『頭がいい子のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』 がおもしろい! 幼児~小学生の図鑑, 地図, 辞書の使い方から、幼児も楽しめるおすすめの図鑑, 地図, 辞書など使える情報が満載。
【このページの目次】
『頭がいい子の家のリビングには「辞書」「地図」「図鑑」がある』とは
具体的なアドバイス満載
「具体的なアドバイスの量」が他の育児本とは桁違いな『頭がいい子の家のリビングには「辞書」「地図」「図鑑」がある』。すぐに試してみたいアドバイスが満載。
感想は「読んで良かった!」
『頭がいい子のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』 を読みました。幼児教室で使っていたテクニックもあれば、目からウロコの知識もありましたが、一番良かったのは幼児期から小学校時代までの家庭知育のヒントが時系列で頭に入ったことです。これからの子育てがいっそう楽しみになりました。
さっそく取り入れてみると…
この本の中で紹介されていた図鑑と地図と辞書を一式(?)買い揃え、さっそく使っています。子どもとの会話がどんどん盛り上がるようになりました! 子どももニコニコと嬉しそうに「これは?」「あれは?」と聞いてくるので、きっと楽しんでいると思います。
心に残った言葉
目覚めている間はすべて学びの時間。大切なのは、「遊び」と「勉強」を分けないことです
本のソデの部分に大きな文字で書かれた1文です。これは幼児教室でも度々使われたキーワードですが、子どもにとっての真実であり、子育ての真理だと思います。今話題の「4人東大理Ⅲ」の佐藤ママや「脳科学おばあちゃん」カヨ子ばあちゃんなども同じことを言っていますよね。
見慣れておくことが大切
地図にしても、壁に貼っておくことで、折々に眺めます。…(中略)…いざ本格的な勉強が始まったとき、「あ、自分の知っている、この(日本の)形だ!」と、びしっとつながるのです。
図鑑, 地図, 辞書を連動させる
例えば、動物園で「白鳥」を見たら、家に帰ってすぐに「白鳥」を図鑑と辞書で調べて、それから地図で「北海道」を見てみる。こういう連動された学びが大切。
図鑑、地図、辞書は特徴と役割が異なるものの、3つを組み合わせることで「学びの相乗効果」が得られて、知識の定着が強固になります。図鑑から地図へ、地図から辞書へ、辞書から図鑑へ…3つのツールをぐるぐる使いまわしていくことで、子どもの地頭が耕されていきます。ぐるぐる使いまわしが習慣化されると子どもは自分で図鑑、地図、辞書を開き、調べるようになります。…(中略)…親が一番心を砕きたいのは、いうまでもなく、自動運転状態になるよう、子どもと図鑑、地図、辞書をつないであげる環境づくりです。
図鑑, 地図, 辞書の使い方
図鑑の使い方
ステップを踏んで図鑑の世界へ
いきなり細かい情報の載った図鑑を渡しても拒絶するだけでしょう。…(中略)…最初のステップは「慣れる」です。自然科学の世界を楽しめる絵本や写真絵本。まずはここからです。次は「楽しむ」。最後は「深める」。
この区切りは年齢とイコールではありません。「うちの子はもう8歳だから、2番目の『楽しむ』図鑑から入るべきでは?」などということはないのです。お子さんの年齢が何歳であろうと焦りは禁物。イチから始めてあげてください。
楽しむための図鑑の3タイプ
「ザ・図鑑」タイプ
図鑑といえばまず思い浮かぶ「これぞ図鑑」タイプ。特徴や詳しい情報をいろいろな角度から紹介したつくりになっています。情報量が多く、知的満足を与えてくれます。子どもの関心が強いジャンルを、まずは1冊手元に置いて、親子で眺めてみましょう。情報が整理されているので、実体験や映像などを見た後に、気になったことを確認して知識として落とし込むツールとして最適です。
「Q&A」タイプ
子どもの「なぜ?」「何?」「どうして?」に答えてくれるタイプの図鑑。身の回りの事象から子どもが「なぜ?」と考えるための気づき方や調べ方がコンパクトかつ丁寧に説明されている。親子で一緒に眺めているだけで「なぜ?」「へえ、そうなんだ」が子どもの中に自然に起こる仕掛けになっています。慣れたら文章がメインの本にも挑戦したい。
「ビジュアル百科事典」タイプ
幅広いジャンルを網羅して百科事典タイプ。「ザ・図鑑」タイプを受け付けない子もこちらのタイプなら楽しめるケースもある。どこからでもいいので、ページをめくって面白そうな紙面を見つけたら美しいイラストを眺めるだけで十分。開く回数は少ないかもしれないが、得られる情報の多様さは比類ない。置いておくことに価値がある図鑑。
面白そうなところだけ見るのがポイント
図鑑のメリットはイラストや写真がふんだんに使われていること。親子で一緒に眺めて、思ったことを口にするだけでOK。
「図鑑を読んで」は一緒に遊んで
しっかりと読ませようとして「生息地はどこ?」「爬虫類と両生類はこのように違っているのよ」などと親がうるさく声をかけてしまうと、子どもが図鑑嫌いになってしまいます。
冒頭のページから順に、紙面の隅々まで読み上げる必要はありません。子どもが興味を持ったところだけ見ましょう。あるいは、親から見て、子どもが食いつきそうなところだけ一緒に見ます。子どもが自分で図鑑を開くようになったら自由に読ませてあげましょう。
最後は大人向けの本物の図鑑を
最終段階は大人向けの図鑑。「子どもだから大人用はわからない」ではなく、「子どもだからこそ本物にふれると感性を揺さぶられる」。
おすすめの図鑑
地図の使い方
地図の質は徐々にレベルアップ
まずは、県名と県庁所在地だけのシンプルな地図を1枚貼る。
県の名前と位置を半分覚えたら
小学校中学年向きだと、山脈や平野などの地形がリアルに表現されたり、特産品や伝統工芸が載っていたり、情報量が一気に増えた日本地図がおすすめ。
また、山脈や平野などの地形が触ってわかる立体地図がおすすめ。地形の起伏がわかると「この山から吹き下ろされたのが空っ風になる」といった、各地の気候や風土も理解しやすくなる。
貼る場所はお風呂やトイレもおすすめ
貼ったままにしないコツ
日常のなかで地図とからむ材料はたくさんある。家族の話題やテレビのニュースなどからたくさん材料を拾いまくってください。食材の産地を調べるのもおすすめ。調べた場所には印をつけると記憶が定着する。どんどん落書きして、地図をメモがわりに。
貼る地図と地図帳の使い分け
貼る地図の目的は「日本のビジュアルを覚える」「視覚的にインプットする」こと。
地図帳の目的は「地図の読み方を身につける」「実生活で使えるようになる」こと。
地図に親しむ知育アイテム
子ども新聞
子ども新聞もおすすめ。時事ネタをキャッチしながら、地理の知識を定着させるのに役立つ。おすすめは『読売KODOMO新聞』。オールカラーで写真やイラストが豊富でビジュアル重視、サーカス団の一面記事やクリスマス特集記事など、小学生が興味を持ちやすい。
身近な「地図の入り口」
迷路やすごろくは実は地図の入り口。おすすめは『ぼうけんめいろ』『昆虫の迷路』『乗り物の迷路』『夜店でおかいものすごろく』。スーパーの店内案内図やデパートのフロアガイド、旅行のガイドブックなどもおすすめ。
カルタやパズル、絵本なども
詳細な一覧はこちら。
地球儀で興味を世界へ
地球儀>平面の世界地図
平面の世界地図は「地球儀の補助ツール」。子どもも一人で持てる30センチくらいの地球儀がおすすめ。置く場所はいつでも目に入るテレビの横が定位置。
おすすめの地球儀
デジタル地図を使うことも忘れずに
Yahoo!地図やGoogleマップもおすすめ。自宅からのキロ数を調べたり、行き先を検索したり、ストリートビューで外観を確認したり、平面地図や地球儀と併用して利用することで、デジタルの強みやうまみがさらに活きる。
おすすめの地図
辞書の使い方
おすすめはリビングに「ダブル置き」
辞書はすぐに手に取れるように箱から出してリビングに置きましょう。おすすめは大人用の辞書と子ども用の辞書を2冊並べて「ダブル置き」すること。大人の難しい辞書へのステップアップが早く簡単になります。
辞書を引いたら画像検索を
辞書は言葉がどのように使われているのかを知るツール。言葉の意味を理解するためにはビジュアルと合わせて知る方法が一番効果的です。まだ辞書引きになれていない子どもに言葉の意味を説明するときは「文字と画像の併用検索」がおすすめ。
辞書は例文→意味→例文の順に
言葉は使われて初めて意味をなす。まず例文でどのように使われているのかを知り、意味の説明を読んでから、改めて例文に戻り使われ方を確認するのが正しい辞書の見方。
効果的な辞書の選び方
辞書選びのポイントは「説明が子どもにとって距離が近く、わかりやすいかどうかです。
辞書を使った楽しみ方
「子どもは辞書引き放題」という条件での親子しりとりゲーム。
なぞなぞ作戦。「とりがかぶると、とっても怖いものに変身するのってなーんだ?」と子どもに問題を出し、「とり…」を辞書で探させます。答えは「トリカブト」。
辞書引きシール作戦。辞書で言葉を一つ調べたらカレンダーにシールを貼る。
「〇〇ちゃんの辞書」作戦。調べた言葉の上に小さな○を書く。2回目に辞書を引いたら◎にする。辞書を引いたら付箋を貼る習慣をつけるのもおすすめ。調べた証を残して、自分の辞書であるという認識を高める。
漢字はおもちゃから漢字辞典に
漢字カルタや漢字表、部首絵本や漢字の成り立ち絵本などから漢字に親しみ、小学漢字辞典に進みたい。
国語が得意になる+α辞典を
ことわざ辞典や慣用句辞典など、家族みんなで楽しめるようになりたい。電子辞書は検索履歴機能を使って調べた言葉を振り返る工夫をするのがいい。調べることを面倒がる子にもおすすめ。
おすすめの辞書
さいごに
この本、本当に読んでよかったです。書ききれないことが、もっともっと載っている本でした。今、一番おすすめしたい育児書です。
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