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月刊絵本とは
月刊絵本は幼稚園や保育園などに通っている「園児」のための月刊誌です。一般の市販絵本は絵と文による物語の世界観を味わえますが、月刊絵本の【絵本】とは【絵】がたくさん載っている「読みもの」を何編か集めた【本】とでも言えそうなイメージです。幼児向け学習雑誌という表現の方が的確かと思います。
月刊絵本には主に「総合絵本」「おはなし絵本」「科学絵本」の3タイプがあります。最も一般的なものが「総合絵本」ですが、「総合絵本」は子どもに身近な日常生活の動作や習慣や行事について、特に幼稚園や保育園での生活についてを楽しく読める内容の月刊絵本です。
月刊総合絵本6社とは
一般購入ができる月刊絵本
- 『キンダーブック』フレーベル館
- 『チャイルドブック』チャイルド社
- 『がっけんのえほん』学研
- 『メイトの月刊絵本』メイト
一般購入ができない月刊絵本
- 『ひかりのくに月刊絵本』ひかりのくに
- 『ワンダーの月刊絵本』世界文化社
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月刊総合絵本6社試し読み
より比較しやすくするために、見開きページ画像は全6社において「4〜5歳児の年中さん向け」の月刊絵本のページを載せてみました。また見開きページ画像の出典元は各月刊絵本のホームページか、読みものの文か絵の作家さんの個人サイトです。画像をクリックすると出典元のページが開きます。
『キンダーブック』
〈見開きページ画像〉
〈特徴〉
一般購入可。幼児用月刊絵本として最も長い歴史をもつシリーズ。ポップアップの仕掛けなど手の込んだ仕掛け(一般的な幼児用月刊絵本の仕掛けは「上にめくるだけ」「左右に開くだけ」の簡単なものが圧倒的に多い)があったり、仕事がテーマの読みものを入れていたり、新しい取り組みの成功例が目立つ。
〈基本情報〉
- 出版社:フレーベル館
- HP:キンダーブックHP(▼画像参照)
- 送料:毎月160円
- 価格:
- 1〜3歳児向け「キンダーじゅにあ」360円
- 2〜4歳児向け「キンダーブック1」390円
- 3〜5歳児向け「キンダーブック2」430円
- 4〜5歳児向け「キンダーブック3」430円
- 他シリーズ:「総合絵本」の他に「学習絵本」「おはなし絵本」「むかし話絵本」「自然絵本」「保育者向け保育月刊誌」あり。
『チャイルドブック』
〈見開きページ画像〉
〈特徴〉
一般購入可。幼児向け月刊絵本のパイオニア。内容はシールや仕掛けよりも読みものに重きをおく。若干、写真よりもイラストが多めなので市販絵本のイメージに近い。
〈基本情報〉
- 出版社:チャイルド社
- HP:チャイルドブックHP(▼画像参照)
- 価格:
- 2〜3歳児向け「チャイルドブックぷう」 380円
- 3〜4歳児向け「チャイルドブックジュニア」410円
- 4〜5歳児向け「チャイルドブックゴールド」430円
- 5歳児向け「チャイルドブックがくしゅう」430円
- 他シリーズ:「総合絵本」の他に「科学絵本」「おはなし絵本」「絵本館シリーズ」あり。
『がっけんのえほん』
〈見開きページ画像〉
〈特徴〉
一般購入可。テーマは「気づき」と「はっけん」。ページのレイアウトにより躍動感と立体感を演出する工夫に長けている。「勉強する」という側面に重きを置いた内容と構成になっているのが特徴。付録は子ども用だけでなく保護者用の付録もあり、子どもが「勉強する」習慣づくりに保護者も積極的に参加できる。
〈基本情報〉
- 出版社:学研
- HP:がっけんのえほんHP(▼画像参照)
- 価格:
- 0〜2歳児向け「くうちゃんえほん」370円
- 2〜3歳児向け「みみちゃんえほん」370円
- 3〜4歳児向け「よいこのくに」430円
- 4歳児向け「プリン」440円
- 4〜5歳児向け「よいこのがくしゅう」440円
- 5歳児向け「ぴっかり」420円
- 他シリーズ:「総合絵本」の他に「おはなし絵本」「科学絵本」「科学教材」あり。
『メイトの月刊絵本』
〈見開きページ画像〉
〈特徴〉
一般購入可。子どもの言葉の発達に重きを置いた月刊絵本。絵本を読みながら親子で会話を楽しめる工夫が巧い。仕掛け自体は「上にめくるだけ」「左右に開くだけ」の単調な動作が求められるものが多めだが、逆にシンプルな仕掛けが親子の会話を楽しめる工夫のようにも感じられる内容。
〈基本情報〉
- 出版社:メイト
- HP:メイトの月刊絵本HP(▼画像参照)
- 価格:
- 2〜3歳児向け「ジュニアメイト」400円
- 3〜5歳対象「なかよしメイト」430円
- 4〜5歳対象「すきっぷ」430円
- 他シリーズ:「総合絵本」の他に「おはなしメイト傑作集」「いもとようこシリーズ」あり。
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『ひかりのくに月刊絵本』
〈見開きページ画像〉
〈特徴〉
(注)一般の購入はできません。幼稚園や保育園を通してのみ購入ができる月刊保育絵本です。「感じて考える」ことに注力している月刊絵本です。
〈基本情報〉
- 出版社:ひかりのくに
- HP:ひかりのくにHP(▼画像参照)
- 価格:
- 1〜3歳児向け「ぴこちゃんえほん」380円
- 3〜4歳児向け「ひかりのくに」410円
- 4〜5歳児向け「エースひかりのくに」420円
- 5歳児向け「がくしゅうひかりのくに」430円
- 他シリーズ:「総合絵本」の他に「おはなし絵本」「環境総合絵本」あり。
『ワンダーの月刊誌』
〈見開きページ画像〉
〈特徴〉
(注)一般の購入はできません。幼稚園や保育園を通してのみ購入ができる月刊保育絵本です。園生活に特に注力している月刊絵本です。
〈基本情報〉
- 出版社:世界文化社
- HP:ワンダーの月刊絵本HP(▼画像参照)
- 送料:毎月160円
- 価格:
- 3歳対象「ワンダーえほん」380円
- 4歳対象「ワンダーブック」430円
- 5歳対象「ワンダーランド」450円
- 他シリーズ:「総合絵本」の他に「おはなし絵本」「科学絵本」あり。
月刊絵本の選び方のヒント
どの月刊絵本も似ている!?
正直に申し上げまして、月刊絵本6社にそれほどの大きな違いはありません。月刊絵本に掲載されている「読みもの」の作家さんや画家さんの中には複数の月刊絵本に作品をおろしている方もいらっしゃるくらいで、どの月刊絵本を開いてみても印象は似通っています。
おすすめは園採用の月刊絵本
そんな月刊絵本の中でどのお子さんにもおすすめできるのは「通っている園でお友だちが注文している月刊絵本」です。園の方針にもよりますが、みんなの前で手渡しをしているような場合にお友だちがみんな月刊絵本を持ち帰る日に自分ひとり手ぶらで帰らなくてはいけません(「自分はみんなとは違うんだ」と意識づけをするという教育方針の場合は当てはまりませんが)。
「キンダー」か「がっけん」
どの月刊絵本も条件が同じ場合には、個人的に「キンダーブック」をおすすめします。日本で一番古い歴史を持ちますし、新しい企画も成功例が多いような気がします(と言いましても大差はないのですが)。
勉強する環境づくりをしたい場合には「がっけんのえほん」もよろしいかもしれません。
勉強する習慣づくりなら
しかしながら、月刊絵本「がっけんえほん」では勉強する環境づくりができる程度です。「小学校入学に向けた勉強習慣」を身に付けさせたいと思え幼児向けの通信教育教材の方が効果的です。(例えば【幼児ポピー】や【こどもちゃれんじ】 など)
通信教育を検討するなら
▼ 紙教材なら
幼児向け通信教育教材はワークの問題が簡単なので、一見したところ特徴が分かりにくいようにも感じられますが、ずっと続けると学習効果には大きな違いが出ます。詳しくは下記の記事をおすすめします。
▼ タブレット学習なら
算数を重視するなら『RISU算数』。1週間の無料お試しができます。
英語を重視するなら『すまいるぜみ』。2週間の無料お試しができます。
絵本を買うなら
月刊絵本は市販絵本の約半分の値段ですみますが、毎月500円前後の月刊絵本を12冊買ってあげるよりも、市販の質の高い一般の絵本を6冊買ってあげる方がおすすめです。絵本の購入に迷ったら「絵本の定期購読」という選択肢もあります。
▼「絵本の定期購読」を選ぶヒント
▼チェックしておきたい最大手2社
科学絵本なら福音館!
「科学絵本」を買ってあげたい場合には福音館書店の「かがくのとも」の方が断然おすすめできます。
福音館書店の「かがくのとも傑作集」絵本も買いましたが、中には福音館書店の科学絵本よりも良かった市販絵本もありました。
まとめ
月刊絵本は市販の絵本の量と質を少し落とした読みものと市販の幼児教材の子どもが取り組みやすい易しめの学習教材が少量ずつバランスよく毎月届けられるものだと考えてよろしいかと思います。月刊絵本は忙しいママやパパやお子さんへの言葉かけに慣れていないママやパパにおすすめです。
さらに、入園前から家庭教育を始めていて「家庭内での会話がお勉強に偏っているかな」などと感じていらっしゃるご家庭にもよろしいと思います。月刊絵本は「お勉強」と感じさせずに小学校入学後の「せいかつ」「どうとく」に当たる内容を毎月届けてくれます。
▼ 幼児通信教育のおすすめ記事
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