読書感想文の本選びは悩むものですが、2018年青少年読書感想文全国コンクールで入賞した作品の本(自由課題図書として選ばれた本)はいかがでしょうか? ついでに2019年の課題図書のおすすめも。
読書感想文におすすめの本
入賞を狙うなら定番もの
作文系のコンクールで入賞の定番というと社会問題ものです。「いのち」「人権」「差別」「偏見」「障害者」「戦争」などがキーワードになる本は賞に選ばれやすい傾向にあります。
2018年の課題図書4冊
まずは、2018年の課題図書からご紹介します。課題図書からは各賞(毎日新聞賞、全国学校図書館協議会長賞、サントリー奨励賞)が平均して3〜5作品が選出されています。
『太陽と月の大地』
2018年の内閣総理大臣賞(いわゆる全国1位)はこちらの本の読書感想文でした。
内容紹介
「見ろよ、ハクセル、海だ。アフリカの海、そしてグラナダの海だ」信じる宗教はちがっても、ふたりは親友だった。時代はめぐり、かれらの子や孫たちは、災いの化の中に巻きこまれていくー。いつか再び、共に平和に暮らせる日まで。16世紀グラナダを舞台に、宗教・民族の違いによってひきさかれ、運命に翻弄される人々をえがく。-スペインで読みつがれてきた児童文学の名作、初邦訳!(「BOOK」データベースより)
『一〇五度』
内容紹介
都内の中高一貫校に、編入した真は中学3年生。スラックスをはいた女子梨々と出会い、極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦することに…!中学生としては前代未聞の、この勝負の行方は?椅子デザイナーをめざす少年の、熱い夏の物語。(「BOOK」データベースより)
『千年の田んぼ:国境の島に、古代の謎を追いかけて』
内容紹介
秘境の離島に日本最古の田んぼ?いったい誰が?なんのために?大地に刻まれた“奇跡の風景”の謎を解く。(「BOOK」データベースより)
2018年受賞作品の本
『リトル・トリー』
2018年の文部科学大臣賞(いわゆる全国2位)受賞作品。
あらすじ
本書は、東チェロキーの山中における著者と祖父母との生活をつづった自伝的な回想録である。1930年代、経済大恐慌下の一生活記録として貴重だが、単にそれだけのものにとどまらず、どんな時代のどんな人にも共感を与えうる人間的な記録に高められている。万人の精神に語りかけ、魂の最深部に訴えかける力を持っている。(「BOOK」データベースより)
『アウシュヴィッツの図書係』
2018年の毎日新聞社賞受賞作品の本です。
あらすじ
アウシュヴィッツ強制収容所に、囚人たちによってひっそりと作られた“学校”。ここには8冊だけの秘密の“図書館”がある。その図書係に指名されたのは14歳の少女ディタ。本の所持が禁じられているなか、少女は命の危険も顧みず、服の下に本を隠し持つ。収容所という地獄にあって、ディタは屈することなく、生きる意欲、読書する意欲を失わない。その懸命な姿を通じて、本が与えてくれる“生きる力”をもう一度信じたくなる、感涙必至の大作!(「BOOK」データベースより)
『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ』
2018年の毎日新聞社賞受賞作品の本です。
あらすじ
芥川が小説、随筆、童話、戯曲と、その才気にまかせて様々のジャンルで試みた作品の中から、広い意味で「子どもむき」と考えられる作品を選び収めた。この作品群から、機智や逆説や諷刺、そしてまた、そうした理智の鎧で固められた奥にひそんでいる作者の、少年のような純潔で素直な魂を感じとることができる。(「BOOK」データベースより)
『音のない花火』
2018年の全国学校図書館協議会長賞受賞作品の本です。
あらすじ
ある日突然、末期ガンと宣告された父。その現実と、自分の気持ちに折り合いをつけられず悩む娘。実父の死に正面から取り組んだ話題のドキュメンタリー映画『エンディングノート』から生まれた、もうひとつの物語。(「BOOK」データベースより)
『ありがとう実験動物たち』
2018年の全国学校図書館協議会長賞受賞作品の本です。
あらすじ
動物実験は、どうして必要なの?わたしたちは実験に使われる動物たちのことを考えたことがあったでしょうか?あなたにも、ぜひ知ってほしい。わたしたちの毎日の生活に「実験動物」が深くかかわっていることを。(「BOOK」データベースより)
『かがみの孤独』
2018年の全国学校図書館協議会長賞受賞作品の本です。
あらすじ
どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探すー(「BOOK」データベースより)
『青い鳥』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒ー後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。(「BOOK」データベースより)
『花埋み』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
学問好きの娘は家門の恥という風潮の根強かった明治初期、遠くけわしい医学の道を志す一人の女性がいたー日本最初の女医、荻野吟子。夫からうつされた業病を異性に診察される屈辱に耐えかねた彼女は、同じ苦しみにあえぐ女性を救うべく、さまざまの偏見と障害を乗りこえて医師の資格を得、社会運動にも参画した。血と汗にまみれ、必死に生きるその波瀾の生涯を克明に追う長編。(「BOOK」データベースより)
『人質の朗読会』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた。紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして…しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。(楽天ブックスより)
『ヒットラーのむすめ』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
雨がふりつづいていたある日、スクールバスを待つ間に、オーストラリアの少女アンナがはじめた「お話ゲーム」は、「ヒットラーのむすめ」の話だった…。もし自分がヒットラーの子どもだったら、戦争を止められたのだろうか?もしいま、だれかがヒットラーと同じようなことをしようとしていたら、しかもそれがぼくの父さんだったら、ぼくはどうするべきなのだろうか。(Amazonより)
さいごに
ちなみに、2019年の課題図書はこの4冊です。
『星の旅人』
あらすじ
数をかぞえながら、一歩ずつ歩くことで、たどりつける場所がある。いかにして日本地図は誕生したのか!?伊能忠敬の足跡とその時代がよくわかる、充実の解説ページ付き!(「BOOK」データベースより)
『ある晴れた夏の朝』
あらすじ
出自のちがうアメリカの八人の高校生が、広島と長崎に落とされた原爆の是非について語り合う。日系アメリカ人のメイは、否定派の一人として演壇に立つことになった。アメリカ在住の著者が若い世代に問いかける、「戦争」の歴史と記憶。(「BOOK」データベースより)
『サイド・トラック:走るニガテなぼくのランニング日記』
あらすじ
ジョセフは中学一年生。ADD(注意欠陥障害)があり、集中しなくてはいけないときに気が散ってしまう。そんなジョセフが、陸上競技クラブに入ることになってしまい、クロスカントリーに挑戦する。大キライな運動。だけど、最後までやりぬくだけでいい、歩いてもいい、と監督に励まされ、なんとか続けるうちに……読後感さわやかな、楽しい物語。(出版社より)
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