この記事は幼児教室もしくは個別指導先のご家庭への聞き取り調査に加え、ネットで最新の情報を加味して執筆しています。実際の口コミであるため個人的な感想や出版社の古い情報などが含まれている可能性があることをご了承ください。
【このページの目次】
クレヨンハウスの定期購読
過去記事『メリットとデメリット!口コミ調査による乳幼児絵本定期購読人気10社の比較』では大手人気10社をまとめて比較して特徴を洗い出してみましたが、今回はクレヨンハウスの定期配本サービス「ブッククラブ絵本の本棚」にしぼって、生の口コミ情報を検証検討してみたいと思います。
ブッククラブはいつから?
0歳から大人まで読書を楽しめるラインナップになっています。0歳児の赤ちゃん絵本の定期購読はもちろん、大人のための絵本の定期購読や大人のための新刊書籍の配本サービスなどもあります。
クレヨンハウスの送料は?
童話館の定期購読の送料は「330円」と高いです。乳幼児向け絵本の定期購読サービスの中には送料が無料というところもありますから、送料が300円以上するというのはかなり高額です。
クレヨンハウスでは絵本やグッズを仕入れる際に「買い切る」ことをモットーにしています。「売れないから」と返品すると作家さんの生活が不安定になるからという配慮です。クレヨンハウスのホームページにはこのような企業理念が明記されています。
これは私の推測ですが、作り手も売り手も買い手も「たのしく明るく」いられるようにクレヨンハウスが利潤のみを追い求めることはしない結果、作り手も売り手も買い手もその負担を少しずつ負っているのだと思います。買い手にとってはそれが送料「330円」なのではないでしょうか。このような企業理念に賛同して「クレヨンハウスに決めた」という先輩ママは少なくありません。
年間の定期購読はいくら?
クレヨンハウスの定期購読価格はどの年齢もおよそ22,000円前後です。絵本の定期購読サービスの価格というのは
ですから、絵本が多くなると定期購読価格が高くなってしまいます。さらに絵本というのは対象年齢が上がれば上がるほど高くなりますから、定期購読価格も0歳児向けコースより3歳児向けコースの方が高くなるのが一般的です。
しかし、クレヨンハウスの「ブッククラブ絵本の本棚」では0歳児から5〜6歳児までのおよそ未就学児までを対象にした全配本コースで年間合計金額は22,000円前後に設定されています。絵本は対象年齢が上がれば上がるほど高くなるものですから、クレヨンハウスのブッククラブでは対象年齢が上がれば上がるほど配本される絵本の冊数が少なくなるということになります。
年に何冊くらい届くの?
クレヨンハウスのホームページで公開されている2017年度の配本リストによれば、各対象年齢の定期購読コースの配本予定絵本は
- 0〜1歳児コース:25冊 22,072円
- 1〜2歳児コース:19冊 22,430円
- 2〜3歳児コース:19冊 22,430円
- 3〜4歳児コース:18冊 22,220円
- 4〜5歳児コース:17冊 22,256円
- 5〜6歳児コース:17冊 21,836円
となっています。
英語絵本のコースがある
英語絵本の定期購読コースがあるのは他に類を見ない特徴です。配送先が同一であれば送料は一律330円ですから、兄弟で「下の子には年齢コースを、上の子には英語絵本コースを」購読されているご家庭もちらほら見受けられました。
クレヨンハウスがいい理由
配本リストはHPで公開
クレヨンハウスのブッククラブで配本される絵本の内容はすべて公開されているので安心です。クレヨンハウスのホームページでは各コースの配本コースをいろいろとクリックしなければならず面倒だったので、こちらに0歳児コースから5歳児コースまでの未就学児対象6コースの全配本リストをまとめました。
持っている絵本は差し換え可
もちろん配本予定の絵本がすでにご自宅にある場合には「配本絵本の変更」にも無料で対応してくれます。この絵本交換サービスをしてくれない定期購読サービスはほとんどありませんが。
配本される絵本が「いい」
「たのしく明るく」の配本
クレヨンハウスの企業理念は「みんながたのしく明るく」です。クレヨンハウスの「たのしく明るく」という理念は定期購読「ブッククラブ絵本の本棚」の配本リストを見ても分かります。例に挙げた上の動画をご覧になっても分かるように、配本される絵本は色鮮やかでカラフルな絵本が多く、子どもの反応がとても良い絵本ばかりで、読み聞かせをすれば間違いなく「たのしく明るく」なれることでしょう。
子どもの反応がいい絵本
クレヨンハウスのホームページには「選書にあたって実際に絵本を読み聞かせた時の子どもたちの反応を参考にしている(HP「選書はどんなふうに?」より)」と書かれているだけあって、届いたばかりの箱を開けた時や初めて読み聞かせをした時のお子さんの反応はすこぶる良いです。
ママの満足度が高い絵本
子どもが喜んでいる姿を見られれば「定期購読してよかった」と思うものですし、表紙も背表紙も色鮮やかですから部屋に飾っても可愛らしく、クレヨンハウスの定期購読ではママの満足度がとても高い絵本が多いです。
定番だけではない絵本
絵本の定期購読大手10社の中ではクレヨンハウスの配本リストで目立つのは、定番の名作絵本を押さえつつ比較的新しい絵本も積極的に選んでくれていることです。「定番絵本以外の絵本もほしい」というご家庭にはおすすめできます。
クレヨンハウス通信が楽しい
クレヨンハウスは総合育児雑誌「クーヨン」も発行していますので、小冊子「クレヨンハウス通信」も女性向け雑誌のようなクオリティです。
子育てについて落合恵子氏のエッセイを読めたり、落合氏が特に注目しているオススメの新刊書籍を紹介していたり、編集部オススメの毎月の絵本も子どものための季節の絵本や英語絵本、ママのための新刊などがあり、とても楽しい内容になっています。絵本に関する記事はもちろん、先輩ママに人気があるのはクレヨンハウスのレストランで実際にメニューに載せている有機野菜のレシピだそうです。
26コースあり親子で楽しめる
クレヨンハウスは配本コースが非常に充実しています。例えば、下の子には年齢別のコースを、上の子には英語絵本コースを、ママには大人のための新刊コースを購読するなど家族みんなで楽しめることができます。同じ届け先であれば送料は一律330円です。
社会貢献を応援したい
クレヨンハウスはさまざまな社会貢献活動をしています。環境保全や被災者支援などの活動に共感し協力したいからクレヨンハウスを選んだという先輩ママも多くいます。
40年の経験と実績で選書
クレヨンハウスは40年以上にわたり先輩ママたちの根強い賛同と共感を得ている絵本の配本サービスです。配本される絵本も40年の経験と実績から厳しく選ばれた作品ばかりで、長年の実績は頼りになります。
作家の落合恵子氏が主宰
クレヨンハウスの特徴は何と言っても作家の落合恵子氏が主宰していることでしょう。主宰者の「顔が見える」というのは安心感につながります。
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クレヨンハウスの不安点
配本コースが多すぎて悩む
26ものコースから選べるのは嬉しくもあり、悩みどころでもあります。
例えば、幼児向け絵本のコースは年齢別の「3歳コース」や「4歳コース」の他に「新刊絵本コース」もありますし、最近ヒーリング効果で話題の「ユーモア絵本コース」もあります。せっかくなので「英語絵本コース」も検討したいな…などと考え始めるとなかなか決めることができなくなります。
330円の送料が高い
毎月330円です。12ヶ月払い続けると1年で3960円になります。3900円あれば子どものために絵本が2冊は買えるでしょう。この負担を大きいと思うか小さいと思うか、です。
地味な良書が少ない
クレヨンハウスのブッククラブの絵本は色鮮やかでカラフルな絵本が多く、子どもの反応がよい絵本ばかりなのですが、裏を返せば「色鮮やかでカラフル」ではないために「子どもの食いつき」はそれほど良くないけれど評価の高い絵本はほとんど配本されません。
ためになる賛否両論口コミ集
ブログをはじめとするYahoo!知恵袋や発言小町などの口コミ情報の中から「これは役に立つ!」と思った口コミをご紹介。すぐに削除されたり頻繁にアクセスできなくなったりするため情報の出典元は掲載していません。ご了承ください。では先輩ママの口コミを見てみましょう!
この他にも絵本の定期購読選びをする時にとても役に立つと感じた有益な口コミをたくさん集めています。賛否両論の口コミ集にご興味があれば、ぜひどうぞ。
他社定期購読と比較検討する
福音館書店の定期購読
乳幼児向け絵本の定期購読を考えるときに福音館書店の定期購読は避けては通れません。信頼の福音館品質を激安の1冊420円で購読できる「こどものとも」「かがくのとも」は侮れない!
童話館のぶっくくらぶ
童話館の定期購読ぶっくくらぶは他の配本サービスと一線を画しています。普通の書店や図書館ではなかなか出会えない絵本や置いてあってもなかなか手に取りそうにない風合いでありながら一流の絵本を多く取り扱っていて、「より子どもの心に届く絵本を読み聞かせたいご家庭」や「絵本はたくさん買おうと思っていて、より質の高い絵本を求めているご家庭」にファンが多い配本リストです。選書に独自の厳しい審美眼をもっていて特色の強い童話館の定期購読は合う人には合うけれど、合わない人にはまったく合いません。下の記事でメリットとデメリットの両方をぜひ一度ご確認ください。
乳幼児向け定期購読人気10社
絵本の定期購読は12ヶ月以上の長期的なサービスですから、購読を決める歳にはよく比較検討して後悔のないようにお選びください。親の小さな「後悔」は毎日の読み聞かせでどうやってもお子さんに伝わってしまうものですから。
乳幼児向け絵本の定期購読サービスを展開している大手人気会社は上の10社です。私はこれまで他の方よりも多くの「絵本の定期購読」に触れてきたのではないかなと自負しておりますが自分の経験とネットでの市場調査を『定期購読10社徹底比較』という記事にまとめました。その結果私が特に注目する定期購読はランキングにして以下の記事にでご紹介しています。
クレヨンハウスの決め手は?
クレヨンハウスのブッククラブで配本される絵本の質はよいですから、他社と比較して決め手になるのは次の3点ではないでしょうか。
落合恵子orクーヨンが好き
クーヨンが好きな人は「クレヨンハウス通信」は嬉しいはずです。また配本される絵本もサービス自体もナチュラルで頑張りすぎないけれど子どもへはよく心を配ろうとするあたり、落合恵子氏がよくエッセイで語っている内容にもクーヨンの雰囲気にもよく似ていると感じます。定期購読は基本は12ヶ月の長いお付き合いになりますから不信感などは取り除いておくに限ります。このような親の好みは意外と大切な要素です。親の小さな不満や後悔はお子さんにすぐに伝わってしまいますから。
定番絵本以外もほしい
クレヨンハウスのブッククラブで配本される絵本は他社に比べて比較的新刊絵本の割合が大きいので、人気の定番絵本以外も届けてほしい場合には嬉しい内容になっています。
絵本は定期購読だけにしたい
そのため絵本を買うのは定期購読だけで十分という方にもオススメできます。クレヨンハウスのブッククラブであれば、定番絵本と新しめの絵本がバランス良く
自分でも絵本を買い足したい
クレヨンハウスの「ブッククラブ」はバランスは良いのですが、裏を返せば定番絵本だけでなく新刊絵本にも力をいれているために配本リストのみの絵本では定番絵本がちょっと物足りないかもしれません。またクレヨンハウスの「ブッククラブ」では地味な良書、いわゆる芸術作品のような絵本はほとんど配本されません。このような絵本は買い足した方がいいと思われるので、定期購読だけでなくご自身でも買い足したいという方にも「自分で絵本を選ぶ楽しみ」は残っていそうです。
絵本の定期購読比較なら
この記事が絵本の定期購読選びに役立てばうれしく思います。