幼児通信教育として人気の大手5社の教材の難易度、進度、到達レベルを比較します。注目したのは「もじ」と「かず」。
【このページの目次】
比較したのは「もじ」と「かず」
「もじ」と「かず」
「もじ」は、ひらがな・カタカナの読みと書きを何歳で始めて何歳でどのくらいのことができるのかなど。
「かず」は、数と数字の勉強を始めるのはいつか、時計の読み方を学ぶのはいつか、足し算・引き算の基礎になる「数の合成」「数の分解」はいつからか、などです。
「もじ」「かず」比較の前に
各社の教材コンセプトの違いをご存知ですか?こちらを一読されてから本記事をお読みになりますと、いっそう分かりやすいと思います。
人気5社の難易度&レベル比較
『幼児ポピー』
ポピーのワークの難易度
『幼児ポピー』の難易度は高くありません。
「楽しく解ける問題」が主流で、「考え込まなくては解けない問題」は「Z会」や「ドラゼミ」と違ってほぼ出ません。
ポピーのワークの進度
『幼児ポピー』のワークの進度は速くはありません。しかし、「がんばる舎」ほどは早くないものの「Z会」や「ぷちドラゼミ」よりもずっと早く、「こどもしゃれんじ」とほぼ同じくらいです。
【もじ】
【年中】1ヶ月に50音表の1行ずつ読み、文字のなぞり書き
【年長】なぞり書きからスタート、カタカナは年長の夏から
▼ ポピーの教材内容ならこちら
ポピーの受講後到達レベル
【年少】ひらがなの読み
【年中】ひがらなのなぞり書き
【年長】ひらがなの読み書き、カタカナの読み、文章を書く
【かず】
【年少】10までに親しみ、5までを理解
【年中】10までを理解、時計は年中の冬から
【年長】10までを理解、10以上に親しむ、足し算・引き算の基礎
▼ 無料お試し見本はやってみる価値あり
『Z会幼児コース』
Z会のワークの難易度
Z会幼児コースの「ワーク」の難易度はかなり低いです。
しかし、ワーク以外の「体験教材」の難易度は低くはありません。体験の内容は虫を観察したり、のり巻きを作ったり、簡単なものですが、この簡単な「体験」においてZ会では、幼児に「予想」「体験」「考察」の3工程を踏ませます。(サボろうと思えば全く取り組まなくても「体験」自体は成立しますから「Z会は簡単だ」という類の口コミには注意が必要かもしれません)
Z会のワークの進度
「Z会幼児コース」のワークの進度は遅めです。「幼児ポピー」や「こどもちゃれんじ」と比べても、かなり遅く感じるはずです。例えば、年長コースで以下のような進み具合です。
年長の「もじ」
▲ 年長「かんがえるちからワーク」7月
【4月】ひらがなのなぞり書き、お手本を見て書く(他社では年中)
【10月】お手本を見ずに書く(他社では年長の春くらい)
【12月】カタカナのなぞり書き(他社では年長の春くらい)
(注)ただし、3月の文章読解問題は他社より先を行く
年長の「かず」
【10月】たし算ひき算の基礎(他社では年中の秋)
【12月】時計の時刻の読み取り(他社では年中のところも)
Z会の受講後到達レベル
【年少】ひらがなに親しむ
【年中】運筆練習、ひらがなのなぞり書き
【年長】ひらがなの読み書きをマスター
【かず】
【年少】数の概念、図形に親しむ
【年中】1から10までの数を理解
【年長】数の理解、足し算・引き算の基礎、時計の読み
▼無料おためし体験は2問、良問あり!
『ぷちドラゼミ』
ドラゼミのワークの進度と難易度
『ぷちドラゼミ』は幼児コースは小学コースのための準備期間と位置付けているようで、他社とは少し違った観点から教材づくりをしています。
例えば「もじ」は年長の冬までに「ひらがなを書ける」程度の遅いスピードで進みますが、小学校で必要になる作文力は少しずつ年少コースから鍛えます。そのため小学コースに入れば、入学した直後からかなりハイレベルな作文が書けるようになっています。
算数も同じコンセプトです。数字を書いたりする練習はスピードが遅いものの、毎回「数えさせる」「比較させる」などの考える内容が多く含まれています。
▼ より詳しくはこちらをどうぞ。
ドラゼミの受講後到達レベル
【年少】運筆練習、ひらがなの読み
【年中】ひらがなの読みとなぞり書き
【年長】ひらがなの読み書きをマスター、カタカナと短い文章に親しむ
【かず】
【年少】1から10までの数、図形に親しむ
【年中】1から10までの数を理解
【年長】1から20までの数を理解、足し算・引き算の基礎、時計の読み
▼「ぷちドラゼミ」の教材サンプル
ダイジェスト版ではなく実物の7日分なので特にオススメです。
『こどもちゃれんじ』
ちゃれんじのワークの難易度
『こどもちゃれんじ』の難易度は高くはありませんが、今回比較した教材の中では「がんばる舎」に次いで進度が速いので、相対的に難易度が高く感じられます。
しかしながら、「Z会」「ドラゼミ」のように応用問題や複合問題はほぼ出ません。
ちゃれんじのワークの進度
『こどもちゃれんじ』の進度は速めです。付録教材の効果で楽しく学べるので、進度が速くてもしっかりと身についている印象を受けます。ただし、「こどもちゃれんじ」で学んだ内容のみです。自然や生活の問題(しつけやマナー以外の「生活」の意)はそもそも登場しません。
ちゃれんじの受講後到達レベル
【年少】運筆練習、ひらがなの読み
【年中】ひらがなの書き、カタカナの読み
【年長】メッセージを書ける
【かず】
【年少】1から10までの数に親しむ
【年中】1から10までの数を理解、時計の読み
【年長】1から10までの足し算を理解
▼『こどもちゃれんじ』の資料請求
2018年から始まった「思考力特化コース」がかなりオススメです! おためし教材というほどボリュームはありませんが、ワークも少しだけ送られてくるので、ぜひ「思考力特化コース」の問題をやらせてあげてみてください。
『がんばる舎』
(注)『がんばる舎』幼児コース「すてっぷ」は2018年5月号より6枚増え、680円から700円に値上げされています。
がんばる舎のワークの難易度
『がんばる舎』の難易度は低くありません。
『がんばる舎』のワークはA4サイズの白黒プリントなので問題があっさりしていて簡単だと感じるかもしれませんが、「記憶」や「よみもの」などはかなり難易度が高いので、教材を全体的に見てみると『がんばる舎』のワークは手応えを感じられると思います。
がんばる舎のワークの進度
『がんばる舎』の進度は速いです。
年中の夏にはカタカナの読みが始まり、年長の春には4段落もの文章を読ませます。「かず」では年中の春には10より大きい数を勉強し、年長の夏には(他社のように加算減算の「基礎」ではなく)足し算が始まります。
がんばる舎の受講後到達レベル
【年少】ひらがなの読み
【年中】ひらがなの書き、カタカナの読み
【年長】ひらがな・カタカナの読み書き、まとまった文章の音読
【かず】
【年少】1から10までの数を理解
【年中】1から20までの数を理解
【年長】足し算・引き算ができる
▼無料お試しは公式サイトから印刷
【結論】レベルが高いのはどれ?
ただ学習の進度が速いだけで基礎問題ばかりを先取りしているのか、進度は遅くとも今度の応用力につながる発展問題が多いのか、「到達レベル」を一言でご紹介するのが難しいのはすでにお分かりいただけたと思うのですが、ここでは一応の結論をご提示いたします。
学習進度が速いのは
-
-
- 『こどもちゃれんじ』
- 『がんばる舎』
-
到達レベルが高いのは
-
-
- 『Z会』の体験学習「ぺあぜっと」
- 『ぷちドラゼミ』の応用発展問題
-
効果と口コミの比較はこちら
無料お試し教材を試す
お試し教材おすすめの試し方
おためし教材は数社を一度にためして比較するのが鉄則です。お子さんの反応の違いがよく分かります。その他、お試し教材の見方・試し方はこちら。
幼児教材無料教材申込先一覧
▼学習バランスが抜群「幼児ポピー」
▼体験重視なら「Z会」で決まり!
▼ 付属の教材が魅力の「こどもちゃれんじ」
▼ 応用・発展問題なら「ドラゼミ」
▼ プラスαでワークを増やす「がんばる舎」
以下、今回ご紹介した特に有名かつ人気の幼児通信教育教材の「無料お試し教材」の申込先一覧です。どの教材も申し込んで数日で自宅に届きます(年末年始やお盆など繁忙期を除く)。
▼ タブレット学習なら
算数を重視するなら『RISU算数』。1週間の無料お試しができます。
英語を重視するなら『すまいるぜみ』。2週間の無料お試しができます。
【参考】どれが1番おすすめ?
おすすめランキング
幼児通信教育教材は、教材とお子さんとママが三位一体となれるような相乗効果が期待できそうな教材がベストですが、一応ここに私個人のおすすめランキングを記しておきます。
スポンサードリンク
▼ おすすめ関連記事
コメントを残す