「こいのぼり」絵本はどれも内容が非常にユニークで、どの絵本を読んでも新鮮で楽しい読み聞かせをすることができるのが特徴です。
そんな「こいのぼり」絵本のうち、4歳児から5歳児の小さいお子さんにおすすめしたい良書をランキングにしてみました。「こいのぼり」絵本ランキングベスト5をご紹介します。
【このページの目次】
おすすめランキングの基準
おすすめランキングの基準は「行事の由来や風習が楽しい物語になっているかどうか」にしました。こいのぼりを作ったり、こいのぼりが冒険したり、ステキな物語でも由来や歴史にはあまり触れられていない絵本はちょっとランキングが下がっているかもしれません。
『ちいさなこいのぼりのぼうけん』
〈あらすじ〉
ももぐみのみんなが折り紙でこいのぼりを作りました。「もっと ひろい ところへ いかないか。」みんなが帰ると折り紙のこいのぼりは部屋を飛び出しました。たくさん冒険をして「そろそろ ももぐみに かえたいな。」というときに雨が降りだしてしまい…。
〈おすすめポイント〉
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折り紙でこいのぼりを折ろう
教育画劇社「行事のえほん」シリーズです。この絵本は折り紙でこいのぼりを作るところから始まります。絵本の最初に折り方の順番が丁寧に描かれているので4歳児も一人でちゃんと折れます。絵本を読む前に折れば自分が折ったこいのぼりを片手に、絵本の中の折り紙のこいのぼりと一緒に冒険ができますよ
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自分のこいのぼりの冒険は
子どもたちが折ったこいのぼりが外に飛び出して冒険する絵本です。お子さんは「自分のこいのぼりもこうなるのかなぁ」なんて想像することでしょう。絵本のストーリーを元にして、お子さんと一緒に新しいお子さんだけのこいのぼりの冒険物語を考えるとお子さんの想像力も言語能力もぐんぐん伸びます。
『そらまで とんでけ』
〈あらすじ〉
くりのき園のみんなでこいのぼりを作ることになりましたが、みねこはこいのぼり作ろうとしません。「こいのぼりは、おとこのこの おまつりだもん。」みんなのこいのぼりの悪口ばかりを言っていたみねこがこいのぼりを作りだしたものの…。
〈おすすめポイント〉
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集団生活の知恵と楽しさを
「くりのきえんのおともだち」シリーズです。このシリーズは幼稚園や保育園で体験する行事をとりあげながら、集団生活の知恵と楽しさを学ぶ絵本シリーズです。
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お友だちに手を差しのべる心
この絵本を読むと「自分の個性を大いに発揮すること」「お友だちの個性を尊重すること」そして「個性を共有すること」の大切さを学べます。こいのぼり作りをきっかけに人を思いやる気持ちを成長させてくれる絵本です。
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女の子におすすめの絵本
先生が「みんなでこいのぼりを作ろう!」と呼びかけると「こいのぼりは、おとこのこの おまつりだもん。」とみねこが言います。みねこ以外の女の子はそんなことを気にすることなくこいのぼりを作り始めます。こいのぼりは端午の節句の風習ですから本来は男の子の行事です。お子さんは「私もこう思う!」と言うでしょうか、それとも「みねこみたいに思う女の子もいるんだなぁ」と思うでしょうか。女の子にもおすすめの絵本です。
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鯉じゃないこいのぼり
この絵本にはいろいろな形のいろいろな魚が登場します。こいのぼりは鯉(こい)でないとダメなんでしょうか。ーはい。鯉じゃないとダメなんです。こいのぼりは「たくさんの魚が滝のぼりに挑戦して、成功したのは鯉だけだった」という中国の故事に由来していますから、立身出世を願うために鯉でなくてはいけないんです。だったら5月が旬のサワラやメバルの「こいのぼり」を作って「今日のご飯がおいしくいただけますように」なんて願っても楽しいかもしれません。
▼ 女の子にオススメこいのぼり絵本
『だいちゃんのよろいかぶと』
〈あらすじ〉
だいちゃんはいたずらが大好き。ある日とんぼと一緒にこいのぼりに乗って出かけると、行く先々で「よろい」や「かぶと」や「おに」のことを知ります。そして「つよい子はいたずらなんかしないんだ!」と気づいただいちゃんは…。
〈おすすめポイント〉
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プロが監修した五月人形の絵本
「平安の昔から続いてきた端午の節句という素晴らしい日本独特の文化の中身を伝えようと、埼玉支部青年会『彩雛会(さいすうかい)』が絵本を制作いたしました」日本人形協会埼玉支部HPより
こいのぼりの絵本はたくさんあるけれど「よろいかぶと」の絵本はそうはありません。プロが監修したこの絵本は端午の節句にオススメ!おうちに兜飾りがあるならイチオシです。
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「強い子はいたずらしないんだ」
いたずらが大好きなだいちゃんが、こいのぼりと一緒に冒険をしてよろいかぶとの強さを知り「強い子はいたずらしないんだ」と気づきます。
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図書館でリクエスト
この絵本はおそらく図書館にもないのではないかと思います。日本の伝統を描いたステキな絵本なのでもっと多くの子どもたちに読んでもらいたいと思うのですが、今のところ人形店などの粗品などとして細々と利用されているようです(←ちょっともったいない!)各図書館には新しい図書の購入希望申請ができるサービスがあると思いますので図書館にリクエストしてみるのもいいかもしれません。
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ご購入希望の際は直接…
『だいちゃんのよろいかぶと』文倉吉哲司、絵法嶋かよ/監修(社)日本人形協会/1050円
〈端午の節句の豆知識〉
「こいのぼりと五月人形って何が違うんだろう?」「こいのぼりの由来になった『鯉の滝登り』って何だっけ?」「端午の節句に食べる柏餅やちまきに理由なんてあるの?」なんて思ったらこちらへどうぞ。
『かえうたかえうたこいのぼり』
〈あらすじ〉
トラの子の三兄弟が、お父さんが垣根にこいのぼりをつけているのをみつけました。虎の子三兄弟は大喜びでお父さんの周りをぐるぐるぐるぐる回ります。大はしゃぎの子どもたちは『こいのぼり』の替え歌を歌いだしました…。
〈おすすめポイント〉
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『こいのぼり』を歌えたら
『こいのぼり』の歌を知っていると何倍も楽しめる絵本です。この絵本を読むときには事前にママやパパと一緒に『こいのぼり』の歌を歌って、メロディーや歌詞をそれとなくお子さんに確認させておくといいかもしれません。替え歌というのが何なのかをこの絵本を読んで学ぶお子さんもいることでしょう。
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パパに読んでもらいたい絵本
はしゃぎすぎて寝てしまった子どもたちを抱っこして連れてかえるトラのお父さんの最後の替え歌が秀逸です。お父さんの力強い愛情を感じます。こんな絵本はぜひパパに読んでもらいたい1冊です。
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「おうちの方へ」コーナー
「おうちの方へ」のコーナーには端午の節句について紹介されています。
『行事のおはなし12か月』
〈あらすじ〉
子どもたちが行事のことで「なんでかなあ?」と思ったら、ナンデ•カンナさんがあらわれて行事の由来や歴史を教えてくれますよ。
〈おすすめポイント〉
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季節の行事のおはなし集
子どもに伝えたい日本の季節の行事の由来が楽しく読めます。読み聞かせにぴったりなおはなしが全17話、暦の解説もついています。
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4歳児5歳児にぴったり
文はカタカナにもよみがなが振ってあるなど、幼稚園児を対象にした内容になっています。
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2色刷り
ご覧のように表紙はとてもカラフルなのですが、少し残念なことに中を開くと2色刷りになっています。行事のものは色にも形にも意味があったりもしますから、欲を言えばカラーイラストで見たいと思うかもしれません。
こちらの絵本が簡単すぎるときは
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端午の節句の由来はこちら
【4〜5歳】こいのぼり絵本まとめ
おすすめ絵本ランキング第1位
「行事のえほん」シリーズ。折り紙のこいのぼりが幼稚園を飛び出す冒険物語。
おすすめ絵本ランキング第2位
「くりのきえんのおともだち」シリーズ。こいのぼりは男の子のお祭りだもん!のおはなし。
おすすめ絵本ランキング第3位
日本人形協会監修。だいちゃんがこいのぼりに乗って端午の節句について学ぶ冒険物語。 書店販売なし。日本人形協会HPより購入できます。
おすすめ絵本ランキング第4位
3兄弟とお父さんの『こいのぼり』の替え歌のおはなし。
おすすめ絵本ランキング第5位
ナンデ•カンナさんが教えてくれる行事のおはなし全17話。2色刷り。
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