0歳児の赤ちゃんから脳を育てるクボタメソッドの「算数力」トレーニング。お風呂で唱えるだけで算数力がアップ! という本書を読んで心に残った言葉。
【このページの目次】
本書について
本書の算数力学習法
「お風呂で唱えるだけで算数力がアップ! 『お経式暗算法』ミラクルシート」を使った「お経式暗算法」を初公開します。「ひとケタのたし算・ひき算」をお風呂で唱えるだけで、私が算数力で最も重視する「ゼロの概念」とともに、小学1年終了時の算数力の基本が自然と身につく画期的な方法です。
本書の学習法の効果
国内一流大学だけでなく、海外のエリート校に入る際にも必要な「論理的思考力」がつく
集中力がつくので、文武両道に秀でた子になる
算数力がつくと、「抽象的な思考力」もアップし、人間関係に武田バランスのよい子に育つ
脳と算数力について
「計算とは、数で考えること」なdので、前頭前野でするのが当然ですが、子どもは前頭前野で計算して、答えを前頭前野で「短期記憶」しています。一方、大人も計算するときは前頭前野でしていますが、答えを海馬と前頭葉で「長期記憶」しているのです。…(中略)…大人が性格な計算ができるのは「長期記憶」を司る海馬が働いているからです。子どもの海馬はまだ働いていないのです。ただ、子どもでも何度も計算を繰り返していると、カウンディング行動がすくなり、海馬が働くようになってきます。…(中略)…暗算をしたことのない子どもの海馬は、暗算をしても働いていません。暗算を繰り返すと、前頭前野に「短期記憶」された答えが「長期記憶」されるようになり、海馬が急激に「大人の海馬」になります。暗算を繰り返しさえしていけば、子供でも海馬がみるみる成長していくのです。大学受験の数学の試験で成績のいい子は、数の計算を処理する「頭頂葉」が大きくなっていることが報告されています。また、暗算を幼少期に始めた方が、数の計算を処理している「頭頂葉」が大きくなりやすい傾向があります。
最新脳科学では、暗算が早くできるようになるために、子どもの先天的な能力は関係ない、という驚くべきことが報告されています。つまり、子どもの知能指数(IQ)、記憶力、読み書き揚力などとは関係ない! 暗算「回数」が多ければ多いほど、計算が早くできるようになり、海馬の容量が比例して大きくなっていくというわけです。海馬を経由して覚えたことは、なかなか忘れないものです。…(中略)…英語などの外国語の訓練や生活習慣でも、はじめは前頭前野を使って「短期記憶(ワーキングメモリー)」として覚え、それを繰り返し覚えていくと海馬が働いて「長期記憶」となり、最終的にいしきしなくてもできるようになります。
…(中略)…「クボタメソッド」…(中略)…のプログラムによって、前頭前野の「短期記憶(ワーキングメモリー)」も海馬の「長期記憶」も両方よくなります。
熱烈恋愛中の大学生の男女に、それぞれ別々に恋人の写真を見せました。すると「中脳被蓋核」(脳の下側)と「側坐核」が働きました。側坐核が働くと快感が発生し、気持ちよくなって、やる気が出ます。「中脳皮質辺縁系」とは…(中略)…海馬と前頭前野を働かせるためにある構造で、別名「動機付けの回路」を言われています。…(中略)…中脳皮質辺縁系は、愛する人のために、何か準備活動をする領域だからです。これらの領域が働き、愛する人のために何をするかを前頭前野で考え、実際に前頭前野と基底核(きていかく)が働いて行動を起こします。…(中略)…母性愛、父性愛でも同様のメカニズムが働いているようです。
なぜ、「生まれた瞬間から3歳ごろまで」は赤ちゃんにとって非常に大事な時期です。…(中略)…赤ちゃんの神経細胞(ニューロン)は胎内で大人の数だけ作られているのです。特に、生まれた瞬間から1歳半の頃はいろいろなことを赤ちゃんにさせなければなりません。こちらから働きかけると、神経細胞の間につながり(シナプス)ができ、脳がよく働くようになります。…(中略)…歩けるようになった1歳から3歳ごろは、働き出した神経細胞が感覚刺激によく反応する時期です。ですから、3歳以降よりもよく反応するという意味で、この時期は臨海反応期と呼ばれています。(「最敏感期」と言われることもあります)
カヨ子式算数力アップ学習法
カヨ子式算数力UPの言葉がけ
「カウントダウン効果」で算数力を鍛える。…(中略)…「1と2の違い」「0の概念」…(中略)…が大切です。
カレンダーも時計も、「算用数字のはっきり書かれたもの」を選び、息子たちにも見せ、会話の中にもあえて数を入れるように心がけました。「時計の長い針が5のところへくるまで10分待っていて」
細長いカードに0〜9までをひと組にして何組もつくり、そのカードで遊びを工夫しました。…(中略)…「記号としての数」と「ある大きさの意味を持つ場合の数」の存在を知ります。
計算などできなくても、お菓子を分けるときに3人だと分けにくいとか、大きそうなもの一つと小さいもの二つと、どちらが得かなど、直感的にわかることの方を高く評価しました。…(中略)…怒りの程度を「5段階」に分け、ちょっとした怒りは「1度」の怒り、ものすごい怒りは「5度」の怒りと決めたりできます。
算数力の土台をつくる学習法
算数力の土台をつくる「6つのパターン行動学習法」とは、子供が見よう見まねで覚えた動作を繰り返すことで、それを「生活に役立つ技術」として体に覚えこませる学習法です。…(中略)…本能的な行動ではなく、自分なりにイメージをためていきながら行動を起こすことは、大脳の新しい部分を使わなくてはできません。人間らしい生き方をするのは「大脳皮質」の発達があってこそです
「行動パターン学習法」で一番大切なことは子どもに対する愛情です。…(中略)…子育てで一番苦労したのは、自分の悪いクセ、短気なところ、移り気なところで、怒りたい、たたきたい、大声を出したいという気持ちを抑えるとでした。子どもが悪さをしたり、、聞き分けがなかったり、なかなか理解できない鈍さがあったりして日々イライラしましたから。そんなとき、心を鎮めるために何度も数を数えて我慢しました。
「6つのパターン行動学習法」1. 幼児のかんしゃくに親も一緒になってイライラしてはいけない。2. ケンカを売られても「うまくさばける子」にするため、ケンカは「知らん顔」して見守る。3. 叱るときは6つのルールで叱る「一度にいろいろ叱らない」「くどくど長引かせない」「叱る理由を言わない」「人が見ているからと調子を変えない」「過去のことは言わない」「悪いことをした直後に叱る」4. 見栄のウソ、方便のウソを言わせない働きかけをする。5. 「すぐ挨拶のできる子」に育てる。6. 「約束」と「命令」は違うことを教える。
算数力がつくトレーニング
手と足を左右とも同じように動かせるようにする。…(中略)…左手で積み木を持ったら右手にも持たせる、右手でボールを投げたら左手でも投げる。
時計の針で「時間の概念」を身につけさせる。
「1分の時間感覚」が身につく「タイマー遊び」
会話に数値を入れる。「ちょっと」は30秒、「しばらく」は5分、「後で」は未定。
遊びながら「およそ」を知る「コイン遊びトレーニング」。1円玉や10円玉など同じ種類のコインを20枚用意して、子どもと一緒に遊びます。はじめは20枚を一山にして、大雑把に2つに分け、子どもに「多いと思う方を取りなさい」と選ばせます。次は、1枚ずつ並べます。遊び飽きないよう、積み重ねて高さ比べをしたり、コインを回転させて選んだり、10枚ずつコインを分けて手に持ち、お母さんの掛け声に合わせて互いに好きな数だけコインを手の中から出して、お母さんと同じ数であれば「勝ち」というようなゲームをしたり、いろいろな遊びの中で10枚、20枚の「量感」を身につけさせます。500枚の10円玉を早く数えるには、どの方法がいいか考えさせたり、ばらまいた10円玉の表と裏のそれぞれの数を数えさせたり。
タオルの3つ折り、9つ折りで「奇数」になじませる。…(中略)…「なぜかな?」は禁句です。感覚を鍛えるのに理屈はいりません。…(中略)…子どもが覚えやすく、感覚が受け止めやすい環境を提供することが第一です。
足と手を洗う、歯を磨くなどの連続した動きのときには「1、2、3」「1、2、3、休み」などのリズムがあると、子供は早く覚え、熟練します。
「お経式暗算法」で唱えるだけで数に強くなる!
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