体操金メダリスト内村航平選手のお母さま周子さんの教育法! 世界を制する集中力を鍛えた絵本の意外な活用法と、内村式絵本トレーニングにおすすめの絵本のご紹介。
【このページの目次】
絵本トレーニングとは
体操金メダリスト内村航平選手のお母さま周子さんが、航平選手が幼い頃から続けていたというテレビでも紹介された教育法です。絵本を使って世界を制する集中力を鍛えることができます。
絵本トレーニングの効果
自分で集中力を高める力
周子さんの絵本トレーニングは集中力を鍛えますが、ほかの集中力トレーニングと異なるのは集中力を自分でコントロールできるようになることです。「絵本が開くぞ、開くぞ」とその一瞬を待ち、絵本が開いた一瞬で絵の内容を理解しようとすることで集中力を自分の力で一気に最高潮にまで高められるようになります。
瞬間的に認識する力
絵本を開くのは一瞬だけですから、その一瞬でできるだけたくさんの情報を得る力を鍛えます。それが瞬間認識能力です。見たものを理解し覚える力ですから学力の大切な基礎ですし、探偵ものではお馴染みの「洞察力」「観察力」の訓練にもなります。さらに体操選手としては、自分の体が空中でどんな位置にあるのか空中での身体認識能力も養われるのだそうです。
絵本トレーニングはいつから?
周子さんがご出演されたテレビ放送や著書を拝見する限り、トレーニングに参加している一番幼い子どもは3歳のようです。絵本の絵を見て、それが何かを伝えるトレーニングですから、ある程度の言葉を覚えた3歳あたりが始めどきなのでしょう。
この瞬間認識トレーニングは絵本を卒業したら、外の風景などへと素材を変えながらずっと続けるのだそうです。小学生になれば、スーパーへ行く道すがらすれ違った人の服装や人相を言ってみたりするなど毎日の中でゲームのように楽しんでいたといいます。
絵本トレーニングのやり方
絵本トレーニングの手順
周子さんの絵本トレーニングのやり方はとてもシンプル。
❷ 絵本をパッと開き、すぐ閉じる
❸ 何の絵だったかを子どもに質問する
これだけです。誰でも自宅で簡単にできる集中力トレーニングです。
絵本トレーニングの実践方法
「今から一瞬だけ絵を見せるからねー。何が書いてあったか、教えてね〜。ヒント『生き物』です。いくよ〜」
「1、2、3」(3で絵本を開きすぐに閉じる)
「はい。見えた?分かった?今、何の絵だった?」
周子さんが使っていた絵本
TBS系『ビビット』によれば、内村航平選手が幼いときにトレーニングに使った絵本を、現在経営している体操クラブでも子どもたちに使っているのだとか。
その時に紹介された絵本がこちらの5冊。
『こぐまちゃんのみずあそび』
『あめがふったら』
『のりものがいっぱい』
『ちいさなたんけんたい』
『チャイルド』
トレーニングに使う絵本
「一瞬だけ見たものを当てる」ことができればいいのですから、素材となる絵本はどんな絵本でも使えますが、初めて絵本トレーニングをする際に初めての子どもでもやりやすい好ましい絵本の条件があります。
トレーニング絵本選びの3条件
周子さんが実際に使っていた絵本の中で、今でもAmazonで簡単に見つけられるのは『こぐまちゃんのみずあそび』のみです。そこで、絵本トレーニングに使いやすい絵本を探していました。瞬間認識力のための絵となると次のような絵本が望ましいと考えられます。
❷ 絵本がある程度大きいこと
❸ 絵本が適度に固いこと
❶ 絵がはっきりしていること
初めて絵本トレーニングをする場合には、はっきりとした絵の絵本がおすすめです。
例えば、こちらはとても可愛らしいアリさんの絵ではありますが、一瞬で判断するには少々写実性に欠けます。(が、分かる子には一発で分かります)
❷ 絵がある程度大きいこと
初めて絵本トレーニングをする際には、大きめの絵を選ぶことも大切です。大きめの絵の方が分かりやすいので、早くマスターでき、子どもの達成感を刺激することができます。
このように1ページにいくつもの動物や食べ物が描かれている絵はレベルが高すぎるので、3歳児には向きません。できれば、同じページに他に目を引く対象物がないページを使ってあげたいところです。このような複雑な絵は小学生になって絵を描写させるのがおすすめです。
❸ 絵本が適度に固いこと
初めて絵本トレーニングをする際には、ママやパパが絵本の扱いに戸惑うこともあるかもしれません。表紙やページなどが多少丈夫な方が「一瞬で開く」「一瞬で閉じる」という動作をしやすくなります。
買うならこの絵本がおすすめ
私は機会を見つけては絵本トレーニングに望ましい絵本を探していましたが、なかなか良い絵本に出会うことができませんでした。(いい絵を見つけても、その絵本の中にトレーニングに使えそうなページはその1ページだけだったり、背景が鮮やかすぎて対象物がいまいち目立たなかったり、小さすぎたり…)それが先日、とてもいい絵本を見つけたのでご紹介します。ズバリ…
です。学研出版のベストセラー「ふれあい親子のほん」シリーズの1歳版(1歳児向けは「認識の遊び・知恵」の絵本)です。1歳児がものの名前を覚えるためのページが瞬間認識トレーニングにぴったりでした。しかも、1ページや2ページではなく使えるページがたくさんあるのでコスパもいい! もちろん絵本トレーニングではなく、ふつうの絵本としての役割は完璧に果たしてくれます。
『0歳だもん』では擬音語が多く絵が抽象的すぎます。『2歳だもん』では対象物が一つではなく、ものの関係性や役割などを学べる内容になってしまいトレーニングには向きません。
私が使っているページ例
<どうぶつ>
<のりもの>
一目で惚れこみ即買いしました。わが家では買ったその日に定番化しました。この絵本をおすすめした方からもとてもよい感想をいただいています。特に初めての絵本トレーニングにはおすすめの絵本です。
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