子どもの心の動きを上手にくみとってストレスフリーな子育てを。子育てが何倍も楽しくなる(かもしれない)心理学的効果たち。
【このページの目次】
単純接触効果
単純接触効果とは
繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性誤帰属説(misattribution of perceptual fluency)で説明されている。また、潜在学習や概念形成といったはたらきもかかわっているとされる。
子どもをやる気に
単純接触効果はテレビCMでも使われている手法で、毎日同じ時間帯に同じCMが流れるのは単純接触効果によって、商品へのイメージを高めたり購買意欲を高めたりする狙いがあります。子どもはよいイメージを持ったものには無条件で挑戦するものですから、単純接触効果は子育てでは子どもをやる気にさせたい時に利用できます。また、一度書いた文字(間違っていても可)を何度も見せて「頑張って書いたね」「ここが上手だね」「ここがちょっと違うね」などと声かけをしてあげると文字をすぐに覚えるのも単純接触効果と言えます。
(参考記事) 京都大学こころの未来研究センター「こころ学」
プラシーボ効果
プラジーボ効果とは
偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。
子どもの自己肯定感に
自己肯定感とは「自分の存在価値を肯定できる感情」のことで、大成する人の自己肯定感は非常に高く、非行にはしる子どもは自己肯定感が非常に低いことが分かっています。プラジーボ効果は一流アスリートが行うイメージトレーニングにも利用されている心理学的効果ですが、平たく言うと、親が「あなたを信じている」と言い続けることで子どもに「自分は生きる価値がある」と信じることができ、この自己肯定感が子どものあらゆる可能性を伸ばす原動力になります。
(参考記事) ノセボ効果:お前はダメだと言い続けると本当にダメになる正反対の効果
ミラーニューロン効果
ミラーニューロン効果とは
他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられた。他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられている。
子どもに努力の楽しさを
ミラーニューロンは「モノマネ細胞」とも呼ばれますが、これは目で見たことを(自分の意思とは関係なく)自分でも真似しているような感覚を持つことです。この効果を上手に使うと、計算もピアノも水泳もぐんぐん上達させてあげることができます。子どもでも大人でも上手にできれば楽しく感じるものですから、勉強や習い事をうまくサポートしてあげて努力する楽しさを教えてあげたいものです。
プライミング効果
プライミング効果とは
先行する事柄が後続する事柄に、影響を与える状況を指して「プライミングの効果(または“プライミング効果”)があった」と言われる。多くの場合、その効果が無意識的である点、およびかなりの長期間(例えば1年間)にわたり効果が持続する点、記憶に障害を受けた者にも無意識的なプライミング効果は損なわれずにある(機能し続けている)点に、この現象の面白さがある。
子どもに挑戦する気持ちを
プライミング効果は、先に与えた情報によって人の考えを自分の意図した方向に誘導できる可能性を示唆しています。つまり、「自分が望んで決めたことが実は誰かに影響されていた」ということがあり得るという実験結果が出ています。子育てでは、英語やバイオリンなど「子どもが嫌ならいいけど一度させて適性を見てみたい」という場合に子どもに気づかれないように「挑戦する気持ち」を育ててあげることができます。 またプライミング効果は子どもの毎日の環境が子どもの意思決定に大きな影響を与えているということでもあります。英語を学ばせたければ英語子育てを頑張っている(けれど頑張りすぎていない)お友だちを作ったり、お受験をするなら頑張っている(けれど頑張りすぎていない)お受験仲間を作ったり、お子さんによりよいと思われる環境づくりがお子さんに大きな影響を与えます。
作業興奮の効果
作業興奮とは
やる気がないときでも一度作業を始めてしまえば集中することができるという現象のこと。
子どもに集中力を
勉強や習い事の稽古など子どもがやる気を示さないときでも、何らかのきっかけで一度始めさせることができれば、子どもは自然とやる気になるもので、その後は集中力をもって取り組ませてあげることができます。 ▼「もうひとふんばり」を支える「作業興奮」の絶大効果など、インターネットの誘惑にも負けない新世代の「集中力」をハーバードで学んだ医師が伝授。
ハロー効果
ハロー効果とは
ハロー効果とは社会心理学の現象で、ある対象を評価をする時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる(バイアス)現象のこと。後光効果、ハローエラーともいう。例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。
子どもに興味を持たせる
例えば、幼児通信教材の「こどもちゃれんじ」や「ドラゼミ」、有名幼児英語教材「ディズニー英語システム」などはキャラクターの特徴を利用して幼い子どもに勉強や英語に興味を持たせています。子どもに興味を持たせたいことを子どもが好きなことと関連づけて、子どもに「楽しそうだな」「きっと楽しいに違いない」と自然に思わせてあげられると、無理せずに子どもの興味の幅を広げてあげることができます。
カリギュラ効果
カリギュラ効果とは
カリギュラ効果(カリギュラこうか)とは、禁止されるほどやってみたくなる心理現象のことである。一例としては、「お前達は見るな」と情報の閲覧を禁止されると、むしろかえって見たくなるなどの心理が挙げられる。
子どもに「ダメ」を教える
「ダメ」と言われるとやりたくなってしまうという心理効果を逆手にとって、やめてほしい行動は「自由にさせてあげる時間」を設けることでストレスなくやめさせることができます。例えば、レストランで出されたジュースをストローでブクブクと泡立てて遊ぶことをやめさせたかったら、週に1度「ストローでブクブクする曜日」を決めて思う存分ブクブクして遊ばせてあげてみてください。ママが何度「ダメ」と言うより効果的な場合があります。
アンダーマイニング効果
アンダーマイニング効果とは
アンダーマイニング効果は、内発的に動機づけられた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、モチベーション(やる気)が低減する現象である。例えば、好きでプレイしていたゲームに金銭的な報酬を与えられると、やる気がなくなってしまうなど。抑制効果ともいう。
子どものやる気減退を防ぐ
子どもをやる気にさせたくて「宿題をしたらお小遣いをあげるよ」「ピアノの練習をしたらテレビをみていいよ」などご褒美をあげてしまうと、ご褒美なしではやる気にならなくなってしまいます。
エンハンシング効果に注意
しかし、ご褒美が常に子どもに悪影響を与えるというわけではありません。例えば、テレビが見たくて字の練習を頑張っていたら勉強好きになっていたり、競技会での入賞をめざして努力をしたり、行動を促すプラスの効果がある場合もあります。
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