画像はスペインのモンテッソーリ幼稚園のHPより
知育といえば、モンテッソーリやシュタイナーや七田式などさまざまな教育法がありますが、その方法は実は単純で家庭でも取り入れられるものばかりです。実際にやってみて特に効果を感じたものの中から、「すぐに」「簡単に」「格安で」をキーワードに家庭でも取り入れやすいオススメの知育子育て法をご紹介しています。
今回はその第1弾でモンテッソーリ教育!モンテッソーリ教育で使われいてる知育メソッドからオススメのものをご紹介したいと思います。
【このページの目次】
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは手先の動きを通して脳の発達を促し、自信によって心を育む教育法です。モンテッソーリ教育を家庭で取り入れる際に知っておきたいモンテッソーリの特徴や考え方などを簡単にこちらの記事にまとめています。
家庭でモンテッソーリ環境
家庭の中でも、子どもに「自分でできた!」という経験をたくさんさせてあげられるような環境を整えてあげることができれば、子どもは自信を持ち、自分の可能性を信じてどんどん成長することができます。
オススメは何歳から?
モンテッソーリ教育では子どもが成長するのに最良のタイミングがあると考え、この成長のタイミングを『敏感期』と呼んでいます。関連記事『モンテッソーリ教育って何?』でご紹介しましたが、『敏感期』は子どもが自ら成長しようとする時期ですので、このタイミングを逃さずに、ちょっとサポートしてあげると子どもは学ぶことを楽しみ、成長することを喜びながら学べます。
主な『敏感期』(=成長する最高のタイミング)は11種類ありますが、1歳半~4歳くらいの間にさまざまな『敏感期』を迎えます。ちょうど幼稚園に入園する前後が、家庭の環境づくりをする良いタイミングだと言えます。
モンテッソーリを家庭で
お着替えを自分で
その日に着る洋服を自分で選ばせてあげましょう。2歳から4歳くらいまでは選択肢は3つがよいと言われますから、ママがあらかじめ季節や活動にあった洋服を3~5着取り出しておき、その中からお子さんに「自分が着たい洋服」を選んでもらいましょう。ささいなことですが、これも立派な「自分でできた!」という成功体験です。「洋服選び」の詳しい方法を関連記事『モンテッソーリ知育を家庭で!途中で挫折しないオススメの環境づくり~洋服選び&お片づけ~』でご紹介しています。
ママのお手伝いを自分で
ママのお手伝いというと食器を運んだり、洗濯物をたたんだり、靴をそろえたり…いろいろありますが、オススメは野菜を洗うことです。「流れている水に触りたい」と思う子どもは多いですから、お子さんもきっと興味をもってママのお手伝いを楽しむことでしょう。最初は台所がびちょびちょになるでしょうから、雑巾やタオルの用意を忘れずに。水道水を上手に使えるようになったら、次は食器洗いにステップアップ!食後はママと一緒に食器を洗ってもらいましょう。可能であれば、パパにも手伝ってもらって家族みんなで食器を洗うことができれば子どもの学びの場としては理想的です(が、ママの負担はきっと増えてしまうことでしょう)。
幼稚園の準備を自分で
幼稚園の準備を自分でさせてあげましょう。「幼稚園の準備は前の日にママと一緒にする」と決めて、幼稚園関連の持ち物をしまっておくお子さん専用の場所を作ってあげます。そこに、幼稚園に着ていく制服と帽子、持っていく幼稚園バッグと、幼稚園バッグの中に入れるタオルやエプロンなどを準備しておきましょう。毎日決まった時間に決まった順番で、ママかパパと一緒に確認しながら準備をします。幼稚園に持っていくものを紙に書き出して、毎日「幼稚園の持ち物リスト」を読みながら幼稚園の準備をすると、字も覚えることができて一石二鳥です。
身支度を自分で
身支度を自分でさせてあげられるような環境を整えてあげましょう。女の子であれば、お子さん専用の鏡を用意して鏡の前には最近人気のプチDIYで「身支度コーナー」を作ってあげてはいかがでしょうか。小さな棚やカラーボックスなどに、S字フックやクリップなどでピンやシュシュなどを可愛く並べておいて、お子さんが自分で楽しく準備できるようにサポートしてあげてください。身支度コーナーを手作りする場合には、ものをしまう場所や飾りつけなどをお子さん自身にさせてあげてくださいね。
食事の準備を自分で
お子さんに配膳を手伝ってもらいましょう。「楽しい食事の時間」は配膳からもう始まっています。お皿やお箸などお子さんが自分で出して持っていけるように、収納場所を工夫しなければいけないかもしれません。
また3歳から7歳くらいになると数に興味を持つようになります。モンテッソーリが言うところの「数の敏感期」です。「敏感期」については、詳しくは関連記事『モンテッソーリって何?』でご紹介していますが、配膳は数を使える絶好のチャンスです!「コップを3個持っていって」「レタスの上にトマトを2個ずつ置いてちょうだい」など意識的に数を使って言葉かけをしながらお手伝いをしてもらいましょう。
後片付けを自分で
遊んだおもちゃを自分で片付けさせてあげましょう。「後片付け」は実は小さな子どもにはなかなか理解することができない難題です。作業をなるべくシンプルにしてあげるために、遊ぶおもちゃは数をしぼってあげましょう。また、片付ける場所もきちんと決めて、分かりやすくしてあげます。声をかける時には「お片づけをしてちょうだい」だけでなく、何をどうしたらいいのかを一つずつ詳しく言葉に出して教えてあげましょう。丁寧に言葉をかけてあげると、お子さんが「後片付け」が何かを学べるだけでなく、お子さんの言葉の発達を助けます。モンテッソーリ知育流「後片付け」の詳しい方法を関連記事『モンテッソーリ知育を家庭で!途中で挫折しないオススメの環境づくり~洋服選び&お片づけ~』でご紹介しています。
掃除を自分で
昔は雑巾がけが体づくりのための大切な鍛錬になっていました。昔の雑巾がけほど重労働ではありませんが、掃除の所作は今も子どもにとって大切な運動です。玄関をほうきで掃いてもらったり、食事後の食べこぼしを拭いてもらったりしてもらいましょう。掃除を楽しめるように、ほうきや雑巾などお子さんが使いやすいサイズの掃除用具をお子さんが使いやすい場所に置いておいてあげてください。
絵本を自分で
4歳ごろからお子さんに絵本を読んでもらうことができるようになります。関連記事『モンテッソーリ教育って何?』でご紹介しましたが、文字を読むことに興味を持ちはじめる「読むことへの敏感期」に入るからです。「ママに読んでちょうだい」ですとか、下の兄弟に「読んであげてね」などと言葉をかけて絵本を読んでもらいましょう。きっと想像よりはるかに上手に読めると思いますよ。ママやパパにとっては毎日の読み聞かせの成果を実感することができる至福の瞬間ですね。
失敗しないコツ
お子さんの興味を見極めて
モンテッソーリ教育の基本は子どもが「自分でできた!」と感じることなので、特別な道具はいりません。暮らしの中で毎日くり返している些細な動作がすべて知育になり得ます。毎日の暮らしの中で、お子さんがどの動作に特に興味を持っているのか、どの動作をより楽しめそうか、よく観察してあげてください。
習慣にするのが難しい!
ダイエットにしても、整理整頓にしても、英会話にしても、難しいのは「始めること」ではなく「続けること」ですよね。知育も同じです。子どもの毎日の暮らしの動作の中にはすでに癖になっているものもあります。新しい習慣を身につけるのは簡単ではありません。習慣にするためには楽しくなくてはいけません。大切なのは「始める」前に楽しく続けられるような「環境づくり」をすることです。
続けるための環境づくり
私が自分の子育てで、また幼児教室の授業でこれまでに試した方法の中から成功する事例が多かったオススメのやり方を2つ、詳しくご紹介しています。
子どもの暮らしの動作の中から「洋服選び」と「お片づけ」の2点に絞ってモンテッソーリ流家庭知育のやり方を最初から詳しくご紹介しています。とりあえずモンテッソーリ教育を家庭で取り入れてみたいけれど、何をしていいのかよく分からないという方にオススメの記事です。
モンテッソーリ流知育の環境づくりのやり方や考え方を詳しくご紹介しています。例えば、歯みがきという毎日の動作に「モンテッソーリ流知育」要素を取り入れたい場合、どのようにしたらいいのでしょうか。この記事を読めば、暮らしの好きな場面でモンテッソーリ流知育を取り入れられます。上手に取り入れてあげられれば毎日24時間ずっと、お子さんの脳を刺激してあげられるかもしれません。楽しいから続けられるオススメの環境づくりの方法です。
関連記事『失敗しない!家庭でできるモンテッソーリ流環境づくりオススメの方法』(近日公開)
モンテッソーリの知育玩具
モンテッソーリ教育で使われるおもちゃの多くは『知育玩具』として商品化されています。種類の多さもさることながら、同じ種類のおもちゃでも本来の機能を保った本格的なものから、本来の機能の大部分を省いてより遊びやすく改良したものまで、さまざまな質の知育玩具が売られています。実際に使ってみて特にオススメできる知育玩具とその遊び方をこちらの記事にまとめてみました。
参考記事『買ってよかった!おすすめのモンテッソーリ的知育玩具と遊び方』(近日公開)
モンテッソーリの知育遊び
天才を育てるハートバッグ
天才中学生藤井四段がモンテッソーリ幼稚園で「毎日100個は作っていた」などとインタビューで答えたことで、にわかに「天才を育てる遊び」として注目を浴びている遊びがこのハートバッグ作りです。ハードバッグとは布や紙やフェルトを編み込みながら作るハート形のバッグのことです。作り方や型紙などはこちらの記事で紹介しています。
手先を使って脳を鍛える遊び
- 型はめパズル
- 目かくし名前あてゲーム
- ボタンの数あてゲーム
などは準備するものが少なく、子どものへの声かけも簡単なので特におすすめです。詳細はこちらの記事で紹介しています。
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