読書感想文の本選びは悩むものですが、2018年青少年読書感想文全国コンクールで入賞した作品の本(自由課題図書として選ばれた本)はいかがでしょうか? ついでに2019年の課題図書のおすすめも。
読書感想文におすすめの本
入賞を狙うなら定番もの
作文系のコンクールで入賞の定番というと社会問題ものです。「いのち」「人権」「差別」「偏見」「障害者」「戦争」などがキーワードになる本は賞に選ばれやすい傾向にあります。
最近のキーワードは…
最近になって課題図書に哲学的なストーリーや多様な解釈ができる展開の作品が選ばれるようになりました。2019年で言えば『スタンリーと小さな火星人』であり、2018年で言えば『なずずこのっぺ』でした。一読して大人が「これで何を書けばいいの?」と感じる本は審査員の興味もそそるのでしょうか、課題図書を読んで入賞する作品数としては毎年多めです。
2018年の課題図書4冊
まずは、2018年の課題図書からご紹介します。課題図書からは各賞(毎日新聞賞、全国学校図書館協議会長賞、サントリー奨励賞)が平均して3〜5作品が選出されています。
『なずずこのっぺ』
2018年の文部科学大臣賞(いわゆる全国2位)はこちらの本の読書感想文でした。
内容紹介
「なずず このっぺ?」といちばんベーシックな昆虫語の問いかけからストーリーは始まります。虫たちのおしゃべり昆虫語のえほん。2017年コルデコット賞オナーブック。(「BOOK」データベースより)
『ルラルさんのだいくしごと』
内容紹介
ルラルさんのだいくしごとのうでまえは、なかなかのものです。あまもりするやねのしゅうりだって、おてのもの。ところが、おもわぬことがおきてしまい…!?「ルラルさんのえほん」シリーズ、第8作目のおはなし。(「BOOK」データベースより)
『きみ、なにがすき?』
内容紹介
森のおくにすむあなぐまが、にわのはたけでともだちのすきなものを作りたいと思いつきます。でもともだちは、あなぐまの考えるものをもっていました。きもちが空まわりしてしまったあなぐまは、いったいなにを作るのでしょう…!?だれかにわかってもらえることがうれしくなるお話。(「BOOK」データベースより)
『がっこうだってどきどきしてる』
内容紹介
学校はどきどきしていました。なにしろ、ついこのあいだできあがったばかりでしたし、だれかの家になるのだと思っていたら、なんと学校として、たくさんの子どもをうけいれなくちゃいけないというのですから。ついに、学校がはじまる日。おおぜいの子どもたちがわんさとやってきましたがー。ワシントン・ポスト紙パブリッシャーズ・ウィークリー誌カーカス・レビュー誌が選ぶ2016年ベスト絵本。(「BOOK」データベースより)
2018年受賞作品の本
『みえるとかみえないとか』
2018年内閣総理大臣賞(いわゆる全国1位)受賞作品。
あらすじ
うちゅうもちきゅうもいっしょだな。おなじところをさがしながら、ちがうところをおたがいにおもしろがればいいんだね。“ちがいをかんがえる”えほん。(「BOOK」データベースより)
『地面の下のいきもの』
2018年の毎日新聞社賞受賞作品の本です。
あらすじ
地面の下にすむいきもの、約100種を収録。じっさいの大きさで巣のかたち、くらしを克明に描いた地下の巣ずかん。幼児からおとなまで。(「BOOK」データベースより)
『はがぬけたらどうするの?』
2018年の毎日新聞社賞受賞作品の本です。
あらすじ
乳歯が抜けたとき、その抜けた歯をみんなどうしているのでしょうか。世界じゅうの64の地域から集めた66のさまざまな興味深い言い伝えや風習をご紹介します。(「BOOK」データベースより)
『おさがり』
2018年の毎日新聞社賞受賞作品の本です。
あらすじ
ともくんは、いいなぁ。なんでもあたらしいものばかりで。わたしなんておねえちゃんのおさがりばっかり。そういって、なっちゃんがおおきなためいきをついたとき、せんせいがおさがりのたいせつなおもいでをおしえてくれます。おさがりって、なんて素敵なんだろう。(「BOOK」データベースより)
『どうぞのいす』
2018年の全国学校図書館協議会長賞受賞作品の本です。
あらすじ
うさぎくんが椅子を作りました。そして、「どうぞのいす」の看板をそばに立てました。ある日、ろばさんが椅子にドングリを置いておくと・・・。何度読んでも飽きのこない思いやりの心をはぐくむロングセラー。(楽天ブックスより)
『なきむし』
2018年の全国学校図書館協議会長賞受賞作品の本です。
あらすじ
「なきむし」とあだ名をつけられた転校生のお話と「きかんぼ」な幼なじみを心配する男の子のお話。友情を発見する二つのものがたり。(「BOOK」データベースより)
『だいすきひゃっかい』
2018年の全国学校図書館協議会長賞受賞作品の本です。
あらすじ
まいにち伝える「だいすき」が、いつまでもあなたとわたしをあたためてくれますようにーこのぬくもりは、わたしたちのたからもの。(「BOOK」データベースより)
『だれかぼくをぎゅっとして』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
サボタは、ちいさなこどものサボテンです。サボテンやしきでいっしょにくらすサボテンたちは、いつもきれいにならんでいて、あいてにくっつくことはありません。あいてにちかづくのは、なによりもしつれいなことだからです。でも、サボタはだれかにぎゅっとだきしめてほしいとおもっていました。あるひ、サボタのちかくにみたことのないだれかがやってきて…?「だきしめてほしい思い」を描いた、心がほっとあたたまる絵本です。(「BOOK」データベースより)
『わたしはあかねこ』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
わたしはあかねこ。とうさん、かあさん、きょうだいたちとぜんぜんにてないけのいろだけど、わたしはこのいろきれいでかわいくってすきだったの。でも…。(「BOOK」データベースより)
『すごいね! みんなの通学路』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
世界中の子どもたちが通学する姿をとらえた写真絵本。ノーベル平和賞受賞者、マララさんの写真を追加収録。(「BOOK」データベースより)
『むしたちのさくせん』
2018年のサントリー奨励賞受賞作品の本です。
あらすじ
私たちの身の回りにはいっぱいの虫がすんでいます。でも、いざ見つけようとしてもなかなか見つかりません。それは虫たちがかくれんぼ名人だからです。虫たちはみな、敵から身を守るための作戦を持っているのです。回りの木や草にとけこんで、見えなくする「かくれんぼ作戦」や、敵が食べそうもないものに自分の姿をかえる、「変身さくせん」など、虫たちの一生懸命の知恵を紹介します。(楽天ブックスより)
『マララの物語』
あらすじ
パキスタンの美しいスワート渓谷に暮らすマララは、学校が大好き。でも、武装集団のタリバンが来てから生活は一変しました。「女の子は学校へ行ってはいけない」という命令が出されたのです。でも、マララはだまってはいませんでした。お父さんのジアウディンといっしょに、「女の子にも教育を受ける権利がある」と訴えつづけました。そして、あの痛ましい事件が起こりました。そのあとマララはどうしたのでしょう。史上最年少の17歳でノーベル平和賞を受賞したマララは、今もすべての子どもたちが教育を受けられるように精力的な活動をつづけています。(「BOOK」データベースより)
さいごに
ちなみに、2019年の課題図書はこの『もぐらはすごい』と上述の『スタンリーと小さな火星人』の他にあと2冊あります。
『スタンレーと小さな火星人』
あらすじ
かあさんがでかけたひ、スタンリーはかせいへととびたった。すると、いれかわりにやってきたのは…?(「BOOK」データベースより)
『心ってどこにあるのでしょう?』
あらすじ
心ってどこにあるとおもう?むねかな…?すきなひとのまえだったりはずかしくなったりするとあかくなるのはどこ?いやなことがあるといたくなるのは?いったい心ってどこにあるんだろう?(「BOOK」データベースより)
『魔女ののろいのアメ』
あらすじ
おねえちゃんなんか、だいきらい!おねえちゃんの悪口を10こいいながら、おそろしいのろいアメをつくりますが…。(「BOOK」データベースより)
『もぐらはすごい』
あらすじ
土の中はまっくら。なのに、どうしてわかるの?歩けるの?いつ寝るの?いつ起きるの?あなの中はどうなってるの?知らないことだらけ、びっくりだらけ。もぐらはすごい!(楽天ブックスより)
個人的におすすめする本は…
個人的に書きやすく、読んでいて損はないと思うのは『はがぬけたらどうするの?』(2018年の毎日新聞社賞受賞作品の本)です。
あらすじ
乳歯が抜けたとき、その抜けた歯をみんなどうしているのでしょうか。世界じゅうの64の地域から集めた66のさまざまな興味深い言い伝えや風習をご紹介します。(「BOOK」データベースより)
あらすじ
土の中はまっくら。なのに、どうしてわかるの?歩けるの?いつ寝るの?いつ起きるの?あなの中はどうなってるの?知らないことだらけ、びっくりだらけ。もぐらはすごい!(楽天ブックスより)
『むしたちのさくせん』など、身近な生き物をテーマにする図鑑っぽさのある生物化学系の本も、よくある「読書感想文っぽい文章」ではなく論理的な文章を書きやすいという点からおすすめできる本です。
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