一人座りができるようになった赤ちゃんへの読み聞かせをするときのコツを3つご紹介します。乳幼児をもつ読み聞かせに慣れないママ&パパへ贈る、家庭での絵本の読み聞かせ方の基本。
乳幼児への読み聞かせる方法
家庭での読み聞かせの時間は、読み手であるママと一緒にお子さんだけがその絵本を味わえる特別な時間です。図書館や児童館などでたくさんの子どもの前で絵本を読むふつうの読み聞かせとは少し違います。
【基本1】読む姿勢
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お子さんは膝の上に
ぜひお子さんを膝に座らせてあげてください。そして、お子さんの前に絵本をひろげて、ママ&パパが絵本をもつと…ほら!お子さんをすっぽりと包み込んでいます。
お子さんをすっぽりと包み込んであげる姿勢、これが家庭の読み聞かせの基本です。お子さんの背中がママ&パパの胸にくっついていると、なお、よいでしょう。
ママ&パパは絵本を読むときに息を吸います。ママ&パパの息づかいを肌のぬくもりを通してダイレクトに感じて、お子さんは絵本の世界にどっぷりと入り込むはずです。
お子さんをすっぽりと包み込んであげる姿勢を最近では《ひざ読》などと呼んだりもするそうですよ。
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お子さんが嫌がる前に習慣化
お子さんが3歳に近づくころ、小さいときに十分に絵本を読み聞かせていない場合にはお子さんが「そんなに近くに座るのはイヤ!幼稚園ではここだもん!」などと言うようになるかもしれません。よい習慣は3歳前後の「自我の芽生え」前にご家庭での「いつもの習慣」にしておくと育児がとても楽になります。
【基本2】読む声
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耳元で語りかけるように
お子さんをすっぽりと包み込んであげる姿勢で絵本をひらくと、ママ&パパの声はお子さんの耳元で聞こえます。
耳元で聞こえますから、児童館や図書館での読み聞かせのように声をはる必要はありません。無理をして抑揚をつけたり、頑張って感情を込めたりする必要もありません。ゆったりとリラックスして、お子さんのことだけを思って読んであげてください。ママ&パパのお子さんへの愛情と、絵本という絵と文の芸術をして、お子さんが絵本に興味をもたないということは決してありません。
ただ一つ、読み聞かせる時間、つまりタイミングにだけは、ちょっと注意を払った方が「楽しく」読み始められると思います。
【基本3】読むスピード
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ゆっくりと
0~2歳までの乳幼児期の絵本には、ほとんど字がありません。字があっても、単語が1つか2つ。ふつうに読めば1秒で終わってしまいます。
1ページを読むのに3秒使ってみてください。ゆっくり読むだけでなく、もう一度読んでみたり、オノマトペだけ何回かくり返して読んでみたり、工夫されても楽しいと思います。
コツは「ゆっくり」です。字をゆっくり読んで、読み終わってもページをめくるのを3秒待って、そして最後はゆっくりと絵本を閉じてみてください。
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【基本 +α】
読み聞かせについて「抑揚について」または「感情を込めるかどうかについて」よくご相談を受けました。こちらの記事が参考になるかもしれません。
絵本を読み聞かせるヒント
お子さんを膝に抱いて絵本を読める時間はあまり長くはありません。ぜひ、ご家庭でたくさんの絵本を読んであげてください。お子さんにとって、大好きなママ&パパが読んでくれる絵本は特別で、読み聞かせの時間は最高に幸せなひとときです。ぜひ、長く、楽しく、絵本の読み聞かせを続けてあげてください。
この記事がお子さんへの読み聞かせに役立てば嬉しく思います。
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