早期先取り学習はメリットだけ!?すでに知ってる授業でもきちんと授業を聞ける?デメリットはないと言い切った某大学教授の見解と成功する先取り学習と。
【このページの目次】
先取り学習とは
在籍学年よりも上の学年の学習をすることです。「先取り学習をすると先生や授業を軽んじる」ことが大きなデメリットとして賛否両論ある学習方法です。
先取り学習のデメリット
デメリットはない!?
先取り学習のデメリット論議はナンセンスだと言った某大学教授がいます。先取り学習で弊害が出るならば、それは先取り学習がダメだったのではなく、先取り学習の仕方を誤ってしまったのだと。
先生も授業も軽んじる!?
本当に先取り学習が悪なのか
先取り学習の議論で真っ先に出るのが「先取り学習をすると先生や授業を軽んじる」というデメリットです。しかし「先生や授業を軽んじる」のは先取り学習のためなのでしょうか。このようなお子さんのご家庭では、お子さんに本当の学ぶ楽しさを伝えられなかったのかもしれません。
学びは本来チームプレイ
大学受験をするのであれば、小学校での学習は大学での研究に通じていなければいけないはずです。研究はほとんどチームプロジェクト。仲間と一緒に学ぶ楽しさや議論する大切さを知らなければ大した研究はできません。「自分はこう考えるけど、先生は?友達は?」という態度は、小学1年生であっても親の一言で簡単に身につきます。
コミュニケーション能力の必要性
このようなアカデミックなコミュニケーション能力は北欧の「フィンランドメソッド」やアメリカの「STEM教育」など海外の学習メソッドの紹介とともに今注目を集めている能力で、これからの子どもたちには必須スキルであり、かつ、日本の子どもたちには大きく欠けていると考えられている能力です。
▼ フィンランドメソッド
先取り学習のメリット
「その方が数学を好きになる」
理由は「数学はどれもが互いに関連していて、すべてを俯瞰したあとでは理解度も習熟度も数学への興味もまったく次元が異なってくるから」。
「小学校で高校範囲」は常識!?
結婚もしていなかった当時は「小学校のうちに高校数学まで学べ」という少々突飛な意見は半ば聞き流していたのですが、子どもができると教授の言葉が一気に重みを増しました。そこへ、Amazonのレビューに以下のような記述を見つけて疑念が確信に変わりました。(奇跡的に、私が話を聞いた教授とこの方の知人が同一人物だという可能性は残りますが…)
メリットは算数に限らない
「学習単元のどれもが多かれ少なかれ互いに関連していて、すべてを俯瞰したあとでは理解度も習熟度も数学への興味もまったく次元が異なってくる」というのは、算数だけに限ったことではないと思います。子どもの家庭学習に付き添う親が「子どもに教えていて改めて教科書の面白さを感じた」体験をするのもそのためでしょう。
▼ デキる子は小学5年生で読んでいます
先取り学習のメリットは「先生の話を聞き逃しても理解に差し支えない」や「分かっている内容なので理解が深まり、自信にもつながる」などと言われますが、先取り学習の意義は子どもの知識欲を高められることであるべきだと思うのです。
先取り学習は受験にも有利
さらに、先取り学習が中学受験に有効なことも先達たちの体験談から実証されています。受験期に驚きの成績を叩き出す子たちは、たいてい塾へ通いだす前に小学算数のほとんどの範囲を終えていますし、4人のお子さん全員を東大理Ⅲに合格させた「佐藤ママ」は、常に3年先の先取り学習をさせていたと著書に書いています。
▼ 佐藤ママの育児論
私が注目している先取り学習のメリットは親子関係にあります。先取り学習は親子二人三脚の家庭学習ですから、自然と家庭での親子の会話が増えます。知的な会話を楽しく続けてきたご家庭には、大きな反抗期はありません。
反抗期のない欧米の子どもたち
日本では「反抗期がないと将来突然爆発する」などと言われたりしますが、親子のスキンシップが多い欧米ではそもそも「日本のような反抗期」はありません。10代になると親の意見を素直に受け入れなかったり、親の悪い面を友達に話したりはするようになりますが、それでも毎日食卓では会話をはずませ、学校に行く前にはハグをします。(私が経験したのは欧米7カ国ですが、おそらく他の欧米諸国では同じだと思います)
先取り学習との関わりに目を向けると、先に紹介した4人のお子さん全員を東大理Ⅰに合格させた「佐藤ママ」のお子さんたちも、母親の著書にコメントを寄せるくらいですから、ご兄妹仲、親子関係は非常に良好だとお見受けします。
成功する先取り学習とは
楽しく、そして、早く
先取り学習を成功させるためには「楽しく」かつ「素早く」先へ先へと学習を進めていかなくてはいけません。
まずは、国・数・英
先取り学習を始めるのであれば、まずは基本3教科である「国語」「算数」「英語」に取り組むことをオススメします。受験も将来も大きく左右する可能性のある大切な教科です。
国語の先取り学習
「国語」は、漢字と読書。漢字は漢字検定を受ける習慣を付けておくといいかもしれません。実際に受験するかどうかに関わらず、準1級の範囲まではどんどん進んでいいと思います。読書については次の本がおすすめです。
▼ 子どもと本を読みたくなる本
▼ 内村選手がやっていたのは七田式
実際には幼児向けの「さわこの1日」だそうですが、『7+BILINGUAL』の方が凡庸性は高く、外国人と話すための即戦力がつくのでおすすめです。
▼ 英語で日記が書けるようになります
「さわこの1日」は、1日の自分の動作や感情を英語で言ってみよう! という趣旨の教材。小さなお子さんには「さわこの1日」の方が楽しく学べます。
▼ 内村選手の幼少期が分かる本
▼ RISU算数無料体験はおすすめ
受講者の75%が自分の学年よりも上の学年範囲を学習していると言う驚異的な教材です。レベルとしては中学受験まで十分に対応しています(超難関中学には別途対策が必要でしょう)が、受験のためというよりも、できるだけ早く全範囲を終わらせて「RISU算数」を卒業するという使い方がおすすめです。早い子では2年前後で6年分の範囲を終わらせるそうです。
学習の主軸は「紙」
ご紹介した「RISU算数」はタブレット学習教材ですが、先取り学習であっても在籍学年の学習であっても、学びの主軸は「紙」ベースにするべきです。学習のすべてが電子機器にとってかわる時代はまだ来ていないと思います。「RISU算数」は科目が算数だけですから、都合のいいことに他の科目は何らかの方法で学習しなければいけません。単一科目というデメリットをメリットに変えて、学習塾に通ってもいいですし、漢字検定、数学検定、英語検定を受験することによって紙ベースの学習習慣をつけるのもおすすめです。家庭学習であれば『進研ゼミ』や『ポピー』などの通信教材もよろしいでしょう。
▼ おすすめの通信教材
まとめ
先取り学習も千差万別
先取り学習というと超有名進学塾の机にかじりつくように勉強するイメージが強いかもしれませんが、工作で実物を作ってみたり、図鑑で調べたり、フィールドワークに出てみたりして、体験型の楽しい先取り学習で受験をも成功させているご家庭もたくさんあります。いろいろなタイプの先取り学習がありますから、ご家庭とお子さんに一番良い学習スタイルを見つけられてください。
この記事を書いたのは
かつて某幼児教室で講師をしていました。在学時代は進学塾で中・高の英語と数学を教えていましたが、小学生(特に低学年)の授業はほとんど経験がなく、わが子の学習サポートに驚く日々です。現在は夫の海外赴任により某国の進学塾兼幼児教室に勤務中。
この記事で紹介したもの
▼ フィンランドメソッド
▼ 英語で日記が書けるようになります
▼ 内村選手のお母様の育児論
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