絵本にパパが登場すると、やっぱりパパに読んでもらった方が臨場感で出るものです。特に端午の節句は男の子の行事ですから、パパにも思い入れがあるでしょう。素晴らしい絵本をきっかけにパパが行事の由来を話してあげたり、自分の子どものころの思い出を教えてあげたりするとお子さんにとってかけがえのない記憶として残ることでしょう。今年の端午の節句に絵本を読んでみてはいかがですか?
【このページの目次】
パパに読んでもらおう!
『ワニぼうのこいのぼり』
3歳から
〈あらすじ〉
ワニぼうのためにお父さんがこいのぼりを買ってきてくれました。空を気持ちよさそうに泳ぐこいのぼりが羨ましくなってしまったお父さんがおもしろいことを始めました。ワニぼうが「おとうさん、なに してるの?」と聞くと、お父さんは「ワニのぼり」と言いました…。
〈おすすめポイント〉
- 『ナンセンス絵本』で大笑い
ワニぼうのお父さんはこいのぼりが羨ましくて「ワニのぼり」になりました。実際にはあり得ないこんな奇想天外なストーリーの絵本を『ナンセンス絵本』と呼びます。笑うと健康になると最近注目されていますが『ナンセンス絵本』は笑いにイチオシです。今年の5月5日は『ワニぼうのこいのぼり』を読んでお子さんと一緒に思いっきり笑いませんか。
- 動物あてゲーム
この絵本ではワニぼうたちを真似て、たくさんの動物が「◯◯のぼり」になります。町中の動物たちが思い思いの◯◯のぼりになって空を泳ぐ最後の絵は壮観です。この見開きのページではお子さんはきっと「それが何の動物のこいのぼりなのか」喜んで探すと思います。
- 「◯◯ちゃんのぼり」
この絵本を読んだら親子でゴロンと横になって「パパのぼり」「ママのぼり」「◯◯ちゃんのぼり」になってみませんか。できれば窓からこいのぼりが見える部屋や市民パークなどがいいかもしれません。こいのぼりが泳げるほどに気持ちよく吹く風を感じて「こいのぼりってこんなに気持ちよく泳いでるんだね」「こいのぼりみたいにあんなに高くを泳いだら◯○ちゃんはどんなふうに見えるかしら」「こいのぼりみたいに高い空をグングン泳いで行きたいね」などと話してみてはいかがでしょうか。そして絵本の中の動物たちのように、ぜひ、春風の味を味わってみてください。
- パパに読んでもらいたい絵本
絵本の中でパパが活躍する物語はパパの声で読み聞かせてもらうと臨場感が違います。
『だいちゃんのよろいかぶと』
4歳から
〈あらすじ〉
だいちゃんはいたずらが大好き。ある日とんぼと一緒にこいのぼりに乗って出かけると、行く先々で「よろい」や「かぶと」や「おに」のことを知ります。そして「つよい子はいたずらなんかしないんだ!」と気づいただいちゃんは…。
〈おすすめポイント〉
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プロが監修した五月人形の絵本
「平安の昔から続いてきた端午の節句という素晴らしい日本独特の文化の中身を伝えようと、埼玉支部青年会『彩雛会(さいすうかい)』が絵本を制作いたしました」日本人形協会埼玉支部HPより
こいのぼりの絵本はたくさんあるけれど「よろいかぶと」の絵本はそうはありません。プロが監修したこの絵本は端午の節句にオススメ!おうちに兜飾りがあるならイチオシです。
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「強い子はいたずらしないんだ」
いたずらが大好きなだいちゃんが、こいのぼりと一緒に冒険をしてよろいかぶとの強さを知り「強い子はいたずらしないんだ」と気づきます。
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図書館でリクエスト
この絵本はおそらく図書館にもないのではないかと思います。日本の伝統を描いたステキな絵本なのでもっと多くの子どもたちに読んでもらいたいと思うのですが、今のところ人形店などの粗品などとして細々と利用されているようです(←ちょっともったいない!)各図書館には新しい図書の購入希望申請ができるサービスがあると思いますので図書館にリクエストしてみるのもいいかもしれません。
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ご購入希望の際は直接…
『だいちゃんのよろいかぶと』文倉吉哲司、絵法嶋かよ/監修(社)日本人形協会/1050円
〈子どもの日の飾り物〉
五月人形は子どものお守りとして、こいのぼりは子どもの立身出世を願い飾るものです。由来も歴史も飾る意味もぜんぜん違う子どもの日の縁起物について、詳しくはこちらがオススメ。
『かえうたかえうたこいのぼり』
4歳から
〈あらすじ〉
トラの子の三兄弟が、お父さんが垣根にこいのぼりをつけているのをみつけました。虎の子三兄弟は大喜びでお父さんの周りをぐるぐるぐるぐる回ります。大はしゃぎの子どもたちは『こいのぼり』の替え歌を歌いだしました…。
〈おすすめポイント〉
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『こいのぼり』を歌えたら
『こいのぼり』の歌を知っていると何倍も楽しめる絵本です。この絵本を読むときには事前にママやパパと一緒に『こいのぼり』の歌を歌って、メロディーや歌詞をそれとなくお子さんに確認させておくといいかもしれません。替え歌というのが何なのかをこの絵本を読んで学ぶお子さんもいることでしょう。
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パパに読んでもらいたい絵本
はしゃぎすぎて寝てしまった子どもたちを抱っこして連れてかえるトラのお父さんの最後の替え歌が秀逸です。お父さんの力強い愛情を感じます。こんな絵本はぜひパパに読んでもらいたい1冊です。
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「おうちの方へ」コーナー
「おうちの方へ」のコーナーには端午の節句について紹介されています。
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