12月のおはなし会で1冊はいれたい定番のクリスマス絵本のご紹介です。気がつけばもう10年以上、公民館や幼稚園や小学校などいろいろな場所で読み聞かせをさせていただきました。12月のおはなし会で読み聞かせたクリスマス絵本の中で子どもたちの反応が特によかった人気絵本です。
おはなし会におすすめの絵本
成功の秘訣は人気の定番絵本
おはなし会で人気の定番絵本を選ぶことは大切だと思います。その絵本をすでに何度か読んでいたり、同じ挿絵画家の絵本を持っていたり、保育園や図書館で表紙を何度も見たことがあったり、子どもたちが絵本に親しみを感じてくれると読み手に対しても親しみを感じてくれます。すると場の雰囲気にもまとまりが生まれ、絵本を聞くための集中力を引き出しやすくなります。
盛り上がるのは大きな絵本
おはなし会におすすめの絵本は「大きな絵本」です。絵本というものは絵本自体に十分に魅力がありますから、絵本がよく見えて声がよく聞こえれば絵本の読み聞かせは失敗することはほとんどないと思います。
【2歳~】〜10人のおはなし会
参加する子どもの人数が10人以下だと思われる規模が小さめのおはなし会では、20センチ以上の大きさの絵本がおすすめです。タテかヨコのどちらかが20センチ以上ある絵本といえば、内容もかなり自由に選べますので、小さい子どもたち向けの絵本も読みやすくなります。選べる絵本がたくさんあれば25センチ以上の大きな絵本であればより安心です。
『ねずみくんのクリスマス』
あらすじ
ねみちゃんにみせようと、クリスマスツリーをつくったねずみくん。そこへあひるさんがやってきて、「ちいさい ちいさい」とおおわらい。こんどはうさぎさんがやってきて、あひるさんのツリーをおおわらい。次から次へとおおきなどうぶつがあらわれて、じぶんのツリーをじまんします。さいごにやってきたのは、とってもちいさなツリーをもったねみちゃん。みんなはそのツリーをみておおわらいしますが……。
おすすめポイント
1974年刊行の『ねずみくんのチョッキ』以来、「なかまへの思いやり」がテーマになっている「ねずみくんシリーズ」のクリスマス絵本です。おはなし会へ足を運ぶご家庭のお子さんであれば『ねずみくんのチョッキ』は一度は読んだことがあるはずです。この絵本を出すだけで、「あ!チョッキのねずみくんだ!」などと場が一気に盛り上がります。
読み聞かせ時間:約3分
『よるくまクリスマスのまえのよる』
あらすじ
「ぼく… ぼくには サンタさん くるかなあ。こないのかもしれないね、だって ぼく わるいこだから。きょう ママに いっぱい しかられたから」 ぼくとよるくまの、お母さんのこと大好きな気持ちが溢れた絵本。
おすすめポイント
「よるくまシリーズ」のクリスマス絵本です。心配しているぼくと、そんなの大丈夫だよと優しく寄り添ってくれるよるくまとが一緒にイブの夜を過ごすお話。やさしい心と寄り添ってくれる誰かの大切さを感じられます。
この絵本は絵本ナビで試し読みが出来ます。
読み聞かせ時間:約4分
『ピヨピヨメリークリスマス』
あらすじ
サンタさん…ピヨ、どうかうちにもきてください…ピヨピヨ。ピヨピヨ家族の楽しいクリスマスの一日。
おすすめポイント
「ピヨピヨシリーズ」のクリスマス絵本です。クリスマスの飾り付けやクリスマスのお料理が少しずつ出来上がる様子が描かれている楽しい絵本です。
『ピヨピヨメリークリスマス』は絵本ナビで全ページ試し読みをすることができます。
読み聞かせ時間:約3分
『まどから おくりもの』
あらすじ
窓の中にちらっとみえる姿をみて、サンタさんは贈り物を選んで配ります。ところが意外! 穴あきしかけの効果抜群、楽しさ最高。
おすすめポイント
ページに穴が空いている穴抜きタイプの仕掛け絵本です。一般的に仕掛け絵本は読み聞かせに使うのは難しいことが多いのですが、この絵本の仕掛けはシンプルで分かりやすいのに五味さん独特の味のあるオチが楽しいので、たとえ何度も読んだことがあるお子さんでも大いに盛り上がります。
読み聞かせ時間:約3分
【3歳~】10人〜のおはなし会
参加する子どもの人数が10人以上だと思われる規模が大きめのおはなし会では、25センチ以上の大きさの絵本がおすすめです。タテかヨコのどちらかが25センチ以上あれば、おそらくすべての子どもたちによく絵本を見せてあげられるはずです。25センチ以上の絵本には乳幼児が楽しめる絵本は多くはありませんので、3歳児くらい以上を対象にする形になってしまいます。選べる絵本がたくさんあれば30センチ以上の大きな絵本であればより安心です。
『100にんのサンタクロース』
あらすじ
クリスマスの日。それはサンタさんにとっても特別な日。なぜかって?それはプレゼントを配り終わった後、ヒミツの楽しみがあるから!
おすすめポイント
子どもたちの大好きなサンタクロースがが100人、画面に所狭しと描かれています。サンタクロースの姿を見るだけで子どもたちは喜ぶものですが、その大好きなサンタクロースがページをめくってもめくっても次々と出てくるのこの絵本はおはなし会にはもってこいです。
この絵本は絵本ナビで全ページ試し読みをすることができます。
読み聞かせ時間:約4分
『おたすけこびとのクリスマス』
あらすじ
ある日、サンタクロースが電話をかけました…「ことしも、いつものところでね」そして夜の空地に、そりで下りたサンタクロースを迎えたのは、はたらく車をそろえたおたすけこびとのチーム。夜の街を抜け、犬やでこぼこ道をものともせず、プレゼントを配達するために、こびとたちはふたたび、大活躍!
おすすめポイント
「おたすけこびとシリーズ」のクリスマス絵本。「おたすけこびとシリーズ」の季節の絵本は、たいていの図書館や児童館には所蔵しているからか、値段が若干高いからか、私が日本の公民館で読み聞かせをしていた時にはなぜか自宅に持っていないご家庭が多く、おはなし会で読み聞かせると毎年非常に喜ばれた絵本でした。
『おたすけこびとのクリスマス』は絵本ナビで試し読みができます。絵本ナビだけで読めるこの絵本に関する作者インタビューも。
読み聞かせ時間:約5分
『ぐりとぐらのおきゃくさま』
あらすじ
ぐりとぐらが見つけた大きな足跡をつけていくと、そこは自分たちの家。玄関をあけると大きな長靴があり、壁には金ボタンのついた真っ赤なオーバーと、真っ白なえりまきがかかっている。帽子に靴下に大きな袋。ベットルームやお風呂場をみてもお客さまはいないみたい。すると、そのとき「ああ、いいにおい!」
おすすめポイント
「ぐりとぐらシリーズ」のクリスマス絵本。おはなし会では常に大人気のシリーズです。「ぐりとぐらシリーズ」の絵本は大きさがまちまちでおはなし会で使いやすい作品と使いにくい作品があるのですが、『ぐりとぐらのおきゃくさま』は縦26センチ横18センチありますから安心です。
『ぐりとぐらのおきゃくさま』は絵本ナビで試し読みができます。
読み聞かせ時間:約4分
『クリスマスの ふしぎな はこ』
あらすじ
僕がクリスマスの朝見つけた箱を開けると、サンタさんの姿が見えました。箱の中を見る度にサンタさんは僕の家に近づいてきます。クリスマスのわくわく感がいっぱいの絵本。
おすすめポイント
この絵本はサンタクロースが「プレゼントを持ってきてくれる人」だと分かっている子どもたちが楽しめる絵本です。サンタクロースがどんな人かがきちんと分かっていない年齢の子どもたちが参加するかもしれないおはなし会では注意が必要かもしれません。
『クリスマスのふしぎなはこ』は絵本ナビで試し読みができます。
小学生におすすめの絵本
小学生への読み聞かせでおすすめなのは5歳児から6歳児くらいを対象にした、ちょっと長めの絵本です。読み聞かせの場合、小学生向けの作品を選ぶと途中で飽きてしまう子どもが出てしまうことがありました。
『サンタクロースと小人たち』
おすすめポイント
北欧の村で、大勢の小人たちと一緒に生活し、プレゼント作りに励むサンタの一年間を楽しく描写。フィンランドの人気作家の絵本。画面いっぱいに描かれた忙しそうに働いているサンタクロースと小人たちの様子が見どころです。シンプルでテンポのよい文章とストーリー展開がおはなし会におすすめの絵本です。
読み聞かせ時間:約5分
『クリスマスものがたり』
あらすじ
昔々、ナザレという町にロバの赤ちゃんが生まれました。ロバの赤ちゃんが生まれて9ヶ月がたった時、飼い主のマリアとヨゼフとロバのお母さんは長い旅に出ることになり、ロバの赤ちゃんはお隣のレベッカのうちで面倒をみてもらうことになりました。お母さんのいないロバの赤ちゃんは元気がなくて、レベッカはロバの赤ちゃんを連れてお母さんロバを探す旅にでます…。
おすすめポイント
小さな子どもたちにキリスト降誕物語を読み聞かせるならこの絵本がイチオシです。この絵本の主人公はロバとレベッカで、マリアとヨゼフではありません。宗教色が強すぎず、色あいも地味すぎず、物語にも多少の起伏があり、キリスト降誕物語としては楽しみやすい絵本です。毎年10人程度のおはなし会で1人か2人、この絵本をきっかけにクリスマスの起源に興味を持ち後日素敵な挿絵のキリスト降誕絵本を持ってきてくれる子どもたちがいました。
読み聞かせ時間:約5分
▼クリスマスの由来絵本
『クリスマスにくつしたをさげるわけ』
あらすじ
みんながまっているクリスマス。クリスマスの前の夜にくつしたを枕元にさげてねるのはどうしてでしょう。そのわけをお話しましょうね。
おすすめポイント
この絵本は見開き全体に大きく広がり目を引く色合いの挿絵なので、おはなし会向きの1冊です。小学生になるとこのような由来や起源や習慣そのものに興味を持ってくれる子どもたちが多くなるのでしょうか、たくさんの子どもたちが「おもしろかった!」と言ってくれました。
読み聞かせ時間:約5分
『しろくまくんのクリスマス』
あらすじ
クリスマスイブのこと、小さいしろくまくんは、誰かに呼ばれたような気がして、目をさましました。雪野原にぽっかり空いていたあなをしろくまくんがのぞいてみると…。
おすすめポイント
この絵本は見開き全体に大きく広がり目を引く色合いの挿絵なので、おはなし会向きの1冊です。サンタクロースはどこに住んでいるのか、おもちゃはどこで用意されるのか、サンタクロースの仕事の裏側がのぞける絵本で子どもたちにはいつも大人気でした。
読み聞かせ時間:約5分
▼おすすめのサンタ絵本
おはなし会におすすめの絵本
喜ばれる隠れた名作絵本
クリスマス絵本を1冊選んだら、あとの絵本は冬が舞台の絵本やお正月絵本がおすすめです。クリスマス絵本で知名度が高めの定番絵本を選んだら、他の絵本はちょっとマイナーで評価の高い名作を選ぶと保護者の方やおはなし会の主催者側の方にも喜んでいただけます。
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