クリスマスが近づいたら子どもに読んであげたい隠れた名作絵本をまとめました。知名度に関係なく名作絵本をあつめていますので、今では絶版で図書館でしか読めない絵本なども含まれています。
2歳児におすすめの名作絵本
幼児が楽しめる名作絵本
『わすれないでね サンタクロース』
あらすじ
まちにまったクリスマス・イブ。ずーっとずっとまってたんだサンタクロースのこと。それなのにわすれちゃうなんて!イブにおこっただいぼうけん。
おすすめポイント
字のない絵本です。主人公はまだハイハイをしている小さな子どもです。6歳くらいまでは読み聞かせとして楽しめますし、小学生になってからはこの絵本で語りかけ会話をしてみると楽しめる絵本です。
お星さまのものがたり
『わたしのおほしさま』
あらすじ
そらのうえにひろがる、おほしさまの世界。ひとつひとつのおほしさまが、それぞれの物語をもって生きている…。
おすすめポイント
「三鷹市 星と森と絵本の家」公募展入選作品。この絵本を読んだら、ちょっと寒いけれど寝る前に外に出て、お子さんと一緒に冬の冷たい空気の中で澄んだ空を見上げてみてください。
3歳児におすすめの名作絵本
親子で泣ける感動名作絵本
『サンタクロースのおくりもの』
あらすじ
クリスマスイブの夜。独りぼっちの年老いたロバが凍りついた草地をさまよっていました。すると、どこか遠くの空から鈴の音が聞こえて…。
おすすめポイント
孤独なロバへすてきな友だちと暖かなプレゼントが届くクリスマスらしい物語で、幸せな結末に子どもと一緒にママが泣いてしまうことが多い名作です。動物園に行く前に読むとさらに楽しめる動物絵本。
ニコニコやさしいサンタ絵本
『だいすきな サンタさんへ』
あらすじ
今年もサンタさんのところには子どもたちから手紙がいっぱい届きます。プレゼントとともにクリスマスの喜びを贈るサンタクロースに思いがけないプレゼントが…。
おすすめポイント
いつもニコニコしているイメージ通りのやさしいサンタさんの絵本です。「ありがとう」という感謝の言葉がさまざまな国の言葉で書かれているのも興味深いところです。
動物にもサンタがいるよ絵本
『ぼく、サンタさん』
おすすめポイント
ねずみのサンタさんがろうそくを、くまのサンタさんがくつしたを、ふくろうのサンタさんが長ぐつを、ライオンのサンタさんがもみの木を…。みんなが集まって大きなツリーができました。
キリスト降誕のひつじ絵本
『10ぴきのひつじ―クリスマスものがたり』
あらすじ
星のかがやく夜にひつじが一ぴきひつじが二ひき…。十ぴきのひつじが丘をこえてやってきました。そこにあらわれた天使はよろこびの知らせを運んできました…。
おすすめポイント
ひつじたちと一緒に生まれたばかりのイエスさまに会いに行くクリスマス絵本です。クリスマスの宗教的な側面から描いた絵本としては明るくポップな読みやすい1冊です。
クリスマスを忘れたサンタ
『クリスマスをわすれたサンタクロース』
あらすじ
魔法の黄色いえんぴつをもったサンタクロース。冬があんまり寒いのでえんぴつで大きな太陽をかき夏にしたり、おなかをすかせた黒ネコに大きなオムレツをかき食べさせたり、ごきげん。でも、ちょ…ちょっと待って。なにか、わすれてやしない。
おすすめポイント
サンタクロースと魔法のえんぴつという異色の取り合わせが楽しい絵本です。クリスマスを忘れてしまいそうなサンタクロースにお子さんは何と言うでしょうか?子どもの反応が千差万別で個性が如実に現れる読み手も楽しい絵本です。
4歳児におすすめの名作絵本
キリスト生誕物語絵本
『クリスマスのほし』
あらすじ
今から2千年前のある晩、輝く星に導かれて羊飼いや東方の王たちや森の動物たちが、ベツレヘムの馬小屋に眠る幼子のもとへ集まった…。
おすすめポイント
今から2千年前に、とある小さな馬小屋で起こった物語。クリスマスとしてお祝いされているイエス・キリストの誕生物語絵本です。
▼クリスマスの由来絵本
おすすめしたいクリスマスの由来絵本は他にもたくさん!
赤い服に飽きたサンタ絵本
『おしゃれのすきなサンタさん』
あらすじ
「いつも赤い服ばかりではつまらない」と新しい服を買いにいったサンタさん。その評判はすこぶる悪くて…。
おすすめポイント
一度は「いつも赤い服ばかりではつまらない」と思ったものの、やっぱり「赤い服が一番似合っていて、赤い服が一番好きだ」と気付くおしゃれでお茶目なサンタさんの楽しいクリスマス絵本です。
字のないクリスマス絵本
『くりすますのおくりもの』
あらすじ
雪のふる寒い日、うさぎは2本のにんじんをみつけました。1本は自分で食べて、さて、もう1本は…。
おすすめポイント
友達を思いやる動物たちのクリスマス民話ですが、これは日本ではなくロシアのお話です。日本の民話であれば、「やさしい」ウサギが見つけた人参を「自分が先に」食べることはあるでしょうか。日本人の「やさしさ」とはちょっと違っているロシア人気質にも注目して読んでみてください。
新聞社の書評に載る名作絵本
『クリスマスのころわん』
あらすじ
クリスマスの夜、子犬のころわんは真っ赤なとんがり帽子をひろいました。「帽子をなくした誰かさーん! 帽子はここですよ!」 しばらくして、あわてて走ってきたのは…。
おすすめポイント
新聞社の書評欄でも紹介される名作絵本。根強いファンが多い一方で、口コミサイトではネガティヴな意見も目立つ「隠れた名作」タイプの1冊。確かにストーリーもおとなしく、絵にも派手さはありませんが「ころわん」シリーズは1冊はじっくりと読んであげたい名作絵本です。
与える大切さを読める絵本
『ちいさなろば』
あらすじ
ちいさなろばは、昼間遊ぶときも夜眠るときもひとりぼっちです。クリスマスイブにプレゼントを配る手伝いをしたろばに、サンタクロースは、「あしたの朝、なにかがおまえを待ってるよ」と言います。クリスマスの朝、ちいさなろばを待っていたものは…。
おすすめポイント
昼間遊ぶときも夜眠るときもひとりぼっちのちいさなろば。クリスマスイブにプレゼントを配る手伝いをしたろばに、サンタクロースがくれたものは……。心温まる美しい絵本。
ピートくんシリーズの絵本
『ゆきうさぎの おくりもの』
あらすじ
クリスマスの前日、ゆきうさぎのピートくんが友だちと一緒に遊んでいると、寒くてみんなが帰ってしまいました。困ったピートくんがひらめいたこと、それは友だちを温かい気持ちにさせてくれます…。
おすすめポイント
キラキラした箔押し加工が、クリスマスのオーナメントや降り積もる雪をいっそう美しく優しく輝かせます。イギリスのクリスマスらしい静かで温かい作品です。「ゆきうさぎのピートくん」シリーズ2作目。
5歳児におすすめの名作絵本
NHKで紹介されたサンタ絵本
『サンタのおもちゃ工場』
あらすじ
北極では、サンタさんとルネ君、ロボット君やシロクマさんが雪だるまづくりに大いそがし。「クススレンリマプゼト!」とサンタさんが不思議な呪文をとなえると、つくった雪だるまたちがクリスマスプレゼントのおもちゃを作りはじめます…。
おすすめポイント
NHKのクリスマス特集番組で2年連続で紹介された名作絵本ですが、実は一度絶版になり、その後再刊したという経緯もあります。たむらしげる氏の絵本は読者が想像しがちな物語は創りません。そして決して子どもの夢を壊しません。安心して子どもに読んであげられる名作です。
▼おもちゃ工場の前のおはなし
『サンタのおもちゃ工場』の前のおはなし。サンタさんのおもちゃ工場にながれ星が落ちて、サンタさんを助けるために北極をめざして出発したルネくんのクリスマス冒険物語。
贈り物という愛を描いた絵本
『クリスマスのおくりもの』
あらすじ
クリスマス・イブのよる。おじいさんサンタとトナカイたちは、すっかりくたびれて家に帰ってきました。やっと休むことができると思ったら、ふくろの中にまだ一つ贈り物が残っているではありませんか!おじいさんサンタはクリスマスの朝までにロリー・ポリー山まで贈り物を届けることができるでしょうか…。
おすすめポイント
『ガンピーさんのふなあそび』などで世界中のファンを魅了するイギリス人童話作家バーニンガムのはじめてのクリスマス絵本。聖なる夜の平原や夜空の冷たさと静けさ、ロリー・ポリー山への道中いろんな人が助けてくれるクリスマスの思いやり、へとへとだったおじいさんサンタの足取りをあんなに軽やかにしてしまうハービーの贈り物…絵もストーリーも見どころはつきません。
ツリーもサンタも出ない物語
『おじいさんとクリスマスのほし』
あらすじ
森の奥に、動物たちと暮らすおじいさんがいました。ある日、丘をおりてうちへ帰るとちゅうのことです。落葉の中に白いものがぽうっと見えました。近寄ってみると…。
おすすめポイント
おじいさんの静かな暮らしの中のクリスマスは、あたたかい光につつまれる静かなクリスマスでした。
イギリスのロングセラー傑作絵本
『びっくりクリスマス』
あらすじ
フォックスウッドの村ももうすぐクリスマスです。ウサギのルーとハリネズミのウィリー、ハツカネズミのハーベイは「たすけてー」という悲鳴を聞き…。
おすすめポイント
イギリスの大人気童話作家パターソン夫婦のフォックスウッドシリーズの第6作目。みんなの優しさとウィリーの機転が効いた作品。パターソン作品の英語はベーシックでかつ上品なので、この絵本をきっかけに「原作を英語で読みたい」と思ってもらえればお子さんの英語力は安泰!?
挿絵を比較して読める絵本
『クリスマスの森』
あらすじ
クリスマスプレゼントを届けに空へ飛び立ったサンタクロースですが眠くなってしまいました。森のはずれで一服していてつい眠り込んでしまったサンタクロースを見つけた森の動物たちは、サンタクロースのかわりに手分けしてプレゼントを届けてあげます…。
おすすめポイント
『ごきげんならいおん』で有名なファティオとデュボアザンのペアのロングセラー作品です。偕成社からは『サンタおじさんのいねむり』として出版されています。挿絵作家が違うので、絵を見比べてみるのも一興です。
アングランドシリーズの絵本
『クリスマスがやってくる』
あらすじ
プレゼントをもらうだけがクリスマスの楽しみでしょうか?クリスマスはプレゼントや料理を準備して楽しく過ごす特別な日です。そして、家族や大切な人と一緒にその人たちの幸せを願う日だと教えてくれる絵本。
おすすめポイント
1958年の出版以来、世界中で愛されている「アングランドの小さなおくりもの」シリーズ。漢字にルビはふっていません。一つずつお子さんに教えてあげながら読んでみてください。絵本に出てくる漢字はきっとすぐに覚えてしまうことでしょう。
ペネロペ作者の絵本
『クリスマスにやってくるのは?』
あらすじ
通りにクリスマス・キャロルが響きわたり、家々からはツリーの飾りつけを楽しむ子どもたちの声が聞こえてきます。クリスマスが近づいているのです。人々が準備におわれるなか、動物たちの間には、ある期待が広がっています。さて、何がやってくるのでしょうか…。
おすすめポイント
詩のように美しい文がクリスマスの雰囲気を盛り上げてくれる絵本。挿絵は「リサとガスパール」や「ペネロペ」シリーズで有名なゲオルク・ハレンスレーベン。隠れた名作です。
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