絵本を選ぶ時にはお子さんの発達に合った絵本を選ぶことが大切です。一般に、乳幼児の絵本はお子さんの発達によって7段階の難易度に分けられます。簡単すぎる絵本ではお子さんは興味を示しませんし、難しすぎる絵本ではお子さんの「読みたい!」という意欲を損ねてしまうかもしれません。ここでは3歳児〜4歳児の乳児向け絵本の正しい選び方とおすすめの絵本を紹介しています。
3〜4歳児の絵本とは
3歳児〜4歳児を対象にした絵本は「ストーリーのくり返しを楽しむ絵本」です。3歳児から4歳児向けの絵本は、内容が大人も楽しめるほどに一気におもしろくなります。そしてどんどん長くなります。絵本の中で、同じできごとや同じやりとりがくり返されながら物語が展開します。絵本が長くなると子どもも集中力を長く続けられる力が必要です。「ストーリーのくり返し」は子どもの集中力を自然と鍛えることができる工夫の一つです。
絵本の文はセリフと説明が半分ずつくらいでしょうか。乳幼児では退屈してしまう説明文がこんなに増えました。読む力、聞いて理解する力がついてきた証拠です。物語を進めるための状況や心情を説明する文が登場し、登場人物のセリフには「」記号がつくようになりました。
こちらの絵本はウクライナ民話を題材にした『てぶくろ』という作品です。およそ3歳半くらいのお子さんにおすすめしたい絵本ですが、ご覧のように物語を説明している部分よりセリフの方が多めでありながら、よく読むとセリフの言葉でも物語の説明をしています。こうして徐々にセリフの絵本から説明文の絵本へと内容が成熟していきます。
また文には複文や接続詞が入ってくることで、一文がどんどんと長くなります。不思議なことに絵本であれば、どれほど長くなってもお子さんは集中力を維持できるようになるものです。このサイトでは『年100冊!知育的読み聞かせ法』をおすすめしていますが、以前幼児教室の生徒さんで0歳の頃から年に200冊以上、つまり1週間に4冊以上の絵本を読んできたというお子さんは、4歳の誕生日を迎える前に小学校1年性の国語の教科書並みの長さの絵本を読めるようになっていました。
少しずつ長くなる文を聞いて理解しながら、お子さんはこれからの「日本語力」「国語力」の基礎になる力を育んでいます。お子さんは一つずつ言葉を覚えています。新しい言葉を覚えるには、その言葉との出会いの《質》と《量》が大切です。素敵な絵本をたくさんよんであげてください。
3〜4歳児の絵本の選び方
3歳児から4歳児が対象の絵本の中は「ストーリーのくり返しを楽しむ絵本」です。今読んでいる絵本の字の量を基準にして、ゆっくりと、少しずつ、長い絵本を選んであげてください。
題材も、例えば「おつかい」や「おりょうり」など、日常的ではありながら、子どもにとってはあまり馴染みのないものが増えます。絵本を読み聞かせてあげれば、自然と好奇心が広がり、たくさんの新しい挑戦をしたくなるような絵本ばかりです。お子さんにとって「初めての挑戦」になるような内容の絵本を、実際の経験をする直前のタイミングで読んであげると読み聞かせ効果は倍増します。
小麦粉と水を混ぜた重いボウルを支える筋力と、おたまでタネをすくってフライパンに入れられるバランス感覚が身についたら、この絵本を読んで一緒にホットケーキを作リましょう。ファースト食育絵本。
3歳からは科学の絵本や行事の絵本も読めるようになりますので、さまざまなジャンルの絵本を選んであげてください。
外に出たら手で触ってみてごらん。ポスト、自転車、地面、鉄柱…つめたい?あたたかい?パパの手は?読めば必ず真似したくなる小さな子どものための科学絵本。
題材やテーマを選ぶおすすめの基準は、ママやパパがお子さんに「覚えてほしいな、学んでほしいな」と思う作品を7割、「一体どうしてこんな物語を絵本にしようと思ったんだろう…」と感じるような奇想天外な絵本を3割くらいです。
3〜4歳児の絵本の効果
3歳児から4歳児向けの絵本は、題材が、例えば「おつかい」や「おりょうり」など、日常的ではありながら、子どもにとってはあまり馴染みのないものが増えます。文字を読むという知的活動によって「知らないことを知る」ことができるようになり、知的好奇心が本格的に目覚める時期です。
3〜4歳児のおすすめ絵本
例えば…
おばあちゃんのおうちに一人で出かけることになりました。おばあちゃんのおうちは「まっすぐ、まっすぐ」一人でちゃんと行けるかな?
ボローニャ国際児童図書展・エルバ賞推薦。娘に月をせがまれて…。
巨大なピアノ、巨大な石けん、巨大な扇風機。百人の子どもが遊びます…。
おすすめ絵本ランキング
例えば「ママと一緒にホットケーキを作ったこと」「ママと一緒に上靴を洗ったこと」…今、子どもが「できた!」と感動していることは、数ヶ月もすれば、子どもは当たり前にしか感じられなくなります。大きくなると子どもが「面白い!」と感じられなくなるので、どんなにいい絵本でも対象年齢の今しか読み聞かせることができません。4歳の誕生日を迎える前に是非読みたい絵本があります。まずはこちらの絵本から読んであげてはいかがでしょうか。
- 4歳になる前に読んでおきたい絵本:
おすすめ絵本まとめ
〈すくすく伸びる読み聞かせ法〉
4歳の誕生日を迎える前に読みたい絵本は100冊。このサイトでは『年100冊!知育的読み聞かせ法』と題しまして、小学校入学までに600冊の絵本を読むことを目標にして、33歳児時代には1年に100冊という目標を設定しています。1年に100冊を目標に絵本の多読を始めませんか?
- 心も頭もすくすく伸びる読み聞かせ法:
〈おすすめ絵本100冊一覧〉
- イチオシ絵本:
- イチオシ絵本を読んだら読みたい絵本:《3歳児〜4歳児》おすすめ絵本100まとめ②!、《3歳児〜4歳児》おすすめ絵本100まとめ③、《3歳児〜4歳児》おすすめ絵本100まとめ④!
- 3歳からのおすすめ科学絵本:
- 日本語でも読めるおすすめの英語絵本:
[おすすめの参考記事]
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