2020年2月東洋経済オンラインに『小学6年までに「英検準2級」を取るべき深いワケ』という記事が配信されました。小6までに英検準2級に合格するためにできることを考察しました。
【この記事を書いた人】
英検1級, TOEIC960, 幼児英語コーチ兼英語コーチ資格。幼児教室及進学塾講師。
【このページの目次】
「おうち英語」の神様
英語家庭教育の神様船津洋氏
『10万組の親子が学んだ子どもの英語「超効率」勉強法』という著書をご存知でしょうか。
何度も読み返したい英語子育ての教科書
口コミやレビューでは「この本は手元に置いて子どもの成長とともに何度も見返したい究極の英語育児本」などと絶賛されていますが、この本の結論だけを申し上げますと、家庭での英語環境を淡々を整えてあげることだけが親のもっとも大切で難しい役割だということに尽きます。
高額教材なしでも英語はできる
たとえ(ディズニー英語システムWEDのような)高額教材を買わなくても、段階的適切な英語環境を整えてあげて、お子さんの英語力が伸びたタイミングで次の適切なレベルの英語教材を探して、そっと試して、効果を見てフィードバックして…と親がその都度試行錯誤しながら学習を続けても英語はマスターできるノウハウを紹介しています。
親が知りたい情報をピンポイントで
家庭で英語をマスターさせてあげられる英語環境の整え方や実践のコツ、親子の取り組みなどがとても丁寧に紹介されている他、母国語である日本語習得と外国語である英語習得との比較など英語習得過程の理論的背景も解説されています。この充実しすぎる内容で1500円という破格の良書です。
東洋経済オンライン『小学6年までに「英検準2級」を取るべき深いワケ』も船津洋氏の記事です。
英語子育ての目標は英検準2級
幼児期の英語を消さないために
東洋経済オンラインの『小学6年までに「英検準2級」を取るべき深いワケ』という記事には、幼児期から頑張ってきた英語子育てを阻む受験期に幼児期から積み上げてきた英語力を忘れないためには本格的に受験が始まる前に英検準2級に到達しておかなくてはいけないということが書かれています。
英語子育てのゴールは英検準2級
最近、小学校低学年の子が英検準1級に合格したり、高学年の子が英検1級に合格したりして英語育児界を騒がせました。
親にとっての英語子育ての成功という点においては、実は英検準1級や1級に合格することよりも小学生のうちに英検準2級に合格できたことの方が大きな到達点かつ分岐点であり、家庭での英語子育てのひとまずのゴールは英検準2級であるということになります。
英検準2級が取れれば後は本人次第
英検準2級の英語力がある子なら、英検1級までの残りの壁は受験が一段落してからでも本人の努力で乗り越えられるようになるそうです。
英検準2級に合格するには
ここでは中学受験のために小学4年生から本格的に受験塾へ通うことを想定して、小4までに英検準2級を目標に考えてみたいと思います。
英検準2級の英語力とは
小4で英検準2級合格なら
英検3級から英検準2級のレベルにステップアップするために、もっとも時間がかかるのが語彙力強化です。
英検5級 250〜600
英検4級 600~1200
英検3級 1200~2000
英検準2級 2500~3500
英検2級 3500~5000
英検準1級 7000~9000
英検1級 9000~12000
英検3級と英検準2級の大きな壁
英検各級の語彙数は目安であり細かい数値に違いはあるものの、特徴的なのは
英検3級と英検準2級の間に大きな壁
があることです。英検準2級に合格できれば英検2級は比較的簡単に感じるはずです。(ただし、その後に英検準1級の壁と英検1級の壁が続きますが)
英検3級の英語力
英検3級の英語力は「英会話が成り立つレベル」と言えます。ひとまず自分で英文を組み立てられて、必要な時に必要な英語を選び取ることができます。
おもちゃが欲しければ「おもちゃを取ってちょうだい」と言い、「どこに行ったの?」と聞かれれば「公園に行った」と答えられる3歳児のような英語です。(3歳児でもネイティブならかなりの英語をペラペラ喋るので侮れません)
英検準2級の語彙力
英検準2級の英語力は「簡単な日常会話ができるレベル」です。
台風が来れば「風がどんどん強くなるね。去年もこの時期にすごい台風が来たよね」と感想を言ってみたり、好きな芸人を見れば「この人好きなんだよね、なんか言い方が理科の先生に似てない?」と自分の意見を言ってみたりすることができるレベルです。
英検準2級では自分の感想や意見を英語で伝えられますが、その英語はそれほど複雑で論理だった内容ではなく、小学生や中学生が休み時間に話すような内容かもしれません。
英検準2級の読解力の壁
英検3級と英検準2級の間に大きな壁は語彙力だけではありません。英検準2級になると、しっかりとした読解力が必要になります。
3級までのように知っている英単語を飛ばし飛ばし見つけながらでも何となく意味が分かり、答えが出せてしまうような問題ではなくなります。
英検準2級までの勉強計画
できれば小2までに英検3級に
小学4年生までに英検準2級に合格したいと思ったら、小学2年生までには英検3級に合格しておきたいところです。
丸々1年間(足掛け2年間)の時間があれば、子どもをそれほどせっつかなくても毎日ゆっくりと学習を続けていけば英検準2級の語彙力も読解力も伸ばしてあげることができます。
できれば小1で4級, 年長で5級
小学2年生で英検3級に合格するならば、逆算的に考えまして小学1年生で英検4級に、年長時に英検5級に合格しておくのが理想的です。
ただ幼児期から焦って英検を受験しなくても、英検5級と4級(さらには3級まで)たった1年間ですべての級に合格できてしまう小学生も少なくありません。
幼児期からの聞き流しで差が出る
英検3級までは「なんとなく」という感覚で合格できてしまうレベルですから、幼児期からの毎日の英語の聞き流しが大きく影響します。
英語の聞き流しはできるだけ早く
英語の聞き流しはできるだけ乳幼児期から始めた方が英語子育てがスムーズに軌道に乗ります。
英語の早期インプットには日本語の発達に悪影響が出るのではないかと心配もつきまといますが、日本語への悪影響が心配ならば(英語のインプット以上に)日本語の語りかけをたくさんしてあげたらいいだけなので大丈夫です。
聞き流しは良質な英語を
英語の聞き流しはどんな英語でもそれなりの効果はありますが、良質な英語を聞かせてあげるほど効果は高まります。
良質さとは効果的な繰り返し
「良質な英語」というのは、同じ英語がちょっとだけ違った構文でたくさん出てくる英語です。
やっぱりオススメはDWE
このように工夫されたのがいわゆる幼児英語教材ですが、毎日の聞き流しならディズニー英語システム(DWE)がおすすめです。数ある幼児英語教材の中でもディズニー英語システム(DWE)の教材同士の連動力は業界No1です。
教材連動力ならDWEがNo1
同じ英語表現が、ほんの少しだけ絶妙に変えられた英文法の中で繰り返し使われるので、英単語だけでなく重要構文も効果的かつ効率的に学べるように考えられています。
無料サンプルのCDとDVDだけでも挨拶や自己紹介、簡単な英単語の習得に効果があるのでおすすめです。
無料サンプルの請求だけでは勧誘はありません(担当者によって稀にあることも)。無料体験まで行うと多少の勧誘があります。
ディズニー英語DWEのデメリット
ディズニー英語システム(DWE)のデメリットは子どもが大きくなると始められないことです。
ディズニー英語システム(DWE)は挫折率がとても高いのですが、それは教材があまり楽しくないからです。親が工夫して毎日教材を使わせてあげないと、子どもが自分から「今日もやりたい!」と言ってくれるような教材ではありません。
特に、多くのご家庭で難しくなるのが3歳以降です。幼稚園に入園するとお友だちが日本語のアニメを見ていますから、日本語のアニメに興味が出ます。一度日本の高品質なアニメを見せてしまうと、なかなかDWEの(効果的だけど退屈な)英語教材には戻ってきてくれません。
3~5歳のお子さまなら
ディズニー英語システム(DWE)の教材を受けつけてくれなくなる3〜5歳には楽天ABCマウスがよろしいかもしれません。
楽天ABCマウスはネイティブの子どものための知育STEM教材で、英語の学習だけでなくプログラミング学習の「はじめの一歩」にもなる優れものです。
楽天ABCマウスは無料体験が1ヶ月もあるので、1ヶ月の無料体験だけでも英語力が伸びるのでおすすめできます。
英単語のインプットだけなら
幼児期の英単語のインプットなら英語タッチペンもおすすめです。タッチペン教材というのは、テキストをタッチペンで触れるとペンから英語の音声が流れる英語教材です。
タッチしたら英語が流れるという仕組みが小さな子どもに大人気で、英語業界では毎年新しい教材が出ています。例えば、有名な幼児ポピーも英語学習にタッチペン教材を導入しています。
タッチペン英語教材はたくさんありますが、特におすすめなのがアルクの『えいご絵じてん』です。
ただ「英語に親しもう!」という市販のタッチペン教材と違って、アルク『えいご絵じてん』は「英語を習得する」のための楽しい教材なので、
収録単語も2000語という英検3級レベルですし、
このように、単語だけでなく英文も収録されています。
英検3級までは楽しく
英検3級までの英単語と英検準2級以降の英単語には
英検3級までの英単語は具象単語
英検準2級以降の英単語は抽象単語
という隠れた違い(でもよく考えれば当たり前)があります。
つまり、英検3級までの英単語はイラストで学べますが、英検準2級以降の英単語はイラストで表現しにくい意味になってくるということですので、英検3級まではできるだけ英単語を暮らしの中に馴染ませて楽しくたくさん一気に覚えてしまうのがおすすめです。
そのためのツールとしてご家庭にもっとも合う英語教材を選んでください。
英検を超えた英会話力
英検だけを頑張るデメリット
日本の英語学習では、特に小さな子どものモチベーション向上に英検はとても威力を発揮します。一度英検に合格すると子どもが喜ぶため
「英語の勉強=英検合格」
になってしまいがちですが、英検だけを頑張る英語学習では
「英検は持ってるけど話せない」
という昔ながらの典型的な大人になってしまいます。(学校教育だけでは英検すら取れない英語力なので英検を取れるだけ英語力は高いのですが)
幼児期だからできる英会話力
せっかく無限の可能性をもつ幼児期をまだ終えていないのですから、今ここで英検だけに注力してしまうのはもったいないと思います。
喜ばしくも令和時代は英語も格安でマスターできる時代です。英検にも合格できるし、英会話力も伸ばせる画期的な教材が格安で手に入ります。それがオンライン英会話です。
本物の「使える英語力」を
格安オンライン英会話も数多くあり迷ってしまいますが、もっとも効果が高く、もっとも確実に「使える英語力」が身につくのはグローバルステップです。
複数のインターナショナルスクールを持つグローバルステップはオンライン英会話のカリキュラムもインターナショナルスクールと同じで、英語「で」算数を学んだり、プログラミングをしたり、絵本を読んでディスカッションをしたりします。
使える英語をテキストで学んだ英語力と実際に英語を使い続けて身につけた英語力はまったく違います。自分が伝えたくて学んだ英語が「使える英語」でないわけではありません。
自宅にいながら、格安で、英語「で」英語以外のたくさんのことを学べるのは今のところグローバルステップだけです。無料体験は1ヶ月ですが、1ヶ月だけでもかなり上達するのでおすすめできます。
英語でプログラミングを学ぶプログラミング教室はオンラインでもいくつかあります。もっとも人気で有名なのがDスクールです。こちらの無料体験は2週間です。
さいごに
一番確実なのは英検だけど
英語子育てでもっとも確実なのが英検受験です。英検なら1つずつ確実にステップアップしていけますし、大きくなってからの認知度も高く入試や入社にも絶対的に有利です。
上手に英検を活用しながらアウトプットの機会も作ってあげて、「点数は取れるけど話せない」を回避しながら小学生で英検準2級というゴールを目指すのはいかがでしょうか。
この時代ならそれを叶えられる英語教材が格安でたくさん手に入ります。あとは「いつ」「何を」「どのくらい」お子さまに利用させてあげられるかだと感じます。
こちらで紹介したもの
▼ 家庭の英語子育てのバイブル
家庭での英語育児にご興味があれば一読をお勧めいたします。
▼ 幼児英語教材の王様DWE
無料サンプルCDだけでも効果があります。
▼ ネイティブの子が遊ぶ知育教材
ABCマウスはネイティブの子の知育STEM教材です。パソコンやタブレットで遊びながら英単語と英語表現を楽しく学べます。
▼ アルクの『えいご絵じてん』
英検3級までの単語をイラストで楽しく学べる幼児のための音声付き英単語帳。
▼ グローバルステップ
英語「で」算数を学べるオンライン・インターナショナルスクール。本物の使える英語が身につけられるのはココ。無料体験は1ヶ月。
▼ プログラミングを英語で
英語で「プログラミング」を学べるのはDスクールです。こちらの無料体験は2週間。
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