります。難しい問題を解くこと自体ではなく、問題に「取り組むことが楽しい」と思える体験を積むことができるのが「幼児ポピー」です。(親子のふれあいを通した学習体験を大切にしているのは全家研が行う「教育対話活動」という取り組みがあるからです)
特徴4. 付属教材がない
「幼児ポピー」には付属教材がありません。毎月届けられる教材は極めてシンプルなものです。これは上でご紹介した「こどもちゃれんじ」とは対極をなすコンセプトです。テーマが幅広い教材を通して楽しく学ばせようとする「こどもちゃれんじ」に対して、「幼児ポピー」は厳選した教材を使って親子の対話をはぐくむことで学ぶことを楽しく感じさせようとするアプローチです。
特徴5. 充実した「教育相談」サポート
「幼児ポピー」はママやパパへのサポートが充実しています。毎月同封される『おうちの方向け情報誌 ほほえみお母さん&お父さん』はカラフルで読みやすく、内容も充実しています。読者からのお便りなどだけでなく、おすすめ絵本の紹介や「幼児ポピー」を監修している篠原菊紀教授の脳科学的見地からの読み物など、読み応えのある子育て情報が充実しています。 全家研では「教育対話活動」という取り組みをしているのですが、この活動は子どもへ宛てた教材の中だけでなく、おうちの方への手厚いサポートにも繋がっていて、「幼児ポピー」を受講しているママはいつでも「教育相談」サポートを受けることができます。「相談」などと言うと億劫に感じられるかもしれませんが、正直なところ、幼児ポピーを受講していたら教育相談を利用しない手はありません。優しく的確なアドバイスがもらえるだけでなく、ちょっとした体験談やエピソードの中に大きな発見をすることがあるはずです。ポピーの教育相談は特におすすめです。
《口コミ》「幼児ポピー」の口コミ評判
《年齢別》「幼児ポピー」年齢別の口コミ評判
- 2〜3歳児「ももちゃん」の口コミ
- 3〜4歳児「きいどり」の口コミ
- 4〜5歳児「あかどり」の口コミ
- 5〜6歳児「あおどり」の口コミ
《比較口コミ》「こどもちゃれんじ」と比較した口コミ
「幼児ポピー」と「こどもちゃれんじ」を比較した口コミをまとめました。
●月額 980円(2歳〜)
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『Z会幼児コース』
「自らすすんで学ぶ力」を伸ばす
「Z会」は東大京大をはじめとする難関大学対応の教材が出発点ですから「知識詰め込み型なんでしょ?」「Z会なんて難しすぎて、うちの子には…」などという印象を持たれている方もいらっしゃるようですが、もしそのような印象をもっていらっしゃったら、ぜひ、一度「Z会」の無料サンプルを取り寄せていただきたいと思います。きっとイメージと実際の教材のギャップに驚かれると思いますよ。(幼児向け教材の資料請求はこちら )
●あとで伸びる学力の伸び幅
特徴1. 実はポピーより簡単?!
「幼児ポピー」をご紹介するときに例に挙げましたが、実際のところ、教材の中の問題、例えば、ひらがなを学ぶ進度や迷路の複雑さなど「幼児ポピー」よりも「Z会」の方がずっと難易度が低いです。この点は他社からの乗り換えを考えていらっしゃる方は注意が必要です。しかし、もちろんこの低めの難易度設定には理由があります。
特徴2.「あと伸び力」を伸ばす
「Z会」の特徴は「実体験」と「ワーク学習」の2側面から知識を深めるアプローチです。「Z会」はキーワードとして「あと伸び力」と呼んでいます。「Z会」の教材は、幼児期に主体的な「なぜ?」「どうして?」が生まれる学びや、子どもが自分なりの発見を大切にできる学びなど、実体験とワーク学習を通して「知らなかったことを知る」楽しさを積み重ねられるようになっています。その学びの楽しさが自ら学ぶ姿勢を作り、自ら学ぶことができるようになれば中学高校でぐんぐん伸びる、その推進力になるのが「あと伸び力」だと思います。
特徴3.「ぺあぜっと」という教材
「Z会」の教材の中で最も特徴的なのが「ぺあぜっと」という教材です。親子で一緒に取り組むアクティビティ学習です。「Z会」も「こどもちゃれんじ」や「幼児ポピー」と同じく「自らすすんで学ぶ姿勢」を身につけようとする側面がありますが、「Z会」が目指しているのは計算の速さや知識の正確さが求められる「勉強」よりもっと生き生きとした学びであり、その生き生きとした学びを提供するのが「ペアゼット」です。
「ぺあぜっと」は、身近な実験や工作、料理、観察などを通して『予想』『実験』『考察』の過程を体験し、そこで学んだことを言葉や絵で表現することによって知識として定着させることができる教材です。「ぺあぜっと」の学習を重ねていくと、子どもは暮らしの中でいろいろなことに対して「なぜだろう?」と疑問を感じることができるようになります。さらに、その疑問を解明する手段を学ぶことができます。
- 「知らないことを想像すること」
- 「知らないことを知る手段を知ること」
- 「知らないことを知ることができたこと」
という学びの楽しさは、既存の知識を理解し記憶する「勉強」というよりも、誰も知らない真実を突き詰め、知り得た知識を体系化していく「学問」に近いと思います。「Z会」は、このような本当の学びの体験は後々きっと子どもに大きな影響力を与えるに違いありません。
特徴4.「簡単さ」と「難しさ」のバランス
「Z会」は「こどもちゃれんじ」や「幼児ポピー」と比べると、文字や計算、迷路などの学習項目が易しめです。しかし、「ぺあぜっと」の学習項目は複合的かつ総合的で決して易しくはありません。例えば「塩」という学習項目では、 「塩は水に溶けて見えなくなるという事実」 「塩が溶ける分量を予想すること」 「塩が何杯溶けたか測り、記録すること」 「塩の実験を絵で表現すること」 など「塩の性質」という1つの課題で複合的な学びを体験することができます。
特徴5. 親へのサポート
「ぺあぜっと」の学習はサポートするママやパパにとっても易しくはありません。「なぜかな?」「どう思う?」という親の問いかけが実験の成功を左右することもあります。その点を補うための教材が「ぺあぜっと i 」です。「ぺあぜっと i 」には実験に必要なものや実験方法、実験のおおよその結果などが書かれています。「実験をする前に予想をさせること」や「実験が失敗した時のフォロー」など、実験を行うときのサポートが充実しています。さらに「ぺあぜっと i 」には、行った実験と学校での授業との関連も紹介されていて、長いスパンでの学びを行うことができます。しかしながら一方で、文字や計算などのワークの解説は非常にシンプルで、例えば解説の豊富な「幼児ポピー」と比べると平均して4分の1程度の解説しかありません。
《知育効果》「Z会幼児コース」の知育効果
《口コミ》「Z会幼児コース」の口コミ評判
《比較口コミ》「こどもちゃれんじ」と比較した口コミ
「Z会幼児コース」と「こどもちゃれんじ」を比較した口コミをまとめました。
●月額約1,900円(年少〜)
「Z会」には子どもが喜ぶ付録教材やかわいいキャラクターなどはありません。教材のデザインも良く言えば素朴でシンプル、悪く言えば真面目で愛想がない印象です。「通信添削のZ会」ですから幼児教材にも添削サービスはついています。添削課題を提出すると「おへんじシート」というものが返ってきますが、この「おへんじシート」はすべて手書きで、手書きのイラストなども書いてあるなど温かみが感じられるシステムです。
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『ぷちドラゼミ』
●考える力の柔軟さ
「考える力で学力の土台を作る」
「ドラゼミ」は良くも悪くも「ドラえもん」で有名です。ドラえもんのおかげでインパクトと親しみやすさがピカイチ(一度聞いたら忘れにくい)ですが、ドラえもんのせいでキワモノ扱いされ(?!)名前は知っているのに「そもそも選択肢に入っていない」というケースが少なくないという印象があります。しかし、「ドラゼミ」の考える力を鍛えるアプローチは北欧の教育先進国スウェーデンの教育法に似ていて、お子さんとの相性次第では大化けする可能性がある有望株です。「ドラゼミ」はいま最も無料サンプルをおすすめしたいエッジの効いた教材です。
特徴1. お勉強色が強い教材
「ドラゼミ」はドラえもんのアニメのイメージとは程遠くかなり「お勉強色」が強い教材です。学習進度も早めで、学習内容は「先取り学習」寄りですし、発展問題や複合問題といった応用問題も多く難易度も高く感じられることでしょう。下の画像は公式サイトに掲載されているサンプル画像ですが、問題文の文字を見てみると「教科書体」というフォントになっています。かわいらしい丸文字ではなく、無機質な印象を与えます。小学1年生の教科書の雰囲気に慣れさせようという意図が感じられます。(それを緩和し中和しているのがドラえもんのキャラクターたちでしょうか)
「ドラゼミ」の幼児コースではパズルを使った図形問題や間違い探しなどゲームのように楽しみながら空間認識力や発想力を鍛えることができます。また「ドラゼミ」は保護者へのアドバイスも充実していて、子どもがより深く理解し、より確実に定着させることができるように工夫されています。
特徴2. 幼児から小学生まで一貫カリキュラム
「ドラゼミ」では幼児コースから小学生コースまでが一貫していてオリジナルカリキュラムが組まれています。幼児コースの「もじ」「かず」は小学生コースの「国語」「算数」を見据えた内容になっており、発展学習によりスムーズに移行できるようになっています。教科書に準拠した内容だけでない教材なので、教育要綱にとらわれない柔軟な知力が鍛えられます。
幼児コースでパズルや迷路、間違い探しなどをゲームのように楽しみながら鍛えた「考える力」は、小学生コースで論理的思考力や作文のアイディア力などへ発展するような長期的なカリキュラムが組まれています。
特徴3. 一粒で二度美味しい教材
「ぷちドラゼミ」は子ども用に書かれた問題を解いた後に保護者向けに書かれたアドバイスを忠実に行うことができれば、同じテーマを非常に効率的に何度も反復学習することができます。例えば「大きさを比べる問題」で、子ども用には「仲間はずれに丸をつけましょう」という問題だったとしましょう。お子さんはこれは簡単に解けるかもしれません。そしてページをよく見ると背景として描かれている家や木や石にも仲間はずれが描かれており、保護者向けのアドバイスには「問題を解き終わったら、他にも仲間はずれがないか探してみましょう」と書かれています。それだけでなく、さらに「なぜ仲間はずれなのか話し合ってみましょう」とたたみ掛けていたりします。この「話し合ってみましょう」という課題は「Z会幼児コース」にもよく見られるのですが、一見地味な「話す」という学習は幼児期の子どもの脳にはとても効果があります。思考力も想起力も語彙力も表現力も一度に鍛錬できるので、どれほど効果的かは考えるまでもありません。教材の1ページ1ページの学習”深”度で言えば「ぷちドラゼミ」ほど作り込まれている教材は今のところ見当たりません。「ぷちドラゼミ」はこの凝った保護者向けアドバイスを使いこなすことができるくらい「子どもと一緒に勉強するぞ」という心の余裕と時間的余裕があるご家庭にはイチオシです。
特徴4. 100マス計算の陰山メソッド
「ドラゼミ」を監修指導しているのは「100マス計算」で有名な陰山英男教授です。
幼児コースでは「100マス計算」はないものの、陰山教授の「反復練習」主義は「ドラゼミ」全体に貫かれていて、文字や数の基礎練習は何度も何度もくり返し行います。
単調な反復練習のときこそ愛らしいドラえもん作品のキャラクターが勉強のやる気を後押ししてくれます。
▼陰山教授の著書の一部
特徴5. 特別教材と毎月のドラえもん
「ドラゼミ」は年に4回(年長コースのみ5回)特別教材として付録教材がつきます。例えば、年少さん向けのプレコースなら「図鑑おえかきNEO」ミニ版、年中コースなら「あいうえおおふろシート」や「英語のCDつき絵本」など、年長コースには「世界と日本のおはなし」や「英語のうたCD」など。「ドラゼミ」の母体は小学館ですから、この特別教材はボリュームこそ縮小版ながら、品質は小学館の書籍並みです。そして「ドラゼミ」の教材は「ドラえもん」だらけです。
幼児コースではワークの各ページにドラえもんが登場します。吹き出し付きのイラストで一言コメントをしてくれるのもドラえもんなら、問題の中の選択肢もドラえもんの顔であったり、特に学習内容とは関係ないのにプチドラが飛び跳ねていたり…。これまで勉強する習慣がなかった場合でも心理学的ハロー効果によりドラえもんの魅力でお子さんを机に向かわせることもできるかもしれません。
入会時には「ぷちドラごほうびスタンプ」がもらえるのですが、このスタンプを押す箇所が学習ページに用意されています。さらに、毎月ドラえもんからのお手紙が届き、お誕生日にはお誕生日カードが、お正月にはドラえもんの年賀状が届きます。
●月額約2,000円(年少〜)
「ドラゼミ」は「1日2ページ」を目標にしています。「幼児ポピー」は「1日10分」です。だいたい教材2ページを終えるのに10分程度かかるでしょうから、「ドラゼミ」と「幼児ポピー」の学習量はほぼ同じと言えます。しかし価格は倍以上の差があります。「ドラゼミ」は添削教材です。年に数回の添削課題があります。加えまして「ドラゼミ」は「こどもちゃれんじ」と同じキャラクター教材ですが、大きな違いはキャラクターが3次元では登場しないことです。「こどもちゃれんじ」はしまじろうの紙製指人形やぬいぐるみなど付録教材にもしまじろうが使われていますが、「ドラゼミ」はドラえもんが登場するのは教材のページの中だけで、ドラえもんが教材になって外に飛び出してくることはありません。
▼まずは無料サンプルでお子さんの反応を観察してみてください。
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『がんばる舎』
●月額 680円(2歳〜)
「がんばる舎」は「幼児ポピー」よりも安い月額680円で受講できるプリントドリル式の幼児通信教育教材です。1ヶ月25枚のプリントドリルが届くので「平日に毎日、週末はお休み」というスケジュールで、子どもにもお財布にもムリなく毎日問題を解く習慣づくりができます。
●ムリなく毎日解く習慣
特徴1. 2社目の通信教材として人気
「がんばる舎」はメイン学習として幼児教室に通っていても宿題の量が少なすぎる場合や、他社の幼児通信教材をすでに受講していて問題を解き終えるのが早すぎる場合などに教材を補填する目的で2社目の通信教材として受講する人も多いようです。また、プロを目指して本格的にピアノやダンスを習っていて1日6時間以上は練習に充てているという忙しい子が学校の授業についていけるように、「どんなに忙しくても毎日続けやすい」というから「がんばる舎」を選ぶケースも多いようです。
特徴2.「まとめ出し」という一括配送
「がんばる舎」には「まとめ出し」という一括配送サービスがあるので、一年分の300枚(25枚/月×12ヶ月)プリントドリルを一度に受け取ることができます。さらに1年分を「まとめ出し」した場合、1年一括払い割引が適用され1ヶ月分(680円)ほど受講料が安くなります。
特徴3. 問題のレベルと量が選べる
「がんばる舎」には全7コースが用意されており、2歳児コースの「すてっぷ1」から小学2年生コースの「すてっぷ7」まで子どもに合っていると思えるコースを自由に選ぶことができます。上のお兄ちゃんお姉ちゃんの見よう見まねで、ひらがなや数字をある程度覚えてしまっているような場合には、お子さんの理解度にぴったりあったレベルを選ぶことができます。また「がんばる舎」を受講する人は「まとめ出し」というシステムを利用する場合が少なくありませんが、「まとめ出し」で1年分を手元に置いておけると、1日に取り組む問題のレベルも量も子どもの理解度やその日のスケジュールに合わせて調節することができます。
特徴4. モノクロ教材
「がんばる舎」のプリントドリルはまるで家庭用のプリンターで印刷したかのような質の白黒プリントです。1ヶ月のプリントドリルが25枚で680円なので、1枚27円ほど(680円÷25枚)です。1枚27円ならば家で無料教材を印刷することと比べたとしても、用紙代、インク代、そして300回分の教材を探す手間を考えると、「がんばる舎」の1年間カリキュラムが組まれ、難易度が徐々に上がっていく300枚のプリントドリルの方がいいと感じる方は多いはずです。
さらに「がんばる舎」を検討する際に気になるのは市販の幼児ワークかもしれません。「がんばる舎」のドリルよりも重くかさばりますが、同じ価格帯で厚手のしっかりした紙でフルカラーです。ただし、「がんばる舎」は科目のバランスが取れているのに対し、市販のワークでは科目数のワークを全て買って、自宅でママが毎日その日勉強する内容を決め、1ヶ月の勉強内容を調整してあげる必要があります。幼稚園や幼児塾で働いたことのあるママであれば特に気にならないかもしれません。
▼市販の幼児ワークは同じ価格帯でフルカラー
特徴5. 季節感がない
「がんばる舎」のプリントドリルは「何をいつどのくらい解いても大丈夫」という特性から、教材の内容に季節感がまったくありません。
季節感がまったくないからこそ1年分の一括配送が可能で、いつでもどのくらいでも取り組めるのですが、季節感のある教材を求めるのであれば「がんばる舎」以外に教材を補充必要があると思います。実際「がんばる舎」をされているご家庭で他教材を併用していらっしゃるケースは少なくありません。
幼児通信教育教材選びのコツ
幼児教材選び 3つの直感
家庭教育というのは、程度の差はあれ、日中一緒にいるママの影響を強く受けます。幼児通信教育教材を選ぶ際には、教材とお子さんとの相性だけでなく、教材とママ自身の相性も考えてみてください。例えば、このような気持ちにしてくれた教材はありませんでしたか?
- 「お子さんの教材を見て、ワクワク楽しい気分になる通信教材はありますか?」
- 「解説を読んで、実際にお子さんと勉強しているイメージが湧いた教材はありませんか?」
- 「教材の年間予定表を見て『これは是非やりたい』と思った教材はどれですか?」
無料お試しは「同時に」試す
無料サンプルを請求するなら数社を一度に比較するのがおすすめです。各社の特徴と、お子さんの「集中力と夢中さの密度」の違いが手に取るように分かります。さらに、無料サンプルはいろいろな角度から比べていると、お子さんの発達度合いや理解度だけでなく、意外な長所や嗜好を見ることができたりもしますので教材の一斉比較はおすすめです。(通信教材だけでなく英語教材や絵本の定期購読などすべて)
お試し比較 3つのポイント
学習内容の「量」を比べる
「あ」から始まったひらがなは4月号でどの文字まで学習しますか?「あ」から「お」までですか?「あ」から「か」までですか?(学習内容の「量」)
学習内容の「難易度」を比べる
「あ」の学習は、字を見て「あ の文字を選びましょう」という抽出問題だけでしょうか?「あ」の影をなぞったり、「あ」の一部分だけを練習したりするなどの運筆練習はありますか?(学習内容の「難易度」)
学習内容の「解説との相性」を比べる
「文字」を学習する際の「うながし」や「声かけ」などのママやパパへのアドバイスは書いてありますか?解説を読んで「これは是非やってみよう」と思わせてくれるような新しい発見はありましたか?(学習内容の「解説の長さ」)
幼児教材無料教材申込先一覧
以下、今回ご紹介した特に有名かつ人気の幼児通信教育教材の「無料お試し教材」の申込先一覧です。どの教材も申し込んで数日で自宅に届きます(年末年始やお盆など繁忙期を除く)。
▼学習バランスが抜群「幼児ポピー」
▼付属の教材が魅力の「こどもちゃれんじ」
▼あとから伸びる基礎学力を養う「Z会」
▼なぜか子供が夢中になる「まなびwith」
▼ワークが足りないなら「がんばる舎」
で、どれが1番おすすめ?
おすすめランキング
無料お試し教材が手元に届いたら改めておすすめしたいのが次の記事です。実物があると、おすすめランキングの理由を実際のワークと比較しながら検討できます。
幼児タブレット学習教材
また、教材選びに念には念を入れたい場合にはタブレット教材の資料請求も一緒にされてはいかがですか? タブレット教材の資料には全カリキュラムが掲載されているのでテキスト通信教材との比較もできますし、市販の教材で家庭学習を進める場合にも非常に参考になります。持っていて損はない内容です。幼児タブレット教材は現在実質2択ですが、先取り学習をしたい場合には年長からの「RISUきっず」は特におすすめです。
▼すまいるぜみ: 英会話から英検まで
▼RISUきっず: 算数の先取り学習に
▼詳細はこちら
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