「幼児教室おすすめの胎教絵本」シリーズでは某幼児教室でおすすめされていた「胎教におすすめの絵本」をご紹介しています。今回ご紹介する絵本はさまざまなに言われる胎教効果と赤ちゃん知育のバランスを考えた人気作品。胎教におすすめの「妊娠中に買っておきたい絵本」厳選5冊と、赤ちゃんのファースト絵本として生まれてすぐに読んであげたい理由(絵本の知育効果)をご紹介します。
【このページの目次】
胎教と絵本と知育効果
「科学的」根拠がないだけ!?
胎教の効果には未だ科学的根拠はありません。しかし、赤ちゃんの脳が絵本の読み聞かせによって知能面でも情操面でも確実によい刺激を受けることは今や疑う方はいらっしゃらないのではないでしょうか。
赤ちゃんの脳によい絵本
胎教にはそもそも科学的根拠がないので専門的な効果のほどには言及できませんが、ここでは「胎教の効果」を「ママへの胎教効果」と「赤ちゃんへの胎教効果」に分けて考えた上で、「赤ちゃんへの胎教効果」については胎児の脳は生まれた赤ちゃんの脳と同じだととらえ、赤ちゃんの脳にどのようなよい影響があるのかご紹介した上で、厳選した胎教絵本5冊をおすすめします。
妊娠中に買いたい胎教絵本5冊
言語センスを決める胎教絵本
『あかちゃんのうた』
この絵本を読みたい理由
日本語の美しさに触れる絵本
この絵本は日本語の美しい詩の世界に触れることができる貴重な1冊です。松谷みよ子さんの清らかな日本語の響きに、いわさきちひろさんの清々しく温かい絵が添えられています。赤ちゃんのための詩の絵本の決定版です。
実は大切な「詩」の世界
有名な幼児教育本を出版されている幼児教育者や幼児教室ではその著書の中でも「子どもに詩を読みなさい」とくり返し説かれます。詩は大学入試の問題として出題されることが稀なため学校教育では等閑にされる傾向にありますが、日本語の言語的なセンスの一端は「詩歌をどれくらい味わえるか」に見ることができるほど詩というものは実は大切です。
読み聞かせ方が分からない?
お母さま自身が詩歌を読みなれないのか、この絵本につきましては「いつどのように読んだらいいのか分かりません」というお悩みをよくお聞きします。詩こそ妊娠中に読んでいただきたい日本語です。赤ちゃんが生まれれば色彩的に華やかで擬音語擬態語が豊富な絵本に偏りがちです(そのような絵本に分かりやすい知育効果がありますので仕方のないことです)。そのため純粋に音を楽しむ詩の絵本は妊娠中の胎教として読みはじめ、首がすわる生後4〜5ヶ月までの間にたくさんたくさん読み聞かせてあげていただきたいと思います。
「詩」が生む作文力の差
詩を聞いて育ったお子さんは小学校に入り書き始める作文の日本語の質がはやり違うものです。この違いは一朝一夕ではなかなか埋まりません。「覚えるつもりはなかったのに気が付いたら覚えてしまっていた」となるほどに幼い頃から何度も何度も読み聞かせてあげたい作品です。
脳を刺激する擬音語胎教絵本
『ごぶごぶ ごぼごぼ』
この絵本を読みたい理由
原色が脳を刺激する
久保田カヨ子氏が提唱する脳科学子育て理論(例えば『すぐれた脳に育てる―手と指の実践トレーニング33』など)によれば、生後間もない赤ちゃんは視力は微力ながらすでに色や形を認識しており、はっきりとした色や形をたくさん見せることで脳を早期に刺激し、脳の発達を促すことができるとあります。
特におすすめの0歳児絵本
上記の脳科学的な理論づけが関係するかは不明ですが、0歳児向けの絵本というのはほとんどが明るくポップな色合いの擬音語絵本ばかりです。数ある0歳児絵本の中でも0歳児初期(生後0ヶ月から4ヶ月くらい)におすすめなのがこの『ごぶごぶ ごぼごぼ』です。どのページの色合いも生まれたばかりの赤ちゃん向けで、白い背景の上に強い色を乗せているので、まだ視力が弱い赤ちゃんでも形の違いをはっきりと楽しめると期待できます。
この絵本の後におすすめの絵本
生後4ヶ月くらいを過ぎますとゆっくりと視力が鍛えられてきますので『じゃあじゃあびりびり』や『もこもこもこ』『かお かお どんなかお』など、形が少し複雑なページや背景と対象物に似た色が使われているページなど生まれたばかりの赤ちゃんにとっては難しめの絵本もどんどんと読み聞かせてあげたらよろしいかと思います。
ママへ贈る胎教本
『ママのおなかをえらんできたよ。』
この本を読みたい理由
「いまいち実感がない」方へ
この絵本は「おなかの中に赤ちゃんがいるという実感がイマイチわかない」という初めての妊婦ママなどにおすすめの本です。この本を読めば、赤ちゃんにはすでに意思があり、ママとパパへの愛情にあふれているということが感じられるはずです。
安産効果も胎教効果も
「赤ちゃんを身近に感じられる」ということはソフロロジー式分娩法において安産のためにとても大切な要素です。この絵本を読んで赤ちゃんのことをしっかりとイメージできるようになれば陣痛も乗り越えやすくなると思います。さらに妊娠中の母子ボンディング(心の特別なつながり)は新生児育児にも影響しますので、夜泣きの少ない「育てやすい赤ちゃん」になることも期待できます。この本は内容的には「胎内記憶」の本なのですが、胎内記憶や赤ちゃんの魂について信じる方にも信じない方にも一読をおすすめしたい1冊です。
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いないいないばあの胎教絵本
『いない いない ばあ』
この絵本を読みたい理由
あえて仕掛けのない絵本を
「いないいないばあ」の仕掛けは作りやすいため書店に行けばさまざまな仕掛け絵本が並んでいます。仕掛け絵本には仕掛け絵本の知育効果がありますが、仕掛け絵本には読書習慣として大切な「絵本から児童書、児童書から伝記、そして専門書へ」の道筋を築いてくれる役割は期待できません。赤ちゃんが大好きな「いないいないばあ」だからこそ、あえて仕掛けのない純粋な絵本の世界を楽しめる絵本をおすすめしたいと思います。
刺激の弱い絵本を選ぶ重要性
幼い頃から「渋い」絵本をたくさん読み聞かせるのはとても大切なことです。刺激の多い現代ではその重要性がますます高まっています。なぜなら人間は強い刺激を好み、強い刺激にすぐに慣れてしまうからです。テレビを見ることに慣れた子に、静止画ばかりで “退屈な” 絵本の読み聞かせを楽しませることは容易ではありません。同様に、カラフルで仕掛けの多い絵本に慣れた子に「渋い」絵本を楽しませることも容易ではありません。
渋い絵本は学力の入り口
しかし、子どもの本は年齢が上がればすぐに挿絵から色がなくなり、挿絵そのものがなくなり、”退屈な” 文字だけの本になってしまいます。そして本当の知力と学力に必要なのはこの ”退屈な” 文字だけの本から「自力で」どれほどの知識を読み取れるかにあります。渋い絵本は読書の入り口であり学力の礎です。初めての乳幼児期の「渋い」絵本であれば当たり外れがなく、どんな赤ちゃんも大好きな「いないいないばあ」のような題材の内容が安心かもしれません。
大きくなる幼児の必読絵本
『かみさまからのおくりもの』
この絵本を読みたい理由
絵本定期購読の定番絵本
お子さんが自分の誕生について興味を持てるような絵本はたくさんありますが、中でもこの絵本3歳から5歳くらいのころに是非読んであげたい必読絵本で、幼児向け絵本定期購読各社の配本リストにはほぼ必ず選出されています。
マタニティ時代の記憶として
子どもにとっては「自分の生命について考えるきっかけ」になる絵本ですが、ママにとっては妊娠していたころを思い出せる格好の機会でもあります。せっかく初心を思い出すのであれば「(妊娠していた)こういう時間もあったなぁ」とぼんやりと懐かしむのではなく、「この絵本は妊娠中によく読んだなぁ」と、この絵本を読めば「あんなこともあった」「こんなこともあった」とマタニティの記憶をしっかりと辿れるように妊娠中から読み聞かせをおすすめしたい1冊です。
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