今回は「甘酒」。2016年12月にNHK番組「あさイチ」で放送されたのが甘酒特集でした。私が甘酒を買うようになったきっかけになった番組です。
【このページの目次】
【テレビの栄養知識】
【テレビの栄養知識】は毎日ようにテレビで放送される栄養の知識を忘れてしまわないように、何度か見直して思い出せるように、自分の備忘録としてブログに残しているものです。テレビで放送された情報以上のものはありません。あくまでも自分のための備忘録です。記事のタイトルは自分が内容を思い出すためのキーワードです。番組の主題とは若干異なっている場合があります。
あさイチ2016年12月放送
2016年12月にNHK番組「あさイチ」で甘酒特集が放送されました。
甘酒の美容健康効果 まとめ
- 美肌
- 美白
- 整腸作用
- 貧血防止
- 疲労回復
- 免疫力UP
甘酒に含まれる栄養素
必須アミノ酸
甘酒には9つの必須アミノ酸のすべてが含まれている。必須アミノ酸は肌や髪を作るのに必要な栄養素。9つの必須アミノ酸とは「トレオニン」「フェニルアラニン」「メチオニン」「リシン」「トリプトファン」「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」「ヒスチジン」
ビタミンB群
美肌効果が期待できる。
オリゴ糖
整腸作用がある。
エルゴチオネイン
「最強の抗酸化物質」と呼び声高いエルゴチオネインはアンチエイジング効果が期待できる。エルゴチオネインの相場はなんと 1g 20万円。
『飲む美容液!甘酒』
甘酒が大人気
女優もモデルも飲んでいる甘酒
甘酒を飲んでいると名前が挙がったのは、檀れいさん、平子理沙さん、ともさかりえさん、君島十和子さん、小倉優子さん、道端アンジェリカさんでした。
「甘酒を飲んで寝て起きたら、朝のお肌の感じが全然違う」
「お通じもすごくよくなるから、便秘になったことがない」
「甘酒+豆乳+しょうが で飲んでいます」
「夜寝るときに甘酒を飲むとよく眠れる」甘酒を飲んで2年の道端アンジェリカさんの感想
東京大学名誉教授のコメント
ヨーグルトにも勝るとも劣らない。可能性はヨーグルト以上。
東京大学名誉教授/日本薬科大学教授 北本勝ひこ先生
甘酒には2種類ある
酒粕に砂糖を加えて作る甘酒と、米麹から作る甘酒。
酒粕の甘酒には砂糖がかなりたくさん加えられているので要注意。
米麹から作られた甘酒はノンアルコールで、子どもにも離乳食にも、妊娠中でも授乳中でも飲める。米麹の甘酒には砂糖が加えられていないのにとても甘い。砂糖は加えられていないものの、甘さの素であるオリゴ糖は糖質なのでカロリーは高め。要注意。
甘酒は江戸のスタミナ飲料
甘酒は夏バテ防止ドリンク
この浮世絵は甘酒屋での一幕を描いたもので、店先には「あまざけ」の字が。もともと冬に飲まれていた甘酒が夏バテによく効いたため、「甘酒」がいつの間にか「夏の季語」になるほど夏の定番ドリンクに。
甘酒は疲労回復ドリンク
江戸時代から約170年続く甘酒屋さんのお嫁さんお二人のお話。「江戸時代には左官屋さんや大工さんも必ず朝晩、朝酒を飲んでたんですよ」
▼ 頼りになるのはやっぱり日本古来のもの!!
甘酒の美容健康効果
甘酒の美肌効果
甘酒を4週間飲んで実験
女子大生が「夜寝る前に」甘酒を4週間飲み(飲んだ量は不明)実験。
甘酒を飲んだ女子大生の感想
乾燥肌が改善された。カサカサだた肌に水分が増えて、もっちりした感じがしました。
調査員による実験結果コメント
「摂取後は肌の三角形がはっきりしていて、三角形と三角形の間の筋もはっきりしていて、明らかにキメが整っていることが分かります」
専門家の甘酒効果コメント
表皮の細胞がきれいに整ってバリア機能ができ、そのバリア機能のおかげで水分を中に閉じ込めることができたために、肌の水分量が増加したと考えられます。
神戸女学院大学人間科学部教授 高岡素子先生
カサカサの肌からは水分が逃げていく。
甘酒の肌トラブル改善実験
毎日150gの甘酒を2週間飲んでもらって結果を分析。
甘酒で改善した肌トラブル
数値にして2時間後の肌トラブルはおよそ40%減少。「乾燥」「脂っぽさ」「化粧ののり」「吹き出物」「つっぱり」「目の下のクマ」全ての項目で改善の傾向。さらに「便秘解消」。
甘酒の疲労回復効果
大学の陸上競技部の学生に2週間の合宿中に毎日甘酒を飲んでもらい、飲んでいない学生と比較。毎日の練習後と毎朝起床直後に疲労度を測定したところ、甘酒を飲んだ学生は疲労度がおよそ30%減少。
実験に参加した学生の感想
「寝起きのだるさが全然違った気がします。脚の張りというか、脚がよく上がる感覚がしました」
「以前は練習を積むと内臓が痛んで食事がうまく取れない状況もあったけれど、今まででは練習後半分ほどしか食べられなかった食事がほぼ完食できるようになりました」
甘酒の疲労度改善実験
毎日150gの甘酒を2週間飲んでもらって結果を分析。
甘酒で改善した疲労度
数値にして2時間後の疲労度はおよそ50%減少。具体的には「だるい」「疲れが取れない」「手足がひえる」「寝覚めが悪い」「貧血」「イライラ」の項目で改善の傾向。
頰や眼と口のまわりが乾燥し、こなを吹いたように。ファンデーションののりがよく、すごく伸びるので、気持ちがすごく華やいだ感じがする。イライラしなくなった。ずっと続けようと思います。
夕食のデザート代わりに2週間甘酒を飲んだ女性(42)
「あんまり怒らなくなった。怒鳴らなくなったし」とお子さんのコメントを受けて、スタジオでは「家庭円満にも子育てにも効果あるじゃん」と大盛り上がり。
甘酒を飲む時間は?
いつでも大丈夫。朝でも夜でも。分けて飲んでも大丈夫。
甘酒の「麹(こうじ)菌」とは
甘酒に含まれる麹(こうじ)菌はカビの一種。日本にしか存在しない菌で「国菌(こっきん)」と呼ばれている。
甘酒を飲みやすくするヒント
甘酒ドリンク 作り方のコツ
- 甘酒+〇〇の基本は1:1がおすすめ(甘酒が濃い場合は水を加えて)
- 甘酒に加えるのは酸味のある果物がおすすめ(レモンやパイナップルなど、果物のビタミンCと甘酒の栄養素同時に両方摂取できる万能ドリンクに)
- 甘酒に「飲みにくいもの」を加えるのもおすすめ(しょうが湯や青汁が苦手なお子さんでも甘酒と混ぜるとなぜが飲みやすくなるので試してみる価値あり)
甘酒+〇〇ドリンクのヒント
甘酒+しょうが
甘酒に入れるしょうがは小さじ1。しょうがの辛味がなく、スッキリした飲みくちに。
甘酒+抹茶
甘酒+コーヒー
甘酒+ほうじ茶
ほうじ茶のコクを甘酒が引き立てていて、一度は飲んでみたい味。
甘酒+ココア
甘酒+トマトジュース
驚いたのは「甘酒+トマトジュース」。トマトジュースが嫌いな人も飲みやすく、トマトの甘みを引き立てつつ、甘酒もスッキリした味わいになり、不思議と合う。
甘酒+牛乳
甘酒+豆乳
1番美味しかったのが豆乳。少し飲みにくい豆乳と飲みにくい甘酒がお互いに甘みを引き立てあってて飲みやすい。
甘酒+レモン
甘酒+きなこ
甘酒+ブルーベリージャム+ヨーグルト
甘酒+バナナ
甘酒+パイナップル
甘酒+紅茶
甘酒+青汁
甘酒+リンゴ酢
▼「飲みにくい甘酒」が飲みやすい麹パワー
甘酒を料理に使うヒント
先生は伏木暢顕シェフ
先生は国内外の発酵食品を知り尽くす発酵王子。国外で日本の発酵食品を紹介する料理人。
甘酒レシピ1. 焼き鮭
買ってきた鮭の切り身を甘酒に一晩つけて焼くだけで、ふっくらジューシーに。
甘酒レシピ2. ハンバーグ
ハンバーグのたねに甘酒を加えて1日置いてから焼くと、ふっくらジューシーに。
甘酒レシピ3. から揚げ
鶏肉を甘酒につけて1日置いてから焼くと、ふっくらジューシーに。
甘酒レシピ4. 卵焼き
砂糖の代わりに甘酒を使うと、甘さすっきりで卵の味が引き立つ。
甘酒レシピ5. 手まり寿司
寿司酢を作るときに砂糖の代わりに甘酒を使うと、口の中でふっと消える自然な甘みで、寿司ネタの味を引き立てる。酢角が取れて(酢のツンとする味を甘酒が取ってくれる)子どもでも外国人でも食べやすく。
米 2合
酢 80ml
塩 小さじ1
甘酒 90ml
甘酒レシピ6. 鶏団子鍋
<鶏団子>
鶏ひき肉 250g
ネギ(みじん切り)大さじ1
しょうが(みじん切り)小さじ1
甘酒 大さじ1
塩 小さじ1/2
鶏団子の材料をしっかり混ぜ合わせたら、冷蔵庫で1日寝かせる(時間がなければ常温で4〜5時間でも可)。
<手羽元>
手羽元 4本
甘酒 大さじ2
塩 小さじ1/2
手羽元に塩をもみ込み、甘酒を加えて、冷蔵庫で1日寝かせる。
調理のポイント
手羽元と一緒に鍋に入れた昆布だしは、中火より弱い火力からじわじわと温度を上げること。手羽元がぷりぷりに仕上がる。鶏団子を入れるときには一旦火を止めて、鶏団子を入れたらグラグラと煮立たせないようにすると、ふわふわほろほろで旨味が詰まった鶏団子に。
麹(こうじ)菌が働くのは55度~60度。ゆっくり温度を上げることで沸騰する瞬前に甘みと旨味をたっぷりと出してくれるので、最後に雑炊やうどんを入れると絶品。
甘酒レシピ7. スイーツ
砂糖の代わりに甘酒を使ってツイーツを作ると甘み控えめに。クッキーの生地に混ぜると生地がしっとりしたクッキーに。
甘酒の旨味UPの理由
麹(こうじ)菌が食べ物のたんぱく質をアミノ酸に、でんぷんをブドウ糖に変えてくれるから。
▼ 麹から作ってるから料理に使いやすい!!
他のテレビ番組の甘酒
ヒルナンデス2018年
甘酒に含まれるα-EGの効果が注目された放送。
ヒルナンデス(2017年)
あさイチ「酒粕」
あさイチで酒粕特集をしたときにも、α-EGの美肌パワーが注目。甘酒と同じような美肌効果が紹介されていました。
ワケあり!レッドゾーン
甘酒の作り方。炊飯器で6時間発酵させるだけ。
コメントを残す