幼児のひらがな学習におすすめの無料プリント。無料プリントだけでひらがな・カタカナをマスターできるおすすめサイトと、効果的にひらがな習得できるコツ。(3, 4, 5, 6歳)
無料プリントは玉石混合
幼児がひらがなを練習することができる無料プリントはたくさんありますが、内容はピンキリで「実際に印刷してみると使いにくかった」ということもよくあります。
実際に印刷してみるしかない
よい無料プリントを見極めるには実際に印刷をして使ってみるしかありません。無料プリントサイトで一覧表示されている縮小版では細かい部分はなかなかチェックできません。
効果的なひらがな学習のコツ
ひらがなの練習プリントはお子さんの発達に合わせて少しずつステップアップするのがおすすめです。
この記事を書いた人
元幼児教室及進学塾講師。
無料プリント学習の5ステップ
ひらがな学習は5ステップで少しずつレベルアップするとスムーズに進められます。50音書き取り練習は最低3巡させることになります。
step1 えんぴつに慣れよう
いわゆる「運筆練習」というものです。書き取り練習の前に「鉛筆を使うのは楽しい」という体験をさせてあげると「ひらがな好き」→「国語好き」→「作文好き」になります。
step2 字に慣れよう
めいろ遊びで鉛筆に慣れることができたら「字」を書く練習を始めます。「線は決められた形に書くと意味を伝えられる」ということを学びます。
step3 マスに慣れよう
ひらがなの形を書くことに慣れたら、マスの中に字を書くことに慣れます。
step4 小さく書こう
ひらがなの練習に慣れてきたら、小さなマスに挑戦させてあげましょう。
step5 言葉を書こう
ひらがなをある程度小さく書けるようになったら、ひらがなを組み合わせて言葉を書いていきましょう。
おすすめの無料プリント
幼児が家庭学習で使う無料プリントはカラーページが効果的です。机に向かうのが苦手な子なら「最初から」フルカラーを、集中力のある子なら最初はモノクロを使って「必要に応じて」カラーページを利用するのがおすすめです。
step1 運筆の練習プリント
鉛筆に慣れるための運筆練習の教材といえば「なぞり書き」や「めいろ」などです。運筆練習の初期は、ただクネクネ進むだけ、ただ1回曲がるだけ、などという簡単な内容です。「こんなプリントをする必要あるの?」と疑問に思うかもしれませんが、「できた!」という成功体験のためにたくさんやって、たくさん褒めてあげてください。
レベル1.
2~4歳で初めて鉛筆を握るのならば、こちらの練習から始めるのがおすすめです。
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レベル2.
すでに落書きやお絵かきが上手に描けるほどに鉛筆になれている3~5歳児ならば、ここから始められます。
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ここも「やらなくても大丈夫では?」と感じられるほどに簡単ですが、「く」のように見えるなぞり書きや「つ」のように見えるなぞり書きは幼児ポピーやZ会幼児コースなどでも必ず取り組む学習準備です。お子さんの学習ストレスを考えると何回かはやらせてあげた方がよろしいと思います。
レベル3.
2~3歳におすすめ。無料プリントの中でもっとも易しい迷路問題があるのは「ちびむすドリル」だと思います。
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3~5歳児におすすめ。しりとり迷路は言葉の学びにもなるのでタブル効果が期待できます。
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3~6歳児におすすめ。レベル高めの迷路なら「キッズステップ」が豊富です。
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step2 大きな字のプリント
鉛筆に慣れたら、字を書いてみましょう。まずは1枚1文字のプリントから始めます。「楽しく」練習できるのは1日1~5枚くらいでしょうか。
レベル1. 書き順を意識して練習する
数字ではなく、書き順を色分けして示してくれているので視覚的に学べます。まずは書き順が正しく書けたら(形がとても読めないほどに歪んでいても)ぜひ褒めてあげてください。
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レベル2. とめ、はね、はらい
書き順も書かれていますがとても小さく見にくいのが嬉しいポイント。同じく小さめに、とめ、はね、はらいのマークも入っています。書き順を覚えてきたら、とめ、はね、はらいを少しずつ教えてあげてください。
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ひらがなを練習する順番
幼児教室や塾などでは1画の文字(へ、く、一、1など)から練習しますが、ご家庭での無料プリント学習ならば、お子さんの名前から始めるのがおすすめです。名前の文字を終えたら50音を練習しましょう。
50音の順番は「あいうえお順」よりも「ヨコミネ方式」の方がお子さんは練習しやすいかもしれませんが、お母さまが続けやすい方法が一番です。
ヨコミネ方式とは画数の少ない字・形の簡単な字から練習する方法です。例えば、まずは直線の字「一、1、十」→次に斜め線の字「ノ、八、メ」→折れ線の字「く、へ」など。
▲ 画数順で練習できるのはこちら
step3 マスのあるプリント
十字に点線の入った練習帳を使ってひらがなを決められた場所に書く練習をしましょう。初めは大きなマスを使うことがポイントです。
レベル1. なぞり書き
▲ この無料プリントはこちら(こちらのサイトは一括印刷に便利です)
レベル2. 自分で書いてみる
▲ この無料プリントはこちら(こちらのサイトは苦手な字だけを印刷したいときに便利です)
step4 小さい字のプリント
小学校入学までにこのステップまで進んでおくと安心です。
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step5 ことばの練習ポイント
ここまで進んだら、ひらがなと並行してカタカナの書き取り練習を始めても文字を混同してしまうことも少ないと思います。
▲ この無料プリントはこちら(他にも虫や花の名前、行事の名前など)
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▲ この無料プリントはこちら(しりとりになっています)
さいごに
きれいな字を書くために
字をきれいに書く練習は、ひらがなカタカナを8割程度覚えたころに始めると効率よく美文字練習を始められます。
習字教室のテクニックで美文字に
お習字教室で一番最初に習うのが「字の見方」です。「どこで始まって、どこを通って、どこでどのように終わっているのかをよく見なさい」と指導されます。この字の見方を学べるのが『視写プリント』です。親子で取り組むのもおすすめです。
字の形を可愛く解説
表紙のイラストのように一文字ずつ字の形を教えてくれています。「ここは空中でつながってるつもりで…」「ここは揺りかごみたいに優しく包んであげて…」など、小学生なら本を読むだけで字が上手になると評判の本です。1文字に1ページを使って大きく説明してくれていますからコピーして練習したり、幼児なら指でなぞって練習したりするのもおすすめです。
とにかく書いて体に覚えさせる
見たり読んだりするよりも、とにかく手を動かして「書いて覚える」タイプのお子さんにおすすめの本です。書き始めと書き終わり、字のバランスを決めるポイントを点で示してくれています。「点から始めて、点を通って、点で終わる」練習を繰り返すことで美文字になれます。パズルや迷路のようで楽しらしく、幼児から小学校低学年のお子さんに人気の1冊です。
混同してしまう字は習字で
ひらがなをある程度覚えてくると、何度やっても混同してしまう字というのが出てきます。どうしても覚えられない字には習字や水ペンが(学習効果的にも経済的にも)とてもおすすめです。
▼ 水習字なら2歳から遊んで学べます
もちろん、習字にこだわらずとも100均やトイザらスなどで売っている「水でかけるシート」「水でかけるボード」などでも楽しく練習できます。
▼ 少し小さいので4歳からがおすすめ
ひらがな練習から国語へ
1年生になると1学期中にはひらがなは終わってしまい、すぐに漢字が始まります。本格的に「国語力」を伸ばす授業が始まる前に、ひらがなとカタカナをある程度上手に書けるようになったら「音読」「作文」「漢字」の練習をおすすめいたします。
音読練習におすすめ
ひらがなとカタカナをある程度上手に書けるようになったら音読を始めましょう。音読をやっておくと中学校まで国語の成績が安定しますし、苦手になると成績を上げにくい読解問題に強くなります。
▼ 3~4歳 ひらがなの覚えたてに
▼ 5~6歳 小学校の準備も完璧
▼ 1年生になったら始めたい速音読
漢字練習におすすめ
幼児期に家庭学習で漢字まで先取りができれば(たとえ、一、二、三程度でも)小学校で大きな貯金を作ることができます。モチベーション維持には漢検がおすすめです。
作文練習におすすめ
ひらがなとカタカナがある程度書けるようになったら、交換日記や1行日記がおすすめです。日記を書くようになると多少あやふやだった字がすぐに定着します。
▼ カラフルで可愛い家族のための交換ノート
「お子さんの日記」に「パパママからの返事」を返すスタイルですので、お子さんに毎日書かせてあげられます。
▼ 幼児でも書きやすい日記帳
「今日の食卓」「今日の窓の外」など、毎日1つずつテーマが設定されているので、幼児でも毎日でも続けやすい。
1行日記に慣れたら読書日記や要約ノートなどを。「作文好き」への貴重な1歩になります。
▼ 要約の学び方ならこちら
夏休みには「朝日小学生新聞」を1日1記事要約していくノート作りもおすすめです。
多読におすすめ
音読を続けながら、精読の練習(読解問題)にも進んであげてください。小学生になると「音読」→「精読」→「速読」とレベルアップしながら読解力を身につけることになります。
▼ 読むべき本が決められているタイプ
▼ 読む本を自分で選べるタイプ
本を選ぶときには、Amazonの『くもんのすいせん図書(国語)』が非常に参考になります。難易度(グレード)別に探せるのでとても便利です。
ちなみに、絵本や童話の読み聞かせは続けてあげてください。教育業界では「10歳くらいまでは読み続けてほしい」などとアドバイスされます。
運筆練習からパズルへ
ちなみに、ひらがな学習が進んでも「めいろ」遊びは難易度を上げながら続けてください。
▲ この無料プリントはこちら
そして、タイミングを見計らって「迷路」→「点つなぎ」→「点描写」と進んでください。
▲ この無料プリントはこちら
点描写の練習は小学2年生から中学受験まで威力を発揮します。
▲ この無料プリントはこちら
無料プリントでたっぷりと点描写の学習をすすめたら、最後はサイパーシリーズの『点描写』3冊で総仕上げをしておくと小学校高学年でつまずきやすい図形空間問題を得点源にできるはずです。
中学受験で有名なサイパーシリーズですが、この「点描写」だけは中学受験をしない方にも強くおすすめできます。さらに思考系やパズル系のドリルへと進めてあげるとよろしいと思います。
効果と効率とストレス
無料プリントの学習効果は(特に幼児期は)市販ドリルとあまり変わりませんが、お子さんの学習スピードや上達スピードに合わせにくいのが難点です。
家庭学習の成功は「ママのストレス」にかかっていると言っても過言ではありません。ママが続けないとお子さんは続けられません。ママがストレスを感じてしまうことを毎日続けるというのはほぼ無理です。
「めいろ」「ひらがな」「かず」「しぜん」「たいけん」…などとバランスを考えて学習計画を立てて、その上で適切な内容の適切なレベルのプリントを自分で探さなければいけない無料プリントは、使い続けているとどうしてもお母さまのストレスになってしまいます。
▼ 国語と算数の先取り学習計画表 [Kids Step]
プリント1枚1枚の学習効果は同じくらいでも、家庭学習の全体的な効果を考えると市販ドリルには大きなメリットがあります。
さらに幼児ドリルは小学生ドリルよりも安く、3桁で買えるものがほとんどです。家庭用プリンターのインク代や紙代、電気代にお母さまの手間賃を考えますとどちらが安いのか分からないかもしれません。
市販ドリルも使い続けていると「次の、今のよりもちょっと難しいドリル」を選ぶのにネットと本屋を行ったり来たりすることになりますから、効果と効率を考えますと幼児通信教育も悪くありません。
幼児ポピーやこどもちゃれんじなどは決してレベルは高くありませんが、幼児期の学力をクラスの平均以上には保ってくれます。その上で、お母さまが「漢字の先取り」「計算の先取り」「英語の先取り」などを、+αの学力として準備してあげると非常にバランスよく学習できます。家庭学習で感じる「自分がやらなければ平均以下に落ちてしまう」という焦りは確実に回避できます。
何をいつごろやったらいいのかはポピーやZ会の年間カリキュラムが1つの目安になりますので、通信教材の無料サンプルを参考にしてみてください。
▼ 通信教材の無料サンプルたち
幼児通信教育の無料サンプルは一斉比較がおすすめです。お子さんと教材の相性が、ワークに「夢中になる勢い」で手に取るように分かります。
▼こどもちゃれんじ: 付録の知育教材が魅力
▼幼児ポピー: 成績に直結する学力を伸ばす
▼Z会: 将来の知的好奇心のための体験学習
▼まなびwith: なぜか子供が夢中になるワーク
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