評判の非常に良い「すまいるぜみ」の「英語プレミアム」は親目線でも良質だし、何より、子どもがとても気に入ってくれている! 2019年4月に受講した「HOPコース」1ヶ月目の教材をざっくりご紹介します。
この記事を書いたのはこんな人
夫の海外赴任先で数年間だけ英語講師、幼児英語講師をしていたことがあります。英検1級。元幼児教室講師兼進学塾講師(担当は中学高校の算数と英語)
英語プレミアムとは
「英プが最高!」の評判通り
スマイルゼミの「英語プレミアム」が大評判! そこで我が家でも「英語プレミアム」を受講してみることにしました。スマイルゼミの「英語プレミアム」は評判以上期待以上に良かったです。
破格の月額680円!
「英語プレミアム」には3コースが用意されています。一番簡単なレベルが「HOPコース」で推奨対象年齢は小学1〜2年生、次のレベルが「STEPコース」で推奨対象年齢は小学3〜6年生になっています。さらに上には「英検コース」があり、英検5級から英検2級までをサポートしてくれます(受講料2,980円)。
HOP/STEPは幼児コースも可
スマイルゼミの「英語プレミアム」は「HOP」「STEP」であれば、幼児コースの「すまいるぜみ」にも付けることができます。「英検コース」は小学生からです。
すまいるぜみの通常の講座
1ヶ月の英語講座は3講座
「すまいるぜみ(幼児コース)」の通常の英語講座として3講座が配信されました。
英語表現を学べる動画と、英単語が学べる発音練習と英単語を確認できるリスニング問題の3つ。4月の新出単語は8単語でした。かなり少なめかもしれません。
「スマイルゼミ(小学生コース)」の通常の英語講座は、公式サイトによれば4〜5講座で、「英語プレミアム」を受講するとさらに7〜8講座が追加されると書かれています。
英語プレミアムHOPの講座
1ヶ月の英語講座は7講座
1ヶ月に7〜8講座だという「英語プレミアム」HOPコースの講座リスト(初回)がこちらです。
配信された講座は全部で9種類ありましたが、最初の講座(画面左上)はチュートリアルでした。「HOPへようこそ!」という講座名がうっすらと。読めるでしょうか…。
英語絵本の読み聞かせ講座
1ヶ月目で英語絵本の読み聞かせ講座が配信されてきたことには驚きました。大人はつい英単語の意味や文法の構造を考えがちですが、英語プレミアムHOPコースでは英語を赤ちゃんのように光景や絵と音声をリンクさせることで学ぶことができました。
1ヶ月目の英語絵本は「3びきのこぶた」でしたが、これを観ても英検にも英会話力にもさほど影響はないと思います。「わら」や「レンガ」などという単語がテストに出るのは大学受験レベルでしょうし、も「オオカミが吹き飛ばしました」などという表現も日常会話で使う機会というのも英語力がかなりつくまで待たなくてはいけません。
英単語を学べる6講座
9種類の講座のうち、以下の6講座が英単語を学べる講座でした。
1ヶ月目のテーマは動物と食べ物だったようです。
1ヶ月目の英単語は40単語
動物がテーマの講座と食べ物がテーマの講座がそれぞれ2つずつ用意されていました。「動物園の動物(サファリどうぶつえんへいこう)」「身近な動物(ふれあいどうぶつえんへいこう)」「野菜(やさいをかいにいこう)」「果物(くだものをかいにいこう)」という名前の4つの講座でそれぞれ10種類の英単語が学べるようになっていましたので、1ヶ月目に学べる新出単語は40単語でした。
▼ 動物園の動物の英単語講座
ぞう、きりん、ライオン、とら、くま、かば、コアラ、さる、ゴリラ、パンダの10種類。
▼ 身近な動物の英単語講座
いぬ、ねこ、にわとり、うさぎ、うし、ぶた、へび、ねずみ、とり、うまの10種類。
▼ 野菜の英単語講座
じゃがいも、にんじん、たまねぎ、ピーマン、トマト、きゅうり、きのこ、かぼちゃ、とうもろこし、なすの10種類。
▼ 果物の英単語講座
りんご、バナナ、いちご、ぶどう、オレンジ、もも、さくらんぼ、すいか、メロン、パイナップルの10種類。
レベルは基礎だが量は多め!?
「スマイルゼミ」は通常コースにも英語講座がついているので、追加料金を払う「英語プレミアム」の英語のレベルはどのくらいなのだろうと気になるところですが、公式サイトによれば英語の発音に親しむことが目的だという「HOP」コースで学ぶ英単語は日常会話の基礎の基礎からのようです。
ただ、月に40単語というのは多めだなと私は感じました。毎月名詞だけで40単語を24ヶ月(HOPコースは2年間のコースです)学ぶとすると、HOPコース終了時には96種類の名詞を取得できることになります。
英検5級は合格圏内
英検5級に必要な語彙数は「300〜500」とされていますが、名詞だけで96単語を学べていれば十分に合格圏内です。(実際に合格できるかどうかは動詞と副詞の習得度次第ですが)
英単語講座の中身を見てみる
英単語の講座の中身を見ていきましょう。上にご紹介した画像でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「動物」がテーマの英単語を学ぶ2講座は同じコンセプト、また「食べ物」の英単語を学ぶ2講座も同じコンセプトでした。
▼ 動物を学ぶ英単語講座の中身
動物の名前を学ぶ講座は「英訳型」の講座になっていました。以下の画像は、動物園の動物を学ぶ講座の画面ですが、
コンセプトは(タイトルのままですが)動物園へ行って動物たちを見つけよう! です。
右端のリストの動物たちを影絵の形に合わせると、動物の名前が英語で流れます。パンダのイラストを、パンダの影に合わせると
「Panda!」と元気な女性の声が聞こえます。こちらは身近な動物を学ぶ講座の画面になります。
まず、右の動物リストと影絵の形から何の動物かを日本語で認識します。そして、好きな動物を選んで影絵に合わせることができますので、「この動物は英語でなんて言うんだろう」という好奇心から英語を学ぶ英訳型講座でした。
▼ 食べ物を学ぶ英単語講座
英訳型の動物講座に対して、食べ物を学ぶ英単語講座は「リスニング型」になっていました。
コンセプトは「野菜と果物を買ってみよう!」。トマトを買ったり、じゃがいもを買ったりするのですが、
まずは男の子が英語で「Tomato」と言ってくれます。ヒントは吹き出しの中にイラストで表示されます。「Tomato, tomato…」と繰り返される英語音声を聴きながら、その食べ物を探してタッチするというリスニング型講座でした。
学んだ英単語のチェック講座
6講座のうち4講座が新出英単語を学べる英単語講座でしたが、残りの2講座は学んだ英単語をチェックする確認講座。
学んだ英単語をチェックできる講座は、簡単なリスニングテストになっていました。
▼ 動物の英単語のチェック講座は…
英語の音声が流れるので、声に合う動物のイラストを探してタッチするという問題。
正解すれば、こんな感じ。正解すると「ピロン!」という装飾音が聞こえます。「チャレンジタッチ」のように「やったね!」「すごい!」などと褒めてくれるキャラクターはいません。「RISU算数」の「タラララン」と同じく正解音だけです。
▼ 食べ物の英単語のチェック講座は…
食べ物の英単語のチェック講座がとても変わっていて、子どもと一緒に大変楽しみました。
こちらも、聞こえた英語のイラストを探してタッチするという内容なのですが、
この画像をよく見てくださいね。いちごって、どこにあるか分かりますか? …女の子の髪留めなんです! 他にもママのスカートの柄とか、テーブルの上の箱のパッケージデザインとか。かぼちゃのイラストがかかれた箱って何が入っているんでしょうか…かぼちゃスープ!?? (笑)
「ないね〜見つからないね〜」と言っていたら、画面のド真ん中にテーブルの上で鎮座していた!! なんて感じでとても楽しかったです。ちなみに、箱に描かれたカボチャは見つけてタッチするとカボチャは野菜に戻り、箱は消えます! しかし、ママのスカートのバナナをタッチしても柄のバナナが果物に変身するだけでママのスカートが消えるわけではありません(笑)
チェック講座
最後の9講座目はテスト形式の確認問題でした。
選択肢の絵の中から、聞こえた英語にあう絵を選ぶという問題。釣りというコンセプトのようで正解すると釣り糸が現れます。
スマイルゼミの英語プレミアムHOPコースは、英語を楽しく学べる教材ばかりなので、近々、英検を受験することを考えるとこのようなミニテスト形式の問題を解くという機会も貴重です。
評判がいい理由とは?
実際にスマイルゼミの英語プレミアムを受講してみると「評判どおり楽しいな」「評判以上の教材だな」と感じることがままありました。その理由について考えて見ました。
リスニング力が鍛えられる
タブレット学習教材の英語講座といえば「英検コース」のように資格試験に特化している場合を除き、ほとんどがリスニング中心の耳を鍛える教材ですが、英語プレミアムコースも期待通りたくさんの英語をシャワーのように聞くことができました。
説明のための日本語がない
「これをこうするんだよ」「違ったね、よく見て」など、説明のための日本語や褒めるための日本語の音声がありません。一度講座を始めると英語のみを聞き続けることができます。
語彙量がものすごく多い!
英語プレミアムの「HOP」コースの1ヶ月目は英単語の講座がメインでした。ものの名前ばかりを学ぶのかと思いきや、講座をすべて取り組んでみると動詞や形容詞、基本の英語表現なども十分に学習できる内容になっていました。
例えば、「サファリどうぶつえんへいこう!」の講座では、正解すると「ピロン」という装飾音が鳴った後に「It’s a panda.」という英語のセンテンスが流れます。「Panda」という名詞だけでないのも良いと思います。
スマイルゼミの英語プレミアムでは英語の聞き取りはさらに続きました。パンダの問題であれば、
「I’m playing.(私は遊んでいます)」や
「I’m sleeping. (私は寝ています)」という現在進行形を使った英語が流れます。
私はこれを初めて見たとき「今月は playing と sleeping を学べるようになっているのかな」と思いました。しかし、英語プレミアムは期待のななめ上をいっていました! 10種類の動物に用意されている英語文がそれぞれまったく違ったんです!! 例えば、ぞうの問題に正解すると、
「I have big ears.(私には大きな耳があります)」であったり、さるの問題に正解すると、
「I climb trees. (私は木に登ります)」であったり。動物の特徴を捉えていたり、まったく動物の特性とは関係のない趣味が「好き」だという設定になっていたり、とても工夫されていると感じました。
野菜や果物の講座でもただ食べ物の名前だけが聞こえるのではなく、
「It’s green.(みどり色です)」と言ってから、
「It’s a green pepper.(ピーマンです)」と言ったりしてくれます。最初に「みどり色です」と言われるので、子どもたちは「ピーマンかな、きゅうりかな」などと喜んでいます。
基本形容詞、基本動詞、現在進行形などの基本文法など充実しています。
オールイングリッシュ教材
繰り返しになってしまいますが、英語プレミアムの英語講座はオールイングリッシュです。これだけ新しい単語や英語表現が出てくるのに日本語による説明が一切ありません。なかなか潔い、思い切った教材だと思います。
子どもたちはただただ英語の音のシャワーを浴びることができます。英語に興味のあるママやパパは「今なんて言ったんだろう?」「今の単語は何だったんだろう?」と気になってしまうかもしれません。
英検5級は完全対応!
英語プレミアムHOPコースでは基本形容詞から基本動詞、現在進行形などの基本文法までが網羅されていました。このペースで学習内容が続き、配信される教材をきちんと取り組むことができれば英検5級に必要な英語力は確実に身につくはずです。語彙量だけなら英検4級にもギリギリ手が届くかな…というレベルではないかと感じました。
(ただし、英検5級レベルの英語力を身につけられても英検5級に合格できるとは限りません。特に、幼児から小学校低学年の間は、お子さんに試験の出題形式や試験の時間配分など「試験対策」をさせてあげないと、英検3級レベルの読みや会話ができるお子さんでも英検5級に合格できなかったというケースも少なくありません)
「英語のために受講する」
「スマイルゼミは英語のために始めた」という口コミが非常に目立ちました。はやばやと幼児プリントを始めている小学校入学前のご家庭から、中学受験を目の前にした小学校高学年のご家庭、そして、すでに大学受験に照準を合わせた中学講座の中学生まで、スマイルゼミの受講年齢すべてで多かった意見が「スマイルゼミは英語のために始めた」でした。
特に英検コースは受講は強くおすすめできます。試験に対応した問題はもちろんですが、試験日までのスケジュールを立ててくれる機能がとても便利で優秀です。大学入学のための受験勉強が本格的に始まる前に英検2級を取得できていれば、大きなアドバンテージになりますし、スマイルゼミならば中学生の間に英検2級を取得できてしまうかもしれません。(興味深いことに小学生と中学生の英検2級の合格率はほぼ同じです)
英検前だけ「英検コース」に
スマイルゼミの英語プレミアムは毎月自由に受講内容を変えられるため、例えば、「HOPコース」を受講しているお子さんが初めて英検5級を受けるために試験前2ヶ月間だけ「英検コース」に変更して、試験が終わってからまた「HOPコース」に戻すということもできます。(きちんと「HOPコース」の続きの講座から配信されます)
「英語のためだけにスマイルゼミを受講する」だとしても、英語のために受講したスマイルゼミに追加料金を払って英語プレミアムをつけたとしても、その分の効果は十分に得られると思いました。
「お試し受講」の落とし穴
2週間の全額返金保証つき
スマイルゼミは原則「最短12ヶ月の継続契約から」となっています。しかし「全額返金保証」があるため、実質は、2週間のお試し受講ができることになります。
2週間たっぷりと実際のタブレットを使ってみることができますので非常におすすめなのですが、これが先輩ママたちが後悔した理由にもなっているので注意が必要かもしれません。
「お試し受講」のリスク
2週間の「お試し受講」では、お子さんは夢中になって勉強することでしょう。これが思わぬ落とし穴です。「こんなに楽しそうに勉強するなら始めてみようか」と思うはずです。
しかし、実際は(タブレット学習が初めての場合)チャレンジタッチでもスマイルゼミでもお子さんは同じように大喜びします。そのため、始めてから数ヶ月した頃に「これならチャレンジタッチの方が良かったかな(特に小学校低学年に多い)」や「やっぱりZ会にすべきだったかも(特に小学校高学年に多い)」などと思うケースが少なくありません。
詳しい資料は同封されない
チャレンジタッチにはお試し受講はなく、最低でも2ヶ月契約からしか始められませんから、ほぼ必ず資料請求をします。しかし、スマイルゼミの「2週間お試し受講」では詳しい資料は同封されません。
「継続割引」が心理的な壁に
さらに、スマイルゼミには「継続割引」という嬉しい制度があります。
小学校入学時からスマイルゼミを始めた場合、小学6年生になるころには年間6000円割引(一括払い)とかなりお安く受講できることになります。この、嬉しすぎるスマイルゼミの継続割引は、裏を返せば、一度始めると心理的に他の教材に変えにくいということです。
後悔する理由は「学習内容」
スマイルゼミを契約してから後悔する理由はほとんど「カリキュラム」に関することです。
公式サイトでは、タブレットとしての教材紹介ばかりで「年間カリキュラム」について詳しくは触れていません。さらに、2週間のお試し期間で分かるのは「タブレット学習とお子さんとの相性」だけで、年間カリキュラムについては何の資料も同封されません。
資料請求の3つのメリット
そのため、数ヶ月受講してみて学習の進み具合や学習内容の深さ加減が「レベルが低すぎる」「レベルが高すぎる」と感じてしまいます。
お子さんにタブレットを手渡す前の冷静な状態で「資料請求」で届く『年間カリキュラム』をチェックするのがおすすめです。
「資料」のチェックポイント
スマイルゼミの資料請求で届く資料には、絶対にチェックしてもらいたい貴重な情報が満載です。
小学校6年間の学習予定
例えば、資料請求で届く「教材の紹介冊子」は必見です。スマイルゼミには余計な付録はついてこないため紹介する教材がシンプルなので、当然、教材紹介冊子もとてもシンプル。
▼ 4年生「算数」
各学年の各教科が1ページにコンパクトにまとめられています。そのため、冊子を1冊パラパラをめくれば小学校6年間の学習の様子がはっきりとイメージできるようになっています。
▼ 1年生「国語」
小学1年生の講座では簡単すぎるなと感じても、それは小1の学習内容がシンプルすぎるからかもしれません。
「発展クラス」について
さらに、この「教材の紹介冊子」には各学年の各教科に「発展クラス」についての記述があり、タブレット画面例つきで特徴が紹介されています。
▼ 4年生「算数」
「発展クラス」を追加するかどうかにも非常に役に立ちます(「この内容なら来年からでいいかな」「高学年になってからでも大丈夫そう」という感覚がつかめます)。
▼ 1年生「国語」
「英語プレミアム」について
そして、最後に見逃せないのが「英語プレミアムコース」の紹介ページです。こちらには何と「英語プレミアムコース」の全カリキュラムが掲載されています!
これを見れば、HOPコースとSTEPコースで学習する内容の違いが一目瞭然です。
▼ 「HOPコース」
「英検コース」も英検5級から英検3級までの講座内容が掲載されていますので、いつ頃からHOP/STEPコースから「英検コース」にすべきかも考えやすくなっています(少し英語ができるお母さまなら「英検コース」にすべきか、市販の対策問題集で十分なのかも判断できる情報量だと思います)。
▼ 「STEPコース」
2019年現在では英検3級までの記載ですが、追加された英検準2級および英検2級の内容もすぐに追加掲載されるはずです。
▼ 「英検コース」
お試し受講の「前」がおすすめ
お子さんがタブレット教材を試してみることができるお試し受講の前に、是非とも資料請求をおすすめします。
「資料請求」すれば、心理学的にパソコンの画面よりも印刷物の方が細かい情報が精査できます。無料請求した資料が届いたらすぐにお試し受講の申し込みをするというくらいのタイミングですがちょうど良いと思いますが、冷静な判断が得意な方なら資料請求とお試し受講を同時請求してもよろしいかもしれません。
▼ まぁ、資料請求はご自由ですが…
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