【おすすめ育児書】『育脳家族』の心に残った言葉

【おすすめ育児書】『育脳家族』の心に残った言葉
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子どもが少し大きくなると、乳幼児の育脳トレーニングでは物足りなくなります。そんなときは親も子も、家族みんなで脳を鍛えるコツ。

体を鍛えると頭がよくなる

もっと外遊びをしよう

小学生も一日のべ1時間程度、早足で歩くことを毎日続けることを推奨します。もちろん、ランニングでも構いません。縄跳びなら30分程度続けましょう。…(中略)…ランニングのあとに記憶力が高まるという研究データも出ています。走ることで、記憶に関係する海馬の歯状回の細胞が増えるためです。

 

夏休みを活用して環境の変化を。脳は刺激を与えた方がよくなります。ですから、1ヶ月ほど自宅以外の場所で生活をしてみるというのは、とてもいいことだと思います。…(中略)…旅行に行く前に、「夏休みにこういうところへ行こうと思う」と言って、パンフレットやインターネットなどで取り寄せた情報を子どもに見せて、興味を持たせれば良いのです。

 

IQを上げるためには、前頭前野を使うことです。そのためにも、走ったり、人とたくさんコミュニケーションをとったり、家族で会話をしたり、と言った生活が大切なのです。

 

テレビやパソコンの時間

よく「いくつからパソコンを触らせれば良いか」と聞かれることがあります。私は、1歳でも2歳でも早いうちから触らせればいいと思います。…(中略)…子どもたちの興味をうまく利用し、「正しい扱い方」を教えた上で与えればよいと私は思うのです。子どもたちが自ら「やりたい」と思い、それに真正面から取り組んでいるとき、脳は非常に良い方向で活発に動いているのですから。

 

2007年…(中略)…学会誌で非常に重要な論文が掲載されました。ニューヨーク州の北部のある群で、678家族をサンプリングして調べられました。…(中略)…思春期に3時間以上テレビを見ていたグループでは、1時間以内だったグループと比較して、学生時代には集中してものごとに取り組むことができず、読解力が低いことがわかりました。

 

食事

みんなで一緒に美味しいものを食べてください。…(中略)…「家族で食卓を囲む」のが脳に良いという一番の理由は、そこが大切な「コミュニケーション」の場となるからです。…(中略)…脂肪細胞の数はたいだい4、5歳のころに決まり、その量は、その後一生ほぼ変わりません。つまり4、5歳までに太らないことが大切です。ですから、4、5歳までに正しい食習慣を身につけ、お腹がいっぱいになったら(大人の場合は腹八分目が望ましい)食事をやめることを学ばないといけません。

 

食事は「お腹が空いてからとる」ということと、「決まった時間にとる」ということです。お腹がすくと、主に以下ら「グレリン」というペプチドホルモンが分泌されます。これが脳下垂体というところに働き、成長ホルモンを出させ、代車活動をさかんにします。また、快楽物質ドーパミンを出すVTAシステムにも働きます。ですから、美味しいものを食べて気持ちがよくなる、と言ったことを起こりやすくするのです。

 

2008年にはアメリカの医師会雑誌『JAMA』に「右脳が働かないと肥満になる」という論文が掲載されました。ダイエットがいつも失敗する人は、右脳がうまく働いていないからで、右脳を働かせるようにすれば良い、というのが趣旨です。

 

2008年に…(中略)…ゴメス・ピニラというアメリカの神経生理学者が言い出した…(中略)…脳をよく働かせることのできる Brain Foods を10個ほど上げています。そのなかでもお勧めできる Brain Foods をいくつか挙げておきましょう。「大豆/脳によい作用を及ぼす、ということがわかっているのが「アセチルコリンという物質です。…(中略)…前頭葉のマイネルと基底核という場所の神経細胞が働くとアセチルコリンが分泌されて、大脳の働きを良くします。具体的には、記憶力を高め、考える力がつきます。ただ、アセチルコリンは脳内だけで作ることはc気ないので、食物から摂取しないといけません」「DHA/不飽和脂肪酸の一つ、DHA(ドコサヘキサエン酸)は、視床下部や海馬などの働きを助け、記憶力を増大させますのcえ、意識して撮るようにしましょう。イワシやサバ、アジなどの青魚に多く含まれています」「ポリフェノール/抗酸化物質であるポリフェノールには、脳梗塞の予防効果があることがわかっています。カカオ含有率の高いチョコレート、カテキンを含む緑茶、赤ワインにも多く含まれています」「ビタミンB12/ビタミンB12が足りないと、高齢者の脳が萎縮するという研究結果が『Neurology』(2008年9月)に掲載されていました。まだ、詳しい相関関係は分かっていませんが、ビタミンB12が多く含まれる赤身肉や魚、乳製品をバランスよく摂取することが大切なようです。

 

家族で運動のすすめ

脳の研究者の集まりがあり、ジョギングブームのアメリカから帰国した友人が「走ることを勉強してきた」と言うのです。「大脳生理学と走ることとどう言う関係があるのか、おかしなことを言うなあ」などと笑っていたのですが、…(中略)…半信半疑のまま、とりあえずジョギングシューズを買ってきて、自宅の周辺を走り始めました。…(中略)…そうすると不思議なことに確かにいろいろな良いことが起こるようになってのです。…(中略)…走り出すとお腹が空かなくなってのです。また、油っぽいこってりしたものはあまり欲しくなくなり、野菜や魚など、あっさりしたものを好むようになりました。…(中略)…なによりも実感したのが、早朝や深夜にまで及ぶ実験を繰り返しても疲れなくなったことです。自分より若い人たちの方が早くへたばってしまうような有様でした。受験勉強をしていた20歳前後は、つねに強い肩こりに悩まされていました。…(中略)…それがジョギングを始めてからは、肩こりに苦しめられることもなくなったのです。

 

私は2001年に、歩くと運動野が働き、歩くつもりになる(歩いている姿を想像する)だけでも脳の補足運動野というところが働いているという研究結果を発表しました。このとき、世界で初めて、歩いている時に脳が働いているということが示されたのです。

 

さらに2004年には「時速3キロで歩く、時速5キロで早足で歩く、時速9キロで走る」という実験を行い、早くなればなるオド、前頭前野がより活発にはたらくということを発表しました。このときは、前頭前野の働く場所もスピードに応じて時速が早くなるほど、実にきれいに増えていくことが実験で証明されました。また、この年には習慣的に走ると頭がよくなるという論文も発表しました。…(中略)…つまり、ジョギングの習慣を持つと、人間のさまざまな活動をコントロールする前頭前野の働きが活発になり、それはジョギングをやめても効果は衰えるが持続する、ということが判明したのです。

 

ジョギングはランニングマシンではなく、外を走ることをおすすめします。…(中略)…ジョギングをする際に大切なことは、頭を使って考えながら走ることなのです。

 

「老化」と「最大酸素消費量」は密接な関係があります。だからこそ、早いうちから、定期的に運動する習慣を持ち、最大酸素消費量をできるだけ下げないように意識して生活することが大切なのです。そのためにとりあえず、手っ取り早く一人で始められるのがウォーキングやジョギングで、確かな研究成果も出ているのですが、他のスポーツでも良いと思います。サイクリングやスイミングなども同じく有酸素運動として有効です。

 

週に3回、15分走ることで、認知症になる確率が半分ほどに下がります。

 

その他に、家族で脳を鍛えるのに適していると私が思うのは「山登り」です。事前にルートを調べたり、持っていくもの、食料の準備など、計画を立てる際にはワーキングメモリーをとても活用します。そして、山登りでは坂道を歩くわけですが、坂道というのは、普通の道に比べて、体も脳もずっと使います。いろんな直物や昆虫の名前を子どもに教えることもできます。

 

脳とストレス

ストレスを感じると、それに対抗しようと「ストレスホルモン」が分泌されあmす。このストレスホルモン(コルチゾールとアドレナリン)が出て一週間以上も続くと、脳の海馬と前頭前野の神経細胞が死んでいき、海馬と前頭前野の九野が萎縮するのです。つかり、その部分の容積が小さくなっていくと同時に、神経細胞の突起、シナプスがなくなっていく、ということなのです。海馬の細胞が減っていくと記憶力は低下しますし、前頭前野の働きも低下してしまいます。ですから、できるだけストレスを長い期間受け続けないことが大事です。…(中略)…「三食美味しいものを食べて、ゆっくり眠る」ことです。

 

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