幼児のためのひらがなの教え方。「6ヶ月で上手に書けるようになる」某幼児教室のコツを家庭学習のためにアレンジしてご紹介。
【このページの目次】
4歳で上手に書けちゃう
6ヶ月で書けるように
幼児教室では4歳児クラスでひらがなを書く練習をしていました。およそ6ヶ月でほとんどのひらがなを書けるようになり、残りの時間はきれいに書く美文字の練習や長い言葉や文章を書く練習をしまして、5歳児クラスに上がる頃には日記や3行作文が書けるようになっていました。
ひらがなを教えるコツ
楽しくなければ覚えない
子どもは楽しくなければ覚えてくれません。楽しささえ演出できれば、どんなに難解なものでもスッと記憶してくれます。ポイントは「ひらがなをどのように楽しませてあげるか」です。
ほんの少しだけ難しいものを
子供が楽しいと感じるのは「できた!」という瞬間です。「できた!」体験をたくさんさせてあげるには、ほんの少しだけ難しくしてあげるのがコツです。教育情報誌で最近よく見聞するようになった「スモールステップ」という教育手法です。
50音は少なくとも3周させる
「ほんの少しだけ」難しくしていくのであれば、50音を何周かさせてあげる必要があります。1周目で読めるようになり(1ヶ月)、2周でたいだい書けるレベル(6ヶ月)、3周でほぼ完璧にマスターできます(1年)。4周目以降はきれいな字の練習…というのが最も早く最も国語を好きになれる近道だと思います。
▼ 1ヶ月で読めるようになるには
▼ 作文が好きになるには
半年かけてゆっくりと
教授法の観点で言えば1ヶ月でも50音すべてを書けるようにさせる方法もあります。しかし、かなり慎重に心を配って進めないと文字嫌い・鉛筆嫌いにしてしまうリスクが高く、1ヶ月でインプットしたひらがなはすぐに忘れてしまいます。「だいたい書けるレベル」までを6ヶ月かけてゆっくりと学ぶのがおすすめです。書くことが大好きになってくれたら、ひらがなレベルから文章レベルにレベルアップするのは簡単です。
ひらながの教え方と進め方
こちらでご紹介しますのは某幼児教室の手法を「教えるのが先生」「クラスメイトと一緒」という条件ではない家庭での英語育児で効果が出るようにアレンジしています。
❶ えんぴつに慣れる
いわゆる「運筆練習」というものです。書き取り練習の前に「鉛筆を使うのは楽しい」という体験をさせてあげると「ひらがな好き」→「国語好き」→「作文好き」になります。
→おすすめのやり方
鉛筆に慣れるための運筆練習の教材といえば「なぞり書き」や「めいろ」などです。
運筆練習の初期は、ただクネクネ進むだけ、ただ1回曲がるだけ、などという簡単な内容です。「こんなプリントをする必要あるの?」と疑問に思うかもしれませんが、「できた!」という成功体験のためにたくさんやって、たくさん褒めてあげてください。
❷ 字に慣れる
めいろ遊びで鉛筆に慣れることができたら「字」を書く練習を始めます。「線は決められた形に書くと意味を伝えられる」ということを学びます。
→おすすめのやり方
鉛筆に慣れたら、まずは1枚1枚ひらがなを練習してみましょう。年齢にもよりますが、どんなに発達の早いお子さんでも「楽しく」練習できるのは1日1~5枚くらいだと思います。
まずは「書き順」を、書き順が身についてきたら「とめ・はね・はらい」を意識させてあげましょう。すべてを一度に指摘して「全部気をつけて書きなさい」と言うと楽しくなくなってしまいます。
❸ 小さくきれいに書く
ひらがなの練習に慣れてきたら、小さなマスにきれいな文字を書く挑戦させてあげます。
→おすすめのやり方
お習字教室でまず最初に習うのは「お手本のまね方」です。お手本の字をどのように見たらいいのか(半紙のどの位置から始まっているのか、どの方向に進んでいるのか、どのくらいの長さになっているか等)、お手本の字と自分の字をどのように比べたらいいのか(全体的に「ちょっと違う」ではなく、各パーツに注目して「ここはもう少し膨らんでいるよ」「ここはもう少し短いよ」等)を学びます。
そのようなお習字教室の字の学び方を家庭で学習できるのがこちらの本です。1画1画に細かく注意書きが書いてあります。ポップなイラストが添えてあって、可愛いキャラクターたちがジャンプしたり滑り台をしたりしながら、ひらがなの形の特徴を教えてくれます。
似た本に似た本に『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳 [ 桂聖 ]
文字の形の特徴を押さえるよりも、とにかく書いて書いて体に染み込ませた方がいいというタイプのお子さんには、こちらの『くせのないきれいな字になるひらがなれんしゅうちょう(学研の頭脳開発)
このレベルになると、しりとり遊びも口頭でだけでなく書いて遊ぶこともできるようになります。
ここまで進んだら、ひらがなと並行してカタカナの書き取り練習を始めても文字を混同してしまうことも少なくなります。カタカナはひらがなよりも触れる機会が少ないので、より楽しく学べる教材を選んであげてください。
▼ 形に興味を持たせる
▼ 出会った字から書いて覚える
▼ 出会いを意図的に作る
さいごに
作文へ進んでも「1日1枚」
ひらがなを書けるようになったら作文の練習へ進みますが、作文の練習を始めてからもしばらくひらがなを「1日1枚」練習するのがおすすめです。毎日の家庭学習に「字を練習する時間」を確保しておけば、小学校に入学後も「毎日漢字を練習する」が習慣化しやすくなります。先ほどご紹介しました、美文字になれるこちらの練習帳を使ってもよろしいですし…
毎日の反復練習ですので、書いたら消えるこちらの教材もエコでよろしいと思います。「最初の字が乾く前に『ん』まで書こうね」などとすれば、ゲーム感覚で「早く」「きれいに」書く練習にもなります。
無料プリントもおすすめ
家庭学習でひらがなを「書く」練習をするときには無料プリントもおすすめです。無料プリントはカラーページを有効利用するのが効果的です。机に向かうのが苦手な子なら「最初から」フルカラーで、集中力のある子なら最初はモノクロで印刷して「必要に応じて」カラーページを利用するのがおすすめです。
語学は早ければ早いほど
日本語も英語と同じ語学です。英語の幼児教育が注目されているように、日本語も「楽しく遊びながら」の学習を始めるのが早ければ早いほど「国語好き」「読書好き」「作文好き」にしてあげることができます。できるだけ早く始めて(テストの点数など)結果を求めずに純粋に楽しむことに集中できる幼児期を有効に使えます。特に、音読はひらがな習得直後から始めるのがおすすめです。
▼ 七田
▼ 学研
▼ 陰山式
日本語も英語も大好きに
ちなみに、家庭での英語育児の良書が2019年12月に出版されました。日本語習得と英語習得との違いなども論理的に解説されていたり、家庭で何をすべきなのかが明確に示されていたり、子どもの成長に合わせて何度も読み返したい英語育児のバイブルです。日本語も英語も大好きになってもらいたいご家庭におすすめです。
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