幼児通信教育教材のおすすめランキングです。口コミで評判のよい6社を選び、子どもにとって「続けやすいか、親にとって続けやすいか」という「続けやすさ」の観点と知育効果の2つの観点から「おすすめ度」のランキングにしました。
【このページの目次】
今回のランキングについて
幼児通信教育5社の知育効果
今回ご紹介する幼児通信教育教材6社の「知育効果」につきましては、以下の記事で各社の特徴を詳細に比較しています。
ランキングにおける優先順位
今回のランキングでは「知育効果」よりも「続けやすさ」を重視しています。なせなら「どんなに知育効果が高くても続けられなければ意味がない」と考えるからです。そのため、上位ほど「万人ウケしやすい」教材、下位ほど「エッジは効いているけれど高い知育効果が期待できる」教材である傾向は否めません。すでにある程度の学習習慣ができていて、さらにレベルの高い教材をご希望のご家庭にはむしろ下位教材の方がおすすめです。
通信教育おすすめランキング
『幼児ポピー』
「幼児ポピー」の知育効果
「幼児ポピー」の『知育効果』について詳しくは別記事にてご紹介しています。
「ポピーは簡単」の真相
「幼児ポピー」には「ポピーは簡単すぎる」「ポピーじゃ勉強にならない」というイメージがあるために、実際に「幼児ポピー」を受講した人とそうでない人の評判が大きく分かれる教材です。(私は「ポピー」という名前のせいではないかと思っています。「幼児ポピー」は教材の内容がとても良いので、教材名が「ちゃれんじ」や「トライ」のように「力をつけられるぞ」という強いメッセージ性のあるものなら、このようなイメージが根強く残ることはないと思うのですが…)
ポピーは「学校の成績UP」に強い
「幼児ポピー」に続く「小学ポピー」は「教科書にそった学習内容」を特徴の一つに挙げていますが、「教科書に準拠した」通信教材は他にもあります。「幼児ポピー」の本当の強みは、学校で使用する学習教材と似ている点です。
ポピーの会社は「学校の教材」の会社
ポピーを編集発行しているのは新学社という会社です(発刊は全家研です)が、新学社は40年以上、全国の学校にワークやドリル、問題集といった学習補助教材を提供しています。学校で使用する学習教材を提供している会社が発行している学習教材ですから、両者は似ていて当然です。
「学校の成績UP」に強い理由
どんなに家庭教育に力を入れても、子どもの学力は学校の授業を軸に成長します。まず学校の成績を安定させることは、学校の勉強以外の知育効果を高めるためにもとても重要です。「小学ポピー」だけでなく「幼児ポピー」も、子どもが近い将来使うようになる小学校の教材に(出題傾向やデザインなど「勉強」の雰囲気が)非常によく似ていますから、「幼児ポピー」で身につけた「勉強が楽しい」という感覚を、そのまま小学校での授業に引き継ぐことができます。「幼児ポピーは楽しい」が「小学校の授業は楽しい」へと子どもの中で自然に変換されることで、学校の成績は自ずと良くなります。
「幼児ポピー」でも運筆練習が大量に
学校の成績UPに効果的なポピーは「幼児ポピー」ですでに運筆練習のページが豊富です。運筆の準備練習になる迷路問題は「年少コース」からすでに形式を変えて何度も何度もくり返し出題されます。お勉強のイメージが強い「Z会」と比べると、毎年およそ半年ほどは先取りしている内容になっています。
「続けやすさ」は断トツの業界No1
「幼児ポピー」の魅力は何と言っても月額980円という破格の安さです。これは学校の補助教材を40年以上提供し続けている新学社だからこそ実現できる教材の「質」と「安さ」の両立です。これは家計を預かるママとパパには何よりの「続けやすさ」です。
教材を楽しむためのシール教材
「幼児ポピー」の続けやすさは親に嬉しい価格だけではありません。子どもが楽しんで取り組めるような教材づくりもされています。「幼児ポピー」で最も特徴的なのはシール教材の量です。他社の通信教育教材では丸をつけさせたり、色をぬらせたりするような問題でも、「幼児ポピー」ではシールを貼らせることが多いです。
解く前のインパクトも解いた後の満足感も
そのため毎月の「幼児ポピー」についてくるシールの量はかなり多く、教材が届き、ページを開いた時のカラフルな大量のシールの華やかさはインパクトがあります。シール教材は、シールを貼って課題を終えたページを見ても、シールを剥がしたシール台を見ても、幼児にも分かりやすい達成感があるのが特徴ですから、「ポピーをやりたい」というやる気や「ポピーは楽しい」という充足感を効果的に高めることができます。
おすすめは「とりあえずポピー」
「幼児ポピー」は「勉強って楽しい」という大切な気持ちを育てられるだけでなく、学校での勉強を強力にサポートすることができ、何と言っても月額980円の破格の値段ですから、幼児通信教育を検討しているのであれば「とりあえずポピーを受講する」という選択はおすすめできます。もしお子さんがとてもわんぱくで「とりあえずポピー」などと軽く考えられないほど机に向かう習慣のない場合は「こどもちゃれんじ」がおすすめです(詳細後述)。
「幼児ポピー」と併用するなら
「幼児ポピー」を受講すれば(学力と学習習慣の両面において)最低限の基礎力が維持できますから、「知力の ”+α”」を考えることができます。お近くの幼児教室に通うのもよろしいですし、英語の通信教材を使うのもおすすめできます。同じ通信教育教材で ”+α” をお考えなら、学校教育とは異なる知育効果を期待できる「Z会」もしくは「ドラゼミ」との併用がおすすめです。(詳細は後述しています)
「幼児ポピー」のデメリット
「幼児ポピー」は良くも悪くも「教科書にそった学習内容」です。そのためすでに一定の学力があるお子さんや、シールなどのやる気にさせるアイテムがなくても勉強できるお子さんには「幼児ポピー」は不要かと思われます。
「幼児ポピー」がさらに安くなる方法
ご存知ですか?すでに破格の「幼児ポピー」ではありますが、さらにちょっとだけ安く買える公式ポピー代理店さんけん社があります。
公式サイトからの申込みと代理店サイトからの申込みで異なるのは「一括払い価格」「手数料」「支払方法」「配送方法」「代理店独自のキャンペーン企画」などです。「幼児ポピー」の公式代理店さんけん社では2種類の「一括払い割引」が利用できます。
- 半年一括払い: 5,730円(月額 955円)
- 1年一括払い:11,170円(月額 930円)
- 「お試し購読」として1ヶ月のみの購読可
公式サイトからは常に「年間定期購読」の申込みで、退会する場合には2ヶ月前に退会を申し出る必要があります。2ヶ月前の退会申し出というのは他の通信教材と比べても期限が早く設定されていますので注意が必要です。
要注意!?「幼児ポピー」の訪問システム
さらに公式サイトから申し込んだ場合、地域によっては配達方法が「手渡し」の場合があります(公式サイトによれば手渡しでない地域もあるようですが私はまだその例を知りません)。担当者にちょっとした育児相談などもできるのでメリットもありますが、毎月在宅していなければいけないのは不自由に感じるかもしれません。(代理店経由の場合はヤマトメール便か郵送か宅配便)代理店経由でも「幼児ポピー」の「教育相談」や「ポピー診断」「会員向け講演会への参加」などのサポートを受けることができます。
▼公式代理店サイトから無料サンプル
▼公式サイトから無料サンプル
(※)「幼児ポピー」の知育効果を他社と比較したら…について詳しくはは別記事にてご紹介しています。
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『こどもちゃれんじ』
「こどもちゃれんじ」の知育効果
「こどもちゃれんじ」の『知育効果』について詳しくは別記事にてご紹介しています。
「こどもちゃれんじ」と言ったら「付録の教材」
「こどもちゃれんじ」の特徴といえば何と言っても付録教材の知育玩具「エデュトイ」。「自分で考え自分で行動」できるように幼児教育のプロが工夫を凝らした付録教材が毎月届きます。カラフルで可愛らしく、どんなお子さんでも興味がもてる教材ですので、「まずは机に向かって5分座っている、ということができるようになってほしい」というご家庭には非常におすすめです。
「エデュトイ」のおすすめの使い方
「こどもちゃれんじ」のエデュトイは毎月毎月送られてくるので「毎月毎月大量に送られる教材が邪魔になる、すぐに壊れる、すぐに飽きる」などという口コミ評判も散見されますが、エデュトイのおすすめの使い方は
です。
「こどもちゃれんじ」は一人で学べる教材
幼児向けの通信教育はほとんど全ての公式サイトに「学びを楽しむ経験を」「子どもが自ら学ぶ力を」と書いてありますが、教材の性質は少しずつ異なります。詳しくは幼児向け通信教育6社を比較した記事で書いていますが、「こどもちゃれんじ」が提供してくれる学ぶ楽しさと自分で学ぶ力は「教材に向かう力」とも言い換えられます。
気がついたら「こどもちゃれんじ」をしている
付録教材「エデュトイ」もワーク教材も、とてもポップで子どもの気をひくように作られていますから、親が「ちゃれんじしようか」などと誘わなくても、気がついたら子どもが勝手に「ちゃれんじで遊んでいた」ということも少なくありません。
「親の負担」は最も軽い教材
「こどもちゃれんじ」は子どもを放っておいても付録で遊んでくれるはずですから「やりなさい」と叱ることも稀でしょうし、教材もカラフルで読みやすく、問題を理解できるように十分に説明した上での設問になっていて、「この問題どうやるの?」「これ、意味が分からない」などと子どもが親に聞きにくることも少ないと思います。親の負担という観点からはもっとも優秀な教材ではないでしょうか。
「こどもちゃれんじ」は計画力も
さらに「こどもちゃれんじ」は毎月の学習カレンダーもカラフルで分かりやすく、上手に促してあげると幼児期にすでに「カレンダーの予定を確認しながら行動する」ことができるようになります。勉強を計画する力と計画を遂行する力はまだまだ軽視されがちですが、大切な大学受験に立ち向かうには非常に大きな役割を持つスキルですから、できるだけ早く楽しみながら少しずつ経験をつめる「こどもちゃんれんじ」は貴重な教材です。
保護者向け冊子が意外と役に立つ
「こどもちゃれんじ」のベネッセは「ひよこクラブ」など情報誌でも有名ですが、幼児向けの情報誌や情報サイトも運営していますので先輩ママの口コミ情報も膨大です。 「こどもちゃれんじ」の保護者向けの冊子には先輩ママの体験談や子育てアドバイスなど毎日の子育てに寄り添った情報が豊富です。他の通信教育にも親向けの情報誌はついてきますが、〇〇教授の育児論であったり、〇〇先生からのアドバイスであったり、読めば「親として勉強になる」情報ではあるものの「毎日の子育てに即役立つか」というとなかなかそうでない高尚な内容も多いものです。「こどもちゃれんじ」の保護者向け冊子は等身大の悩みへのアドバイスが多く読み応えがあり、特に一人目のお子さんのママやパパには非常に役立つ情報満載だと思います。
「こどもちゃれんじ」のデメリット
「こどもちゃれんじ」は「受講料が高すぎる」「教材が多すぎで邪魔になる」などという口コミも多く聞かれますが、私はもう一つ、「お子さんが勉強好きに育ち、学力も一定レベル以上で、向上心も高い」場合に生じる大きなデメリットを感じています。
教材が楽しすぎる
「こどもちゃれんじ」には大きなデメリットが一つあります。それは「教材が楽しすぎること」です。私は「こどもちゃれんじ」の始めどきは1~2歳だと考えています。乳幼児期から幼児期は生活のすべてが「学び」になりえますから、「こどもちゃれんじ」の教材や付録は子どもの知的好奇心を強く刺激する理想的な教材と言えます。しかし子どもの好奇心は成長するにつれて知的好奇心と娯楽好奇心とに分かれていきます。
家庭学習の照準は「高校の参考書」
知力には「想像力」や「発想力」などさまざまな能力が含まれますが、ひとまず家庭学習の照準は「大学受験」から逸らさないことをおすすめします。知力のさまざまな能力に加えて、大学を選べる学力があれば何十倍、何百倍も可能性が広がると思うからです。
「高校の参考書」を楽しめること
家庭学習の照準を「大学受験」にした場合の家庭学習の目標は「高校の参考書を読んで勉強を楽しいと思えること」です。難関大学を狙うための参考書には(現在のところ)ポップなイラストやカラフルな色使いはほぼありません。純粋に知識を習得することを楽しめなければ使いこなすことはできません。大学受験における家庭学習の成否は「高校の参考書の扱い方」がものさしの一つになります。
「勉強」が楽しいのか、それとも…
「こどもちゃれんじ」は教材が魅力的すぎて、ずっと続けていると他の教材に取り組んだ時にとまどいが生じることがあります。つまり「勉強が楽しい」のではなく「ちゃれんじの教材が楽しい」という状況になってしまい、知らなかったことを知るという「知識欲」を満たす喜びを味わったり、疑問を解決するという純粋な「学び」を楽しんだりすることが不得手になるケースです。
「あれ?楽しくない…」が落とし穴
幼児期から「学びを楽しむ」経験を積んだ場合、あるタイミングで「(勉強が好きだったはずなのに)あれ?楽しくないや…」と感じる瞬間が訪れます。幼児期の知的好奇心が大人の知的好奇心と娯楽好奇心とに分かれる時期です。多くの場合、中学進学や高校進学で学習の難易度が一気に上がったときに起こりえます。この「あれ?楽しくない…」を上手に乗り越えさせてあげてください。
「Z会」への乗り換えは要注意!?
私が見てきた例では、成績がぐんぐん伸びて東大京大を目指したいとお子さんが言い出した時などに「進研ゼミ」から「Z会」に乗り換えると「つまづく」お子さんが多かったような気がします。個人的には、教材の楽しさが勉強の楽しさと強くリンクしている年中さんから小学校低学年のうちに、「ドラゼミ」や「Z会」に乗り換えたり併用したりすることができたら最も良い環境が作れるのではないかと感じています。もしくは、「ちゃれんじ」と「進研ゼミ」を信じて、大学受験まで「ベネッセ一本」で勉強し続けるというのも選択肢の一つかと思います。
受講料はおよそ月額2000円
「こどもちゃれんじ」は良くも悪くも至れり尽くせりです。教材もカリキュラムも、どんな子どもでも「やりたい」と思わせられるように「質」も「量」も高水準です。業界内では最も「万人受け」する教材と言えます。勉強への興味や勉強習慣づくりには大変な威力を発揮しますが、その分はお値段に跳ね返っています。そのため、すでに学ぶことに興味津々で、ある程度の勉強習慣が出来上がっている場合には、オリジナルカリキュラムを組んでいて同じ価格帯の「Z会」や「ドラゼミ」など学校教育の範囲外の知力を育んでくれる教材の方がお子さんの学びの幅が広がると思います。(平たく言うと、できるお子さんには「こどもちゃれんじ」はコスパが悪い)
▼まずは無料サンプルを試してみる
(※)「こどもちゃれんじ」の知育効果を他社と比較したら…について詳しくは別記事にてご紹介しています。
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『Z会幼児コース』
知育効果だけなら文句なく1位
本来ならば、第1位として真っ先に紹介したいのが「Z会幼児コース」です。しかしながら「Z会」はこだわりが強すぎるので「万人受け」する教材とは言えません。「Z会」の学習方針に共感し、「Z会」の毎月の教材を親も子も楽しみながら続けることができれば、「Z会」は本物の学びの楽しさをお子さんに体験させてくれると思います。「Z会幼児コース」の『知育効果』について詳しくは別記事にてご紹介しています。
「Z会幼児コース」はZ会のイメージと真逆!?
「Z会幼児コース」のワーク学習は「簡単」です。「Z会」というと東大京大にも高い合格率を誇るため難関校対策教材というイメージがありますが、Z会の「幼児コース」のワークは「幼児ポピー」や「ドラゼミ」よりもはるかに簡単です。「Z会幼児コース」は、例えば幼児期の識字にも運筆にもあまり力を入れていないので、年少コースでは運筆準備になる迷路もほとんどありませんし、年中コースのひらがなも、ひらがなを「書く」練習などは他の教材のおよそ半年遅れで始まります。幼児期には知識を与えるよりも、将来大きな身を結ぶであろう大切な経験を積ませようとするのが「Z会幼児コース」です。
Z会は「あと伸び力」を育む…「あと伸び力」とは?
「Z会」の公式サイトや資料には「あと伸び力」という言葉が頻繁に登場します。「あと伸び力」とは文字通り、幼児期に知識を詰め込むのではなく、将来にその瞬間がきたら大きく飛躍するための学力と知的好奇心の基礎となる力です。例えを挙げるなら、「ひらがなを3歳で書けるのか、5歳で書けるのか」という短期的な視点ではなく、「身につけたひらがなで何を伝えたいのか、何をどう書けば自分が伝えたいことが伝わるのか」という長期的な視点で作られている教材です。
「実体験 × ワーク学習」教材
「Z会幼児コース」は「実体験 × ワーク学習」の学びを重要視しています。幼児期に学ぶべき知識には、体験という五感で感じた気づきが不可欠だという考え方で、「学び」を紙の上だけの情報にせず体験を通した知恵にしようとする教育的アプローチです。体験に裏付けられた知識は子どもはまず忘れませんし、その知識を前提とした次の疑問がさらなる成長のベースになります。
例えば、絵を描かせる添削課題
さらに「あと伸び力」を伸ばすために「Z会幼児コース」では、添削課題で絵を描かせます。「学んだことを絵で表現しましょう」などという課題です。なぜ、絵など描かなくてはいけないのでしょうか。記憶は思い出したときに定着します。思い出すまでの経路が複雑なほど定着率はよくなります。実験や工作で学んだことを絵に描くには、何をしたのか、何か面白かったのか、いろいろと思い出した上で何を描くかを決めます。描き出せば、自然とその時の状況や前後関係を思い出そうとして、どう描けば自分の頭の中を表現できるのかを悩みます。この一連の行動すべてが記憶の定着と記憶から知識への昇華に役立っています。
幼児期にしかできない「学び」
「実体験 × ワーク学習」は文字にするとたった8文字ですが、実際に取り組むとなると大変時間がかかります。例えば、無料サンプル教材には「糸電話」という工作が入っている場合があるのですが、「糸電話」を作って遊ぶことで音の伝導と空気の振動という理科の学習項目を体験することができるという課題です。「コップと糸が振動することで糸電話が聞こえる」と言葉で説明すれば20秒で終わる内容を、糸とコップを用意して、切って貼って、しゃべって聞いて、糸をゆるめて話してみたり、糸の真ん中を指で触って話してみたり、さらにこれを絵と言葉でまとめる作業があります。このような時間がかかる学び方は幼児期にしかできません。
大学受験まで安心して任せられる
「Z会幼児コース」からずっと「Z会」をきちんと取り組んでいれば、おそらく難関大学を目指すくらいの学力はつくだろうと思います。東大京大といった旧帝大・難関国立大学から、入学試験に癖のある早慶MARCHといった難関私大まで、お子さんがどのような進路を希望しても「Z会」ならば安心して大学受験まで任せることができます。
「Z会」のデメリット
親も楽しめなくては続かない
「糸電話」の例を再度挙げると、糸電話を作って実験するという課題はおそらく1日では終わらないのではないでしょうか。幼児のすることですから、毎回うまくいくとは限りません。子どもが予想外の行動をして、時間を無駄にすることもあるでしょう。すべての瞬間が貴重な学びとは言え、親としては「そろそろ夕食の準備をしたいのに」「ここはたった今、掃除したばかりなのに」などとイライラしてしまうこともあるかもしれません。「Z会」の方針に共感し、「Z会」の教材を親自身も楽しむことができなくては続けることはできないと思います。そして続けることができなければ「Z会」を受講する意味は半減してしまうと思います。
「今の」知識量では他教材が上
「Z会幼児コース」は将来の学力の伸び幅、つまり「あと伸び力」学習に力を入れていますから、幼児期の「現在の」知識量および定着度では他教材に及びません。簡単なイメージの方が強い「幼児ポピー」や遊べるおもちゃで有名な「こどもちゃれんじ」の方が、ワークの内容だけ見れば先取りをしていますし、丁寧な反復学習をしてくれています。小学校の成績のみを考慮した場合は他教材の方が希望する結果がすぐに現れると思われます。
受講料は月額2500円(年少コースは1800円)
「Z会幼児コース」の受講料は月額およそ2500円(年少コースは月額およそ1800円)です。確かにもっと高い通信教育教材はあります。公文は1教科で1ヶ月7500円ですし、「七田式はっぴぃたいむ」も月額4800円ほどです。しかし、月額2500円という「Z会」は「ちょっと通信教育でもやってみようか」と気軽に始められるほど敷居は低くないと思います。
「続けやすさ」は低評価
通信教育は続けなければ効果は薄いですが、「続けやすさ」という観点からは「Z会」は低評価です。教材はシンプルで、よく言えば「子どもに媚びていない教材」ですが、他の教材と比べるとデザインに愛想がなく、幼い子どもが自然と自分から「Z会、やりたい!」と思う教材だとは言えません。子どもが続けられるかどうかは親次第という側面は否めません。親にとっては子どもの学びをサポートする負担が大きく、さらに受講料も安くはないので決して「続けやすい」教材ではないでしょう。
「Z会」は続けられるかどうか
「Z会幼児コース」は、合うご家庭と合わないご家庭が大きく割れる教材であると言えます。続けることができれば大きな成果が期待できますが、続けることは簡単ではないかもしれません。
▼まずは無料サンプルを試してみる
(※)「Z会幼児コース」の知育効果を他社と比較したら…について詳しくは別記事にてご紹介しています。
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『ぷちドラゼミ』
「ぷちドラゼミ」の知育効果
「ぷちドラゼミ 」の『知育効果』について詳しくは別記事にてご紹介しています。
「ぷちドラゼミ」の特徴は「考える力」
「ぷちドラゼミ」の特徴は「考える力」を伸ばせる点です。同じ学習項目に対していろいろな切り口からの問題が出されます。人とは違う着眼点や発想ができるようになれる教材です。
「お勉強色」の強い教材
「ぷちドラゼミ」はかなり「お勉強色」の強い教材です。進度も早めで、いろいろな切り口からの出題があるため全体的に難易度も高め。問題文のフォントも明朝体に近い「教科書体」で、可愛らしくはありません(なのに、保護者へ向けた文章はかわいい丸文字フォントです)。問題文の日本語も「こどもちゃれんじ」や「幼児ポピー」では「丸をつけよう」「ひらがなをかいてね」と語りかけ口調なのに対して、「ぷちドラゼミ」は「丸をつけましょう」「ひらがなをかきましょう」とすでに小学1年生の教科書の雰囲気を先取りしています。
「お勉強色」の強い教材
「ぷちドラゼミ 」では「やってみようテスト」と「できるかなテスト」という添削課題が、年に2回あります。「こどもちゃれんじ」の添削課題は年長コースからですし、Z会の添削課題は体験型教材の学びをレポートする内容で、厳密な「添削課題」ではありません。「ぷちドラゼミ」だけが幼児コースで小学生の添削課題と同じ「形式」での添削課題を課しています。
教材の中の保護者へ向けた文章が良質
「ぷちドラゼミ」は子どもが取り組む教材もお勉強色が強いものですが、教材の中の保護者へ向けた文章もかなりお勉強色が強い内容で、内容が非常に充実しています。初めてのお子さんのママはもちろん、上のお子さんの勉強を見てあげた経験豊かなママにも、他の通信教育教材を併用しているママにも、新しい気づきと発見が多いと思います。
保護者への3つのアドバイス
「ぷちドラゼミ」の保護者へ向けた文章には3種類あります。「おけいこアドバイス」「声かけポイント」「おけいこプラス」です。
- 「おけいこアドバイス」子どもが問題を解くときにサポートするためのアドバイス
- 「声かけポイント」子どもが問題につまづいた時にサポートするための声かけアドバイス
- 「おけいこプラス」子どもが問題を解き終えたときにさらに理解を深めるための声かけアドバイス
無料サンプルを申し込んだら読んでほしいもの
もし「ぷちドラゼミ」の無料サンプルを申し込むのであれば、ぜひ読んでいただきたいのが「おけいこプラス」のコメントです。問題を解き終えたページを使って、お子さんがもっとレベルアップできるような一言が載っています。このような応用発展的アドバイスは他社の通信教育には見られない「ぷちドラゼミ」だけの特徴です。
「100ます計算」メソッドの反復学習
「ドラゼミ」を監修指導しているのは「100ます計算」で有名な陰山英男教授です。幼児コースに「100ます計算」はありませんが、「100ます計算」で大切にされる「反復学習」の哲学は「ぷちドラゼミ」でも活かされています。基礎の大切な学習を何度も何度もくり返して体に覚えさせます。
「ぷちドラゼミ」のデメリット
「ぷちドラゼミ」は「お勉強色」は強いものの、ワーク学習の内容は典型的な問題だけでなく、珍しい出題がされていたり、ちょっとひねった問題があったりと、頭の柔軟さを鍛えてくれる内容でとてもおすすめです。ただし、「ドラゼミ」を小学生まで続けたいのであれば考慮しておきたい点があります。
完全オリジナルカリキュラム
「ドラゼミ」は教科書にそっていない完全にオリジナルのカリキュラムです。そのため小学校に入学すると、「学校の授業で習った内容の復習をする」という使い方はできません。
2つの学校に通ってる!?
学習の難易度は同程度とは言え、まったくカリキュラムの違う2つの学習を同時に進めることになりますから、お子さんにとっては2つの学校に通っているかのような負担なってしまうことになります。その勉強の負担を楽しめるお子さんであれば問題はありませんが、ともすると勉強嫌いにもなりかねないので注意が必要かもしれません。
年長さんから始めるなら
特に現在お子さんが年長さんであれば「ぷちドラゼミ」ではなく、教科書に準拠している「こどもちゃれんじ」か「幼児ポピー」の方がよろしいかもしれません。年長さんで通信教育教材を検討しているということは、「これまで市販のもので勉強習慣をつけようとしたけれど上手くいかないから通信教育に頼ろう」というケースかもしれません。勉強に慣れていないのであれば、「ぷちドラゼミ」を1年取り組んでも小学校に入ると教材を変えなくてはいけない可能性が低くはありません。最初から小学校でも続けられそうな教材を選んでおくというのも大切かもしれません。
「ドラゼミ」は小学6年生までしかない
仮に、小学校入学のタイミングで「ドラゼミ」への拒否反応が出なかったとしても、2018年現在で「ドラゼミ」は小学6年生までしか対応していません。中学進学の際に新しい教材に変えなくてはいけなくなりますが、中学進学と高校進学は学校の授業が急に難しくなるタイミングでもあり、勉強嫌いになりやすいタイミングでもありますので、可能であれば教材は変えない方がリスク回避になります。
▼まずは無料サンプルを試してみる
(※)「ぷちドラゼミ 」の知育効果を他社と比較したら…について詳しくは別記事にてご紹介しています。
『がんばる舎』
「がんばる舎」の知育効果
(※)「がんばる舎 」の『知育効果』について詳しくは別記事にてご紹介しています。
「がんばる舎」は必要最低限の質と破格の受講料
「がんばる舎」は、白黒プリントで、問題文すら載っていない(問題文は親用プリントに載っていて、親が問題文を読み上げてあげるシステムです)独特の教材ですが、1ヶ月25枚、1年で300枚のドリルプリントが届いて、月額なんと680円です。ネットの無料教材を自宅で印刷して家庭学習をすることと比較しても、がんばる舎の方がメリットを感じるほどの安さです。
がんばる舎は「がんばり屋さん」におすすめ
「がんばる舎」は破格の値段で量がありますから、学習のメインとして幼児教室に通っていたり、すでに他の通信教育教材を受講しているお子さんの補助教材として利用されることが多いようです。「幼児教室の宿題が簡単すぎて手応えがない」「子どもが教材をすぐに終えてしまって月の後半にはやることがない」などというケースでは重宝します。
「がんばる舎」は他社併用がおすすめ
「がんばる舎」の問題は「言葉」「数・量」「図形」「記憶」「知識」「作業」の6分野から満遍なく出題されます。「記憶」や「作業」の問題は「こどもちゃれんじ」「幼児ポピー」「Z会」などでは見られない珍しい種類の出題なので、すでに他社の幼児教育教材を利用しているお子さんにも新しい学びと発見があるはずです。
難易度を自由に選べる
「がんばる舎」の教材はどのレベルでも自由に選ぶことができます。ちょっと先取りの学習をしたり、復習用に1年レベルを下げた学習をしたり、希望に合わせてお子さんにぴったりの教材を選べます。
取り組むスピードも自由
「がんばる舎」には「まとめ出し」という1年分の教材を一括で送ってもらえるサービスがあります。1年分の学習プリント300枚が一度に届きますから、いつ何をどのくらい取り組むかはお子さんの理解度に合わせて自由に決められます。
「がんばる舎」のデメリット
「がんばる舎」の月額680円という値段を考えると、当然とも思えますが一応デメリットとして挙げます。
問題量が少ない
「がんばる舎」をメイン教材として使うことは非常に難しいでしょう。
白黒印刷で華やかさゼロ
「がんばる舎」で勉強する習慣を(「続ける」ことはできても)「作る」ことは難しいと思われます。
キャラクターなどが一切ない
幼児には親しみは湧きにくいはずです。
季節感がない
季節の花や植物、行事への理解など季節ものの学習はできません。
(※)「がんばる舎 」の知育効果を他社と比較したら…について詳しくは別記事にてご紹介しています。
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さいごに
幼児通信教育選びのヒント
通信教材に限らず、小さなお子さんへ教材やおもちゃを選ぶのヒントは「それを使ってお子さんと笑い合っている瞬間を想像できるもの」です。お子さんにとってベストな教材というのはお子さんとの相性と、ママやパパとの相性のバランスが良い教材。お子さんに最高の通信教育が見つかりますように。
無料サンプル比較のヒント
無料お試しは一度に取り寄せ
無料サンプルを請求するなら数社を一度に比較するのがおすすめです。各社の特徴と、お子さんの「集中力と夢中さの密度」の違いが手に取るように分かります。さらに、無料サンプルはいろいろな角度から比べていると、お子さんの発達度合いや理解度だけでなく、意外な長所や嗜好を見ることができたりもしますので教材の一斉比較はおすすめです。(通信教材だけでなく英語教材や絵本の定期購読などすべて)
無料お試しを比べる3つのコツ
無料お試し教材を比較する時には「同じ月」の「同じ学習内容」を比べてみましょう。そして次の3点に着目してみてはいかがでしょうか。
- 学習内容の「量」
- 学習内容の「難易度 (進度)」
- 学習内容の「解説との相性」
例として、4月号の「文字」という学習内容を比較したときに比べたいポイントをこちらで詳しくご紹介してます。
幼児教材無料教材申込先一覧
以下、今回ご紹介した特に有名かつ人気の幼児通信教育教材の「無料お試し教材」の申込先一覧です。どの教材も申し込んで数日で自宅に届きます。(年末年始やお盆など繁忙期を除く)
▼学習バランスが抜群「幼児ポピー」
▼付属の教材が魅力の「こどもちゃれんじ」
▼あとから伸びる基礎学力を養う「Z会」
▼なぜか子供が夢中になる「ドラゼミ」
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