【このページの目次】
「無学年制教材」とは
学年を選ばず受講できる
通信教材の中には「無学年制」というシステムがあります。名前のとおり、学年を選ばずに受講できます。
理解の遅い子には復習
つまずいているお子さんは下の学年の理解が不足している内容に戻って苦手を克服できます。無学年制の教材では、例えば「国語は小学4年生レベル、算数は小学2年生レベル」などと教科別に学ぶ学年を選べるので、お子さん一人ひとりに最も効果的な学習ができます。
理解の早い子には先取り
デキるお子さんは次々に上の学年の学習にすすむことができます。もう理解は十分なのに、同じ内容を何度も復習する必要はありません。どんどん上の学年へと学習を進めながら、テスト前には在籍学年の学習を再度学習するなど、学校の授業と先取り学習を両立できます。
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タブレット学習と言うより…
タブレット可のWEB教材
2019年現在、無学年制のタブレット学習は「タブレット学習教材」と言うよりも「タブレットででも学習できるWEB教材」という側面が強いという特徴があります。(『RISU算数』を除く)
『チャレンジタッチ』や『スマイルゼミ』とは違う
『チャレンジタッチ』や『スマイルゼミ』などのタブレット学習教材はタブレットが支給されてタブレットでのみ学習できるタイプです。一方、無学年制のタブレット学習教材は「インターネット環境のあるものであればタブレットでもパソコンでも何でも使えます」という学習方法。(『RISU算数』を除く)
パソコンの方が勉強しやすい
2019年現在、どのタブレット学習教材でも言えることですが、まだまだタブレットの操作性は発展途中なので、学年が上になればなるほど(記入式問題が増えれば増えるほど)タブレットよりもパソコンかノートパソコンの方が学習しやすいのが実情です。この点、無学年制タブレット学習教材は偶然にも学習しやすさが整っていることになります。
無学年制タブレット教材4社
無学年制のタブレット教材はまだ多くありません(2019年現在)。
RISU算数
受講科目は算数のみという算数に特化したタブレット学習教材。
デキタス
コスパ最高! 無学年制としては破格の月額3000円。
ネット松陰塾
ノートテイキングも教えてもらえるオンライン塾。
すらら
不登校やADHDなどに嬉しい「出席扱いにできる」学習教材。
無学年制教材4社詳細比較
『RISU算数』
『RISU算数』のお値段
受講料:2,480円+利用料(0円~最大8,980円)
入会金:なし
タブレット代:無料
受講科目:算数のみ
検定サポート:数学検定
学年を超えて学習できる教材
『RISU算数』は「算数のみ」に特化した専用タブレット型学習教材で、無学年制システムを採用しているのが特徴(無学年制とは、勉強したいだけ学年を超えてどんどん先に進める多学年教材)。実力UPでは業界No1。
意欲的な子は勉強したいだけ学年を超えてどんどん先取り学習ができますし、算数が苦手な子は分かっていない下の学年の単元に戻って勉強する後戻り学習ができます。
「デキる子」になれる教材
『チャレンジタッチ』や『スマイルゼミ』は勉強習慣づくりにおすすめのタブレット教材ですが、『RISU算数』はしっかり実力を伸ばしたいお子さんのための教材です。
算数が苦手な子もなぜか夢中になり、早々に苦手を克服して先取り学習組に入っていきます。『RISU算数』を始めれば算数は得意科目になります。
『RISU算数』の画面はシンプル
『RISU算数』の学習画面は『スマイルゼミ』よりもさらにシンプルになって、このような感じです。娯楽性という点ではほとんど利点を感じないレベルです。
『RISU算数』は解約でなく”卒業”
しかし、『RISU算数』は「楽しい!」という口コミが少ないわけではありません。むしろ『チャレンジタッチ』や『スマイルゼミ』よりも「途中でやめました」という口コミが極端に少ないのが特徴です。『スマイルゼミ』をやめたご家庭には「小学6年分を終えたのでやめます」「算数の成績はよくなったのでもう十分です」など “円満解約” が目立ちます。
『RISU算数』はどの子にも「良問」
タブレット画面が味気ないのに、メキメキ実力がついて、しかも子どもが楽しんで勉強するのは「出題内容」にあると私は考えています。算数のみに特化した教材だけあって、算数の問題へのこだわりは他のタブレット教材の比ではありません。
『RISU算数』の忘却曲線復習とは
忘却曲線による記憶の強化をうまく利用した「復習機能(前に解いた問題を数週間後に再出題)」により、算数の問題を解くこと自体を楽しめます。『RISU算数』は2018年にこの機能で特許を取得しています。
▲ こちらは『チャレンジタッチ』の公式サイトです。公式サイトもクオリティが違うので、見ればどの会社のサイトかすぐに分かりますね(笑)
ときどきの難問がいい刺激に
さらに、時々「鬼モード」という名前の難問が出題されます。
この鬼モードが子どもたちに大人気。問題のレベルを細かく調整することで子どもの知的好奇心を刺激するのでしょう。もちろん、気分転換のためのゲーム的問題も算数問題。
どの子にもいつでも「良問」
基礎問題から難問まで、子ども一人ひとりのレベルに合った問題を自動抽出してくれるために、どんな子にとっても「自分だけのベスト問題」を出題してもらえることになります。
ちなみに「国語力」も…
『RISU算数』はタブレット教材先進地アメリカ・シリコンバレーで開発された技術です。アメリカでの研究によれば算数(数学)以外の教科では目立った成果が上がらなかったために算数のみの提供なのだそうです。
しかしながら、2014年に RISU Japan を設立してから、日本の教育に合わせた改良が重ねられ、「算数以外の教科ができないのが不満」という口コミに対応する形で『RISU算数』は算数の文章題を発展させてきました。それが、例えばこちらのような出題例です。
今では「『RISU算数』は国語力も伸びる算数教材」と評価されるまでになっています。
デメリットは算数特化
『RISU算数』のデメリットは算数しか勉強できないことです。
教育改革が行われても大学入試は紙ベースの試験問題は変わりませんから、勉強の主軸は紙ベースにしておいた方が無難です。そのため、『RISU算数』を利用してタブレット学習は算数のみと決めるのもあながちデメリットばかりではありませんが、タブレットで全教科を勉強したいという希望には『RISU算数』はまったく添えません。
『RISU算数』は業界最高値!
『RISU算数』は高いです! 「受講料2,480円」に騙されてはいけません。『RISU算数』には月あたりの基本料のほかに、「利用料」という費用がかかります。「利用料」はお子さんの学習進度によって0円から最大8,980円まで変動します。
つまり、『RISU算数』でどんどん次の学年へ進む子は毎月1万円以上の支払いを続けなければいけないということです。月1万円以上の価値はあるとは思いますが、毎月1万円以上という受講料はタブレット教材の中では最高額です。
『RISU算数』は小学校までしかありませんから、お子さんの勉強がどんどん進んで、短期間で小学校6年間分をすべて勉強し終えれば、他教材と比べても実はそれほど高額ではないのですが(『チャレンジタッチ』も『スマイルゼミ』も高学年になれば8000円前後に値上がりするため)、やれば実力がつくとは言え、毎月1万円以上の支出は家計に響きます。
▼ 1週間無料お試しはこちら
『RISU算数』では2週間の無料お試しができます。申し込みは本契約の申し込みフォームから行い、無料お試しのみの場合はタブレットを返却します。
『RISU算数』は半年でも1年でもやればやっただけ算数力が伸びる実力派教材。タブレットの返却も簡単なので、『RISU算数』の無料お試しは「契約すべきかどうか」本気で取り組むことを強くオススメします!
『デキタス』
『デキタス』のお値段
受講料:3,000円
入会金:なし
受講科目:国・算・せいかつ・英
無料体験:公式サイト内で無料体験可
始めやすい学習教材
『デキタス』は無学年制のオンライン学習教材です。国語、算数、せいかつに加えて、英語までが月額3000円で学習できる「親にとって」始めやすいオンライン学習教材です。
とにかく安い!
『デキタス』の特徴は何と言っても「驚愕の安さ」です!
学年指定のタブレット学習教材に比べて、無学年制の学習教材は高額になる傾向があります(小学6年間の学習教材がすべて一括で届くのですから当然と言えば当然です)。
無学年制の学習教材の受講料は平均8000円(先にご紹介した『RISU算数』も表示こそ「受講料こそ2,480円」ですが、そのあとの「+利用料」という部分がクセモノで、『RISU算数』では実質平均月額7000円前後の支払いをすることになります。平均月額7000円で『RISU算数』では算数しか勉強できません)。
ところが、『デキタス』では何と『RISU算数』のおよそ半額、月額3000円で全教科が学習できます。
学習教材は何でも同じですが、タブレット教材業界も例外ではなく学年が上がれば受講料が上がります。小学校低学年では3000円程度の『チャレンジタッチ』や『スマイルゼミ』も、高学年になれば受講料は7000円程度まで上がります。
しかし、『デキタス』では無学年制なので、低学年でも高学年でも据え置き3000円です(現在のところ…私は安すぎると思っているので近々値上がりするのではと不安です)。小学校の学習をまるまるタブレット学習教材に頼るとするならば、『デキタス』の経済的優位は魅力です。
教材の世界観が楽しい
もちろん、『デキタス』は安さだけではありません。
学習画面の世界観はスマホアプリの学園ゲームそのもので、非常に楽しく魅力的。学習画面のデザインやキャクターデザインやその動きなどは、「タブレット」学習教材としての『デキタス』の娯楽性は『RISU算数』より上で、『チャレンジタッチ』より下あたり。ちょうど『スマイルゼミ』と同じくらいだと感じます。
問題も充実
間違えた問題を「キミ問」として再度出題してもらえたり、少し難しいチャレンジ問題に挑戦できたりします。
基本問題に関しては、問題を印刷して紙教材として勉強することもできます。
国・数・英の授業動画
国語は文字を教えてくれたり、
長文を読んで、
読解問題に答えたりします。
算数の「くらべる」単元では、この宇宙人たちの尻尾の長さを比べることになり、
お尻を揃えて並んでもらう、という内容。
確認問題は印刷することもできます。
『デキタス』の英語はすべて英語で進行するオールイングリッシュ方式で、内容もとてもユニークでした。
例えば、「Can you fly?」という表現を覚える動画では、突然、生き物のレースが始まったかと思うと、
サルに羽が生え、空を飛んだかと思うと、
カラスに羽を突かれて、レースはリタイア。
結局、買ったのはカエル.だった..とか、「これな〜んだ」の動画では
豆腐の原料を説明するかなり高度な英語を聞くことができたり、
豆腐の使い道を紹介したり…とか。オールイングリッシュで、実際の会話を想定した良いテーマ選びだと思いました。きちんど勉強すれば、英検準2級の二次試験レベルの英会話力はつくでしょう。
数学検定
『デキタス』では数学検定の過去問を解くこともできます。
飽きさせない工夫満載
受講料3000円の教材としては非常にハイクオリティ。子どもを飽きさせないための学習予定表、進捗表、がんばり表の類は完備していますし、ご褒美システムもあります。
ご褒美プレゼントにアバターがあるのも『デキタス』ならでは。
▼ 1週間無料お試しはこちら
『デキタス』はオンライン学習教材なので、公式サイトからいつでも無料体験ができます。
他のオンライン教材と違って、無料体験に必要な個人情報はメールアドレスだけですので気軽に試せます。
『ネット松蔭塾』
『ネット松陰塾』のお値段
受講料:8,000円
入会金:20,000円
受講科目:国・算・せいかつ・英
無料体験:公式サイト内で無料体験可
塾のようなオンライン教材
『ネット松蔭塾』は無学年制オンライン型学習教材で、こちらでご紹介しているタブレット教材の中では最もリアルな「塾」に近い学習教材です。
ノートの書き方が身につく
『ネット松陰塾』では、一生使える「ノートテイキング(ノートの書き方)」が習得できるのが最大の利点です。受講生ならマイページからいつでも「ノート学習の仕方」を見ることができます。
全教科のノートの書き方が動画におさめられていて、この動画だけでも一見の価値があります。
『ネット松陰塾』はオンライン学習教材でありながら「手書き学習」を推奨していて、勉強に対する自主性を伸ばそうとしています。そのため、オンライン授業でも講義を聞いて、「学んだこと」「疑問に感じたこと」を自分でノートに書き込むのが、『ネット松陰塾』のショウイン式学習法です。
吉田松陰が起こした松下村塾では「あなたは、何のために学問をするのか?その上で何をしようとしているのか?」が入塾試験だったといいます。吉田松陰が目指したそんな教育スタイルを引き継ぎ、「現代に蘇る松下村塾」を継承する塾であるとする『ネット松陰塾』では、勉強に対する自主性から「学び方」まで教えてくれます。学び方とは、すなわちノートの書き方であり、情報のまとめ方です。
ノートの書き方は小学生の学習から成績を大きく左右するため、進学塾ではまずノートの書き方を指導するところは少なくありません。現在ではノートテイキングのノウハウ本は子ども向けのものでさえたくさんあります。
オンライン学習教材としての楽しさは『ネット松陰塾』は中の下。学習教材の中の雰囲気は、今のタブレット教材というよりも、ずっと使われてきた塾内のオンラインサービスのそれに似ています。
頑張って勉強すれば、ご褒美として「コイン」や「ストーン」をもらえるのは他の教材と同じです。『ネット松陰塾』らしさと言えば「格言ゲット!」があることでしょうか。
他にも『ネット松陰塾』は、吉田松陰に徹底的にこだわっていて、毎日ページを開くと「今日の格言」として論語の一節やことわざが紹介されたり、
「松陰先生のことばクイズ」というゲームにも挑戦できます。
▼ 無料体験はこちら
『ネット松陰塾』はオンライン学習教材なので、公式サイトからいつでも無料体験ができます。無料体験画面では「ノート学習の仕方」にアクセスでき、各教科のノートテイキングのコツが動画を見ることができます。(小中の全教科の動画が用意されています)
『ネット松陰塾』は無料体験でも正規契約と同じ個人情報を入力する必要があり、少々めんどくさいですが、このノートテイキングの動画だけでも手間をかけて無料体験する価値があります。
『すらら』
『すらら』のお値段
受講料:8,000円
入会金:10,000円
受講科目:国・算・英
無料体験:公式サイト内で無料体験可
『すらら』も無学年制オンライン型学習教材です。『すらら』も非常に特徴的な教材で、『ネット松陰塾』がインターネット上の塾ならば、『すらら』はインターネット上の「学校」そのものです。
自宅学習が出席扱いにできる!
『すらら』の最大の特徴は「『すらら』を使った家庭学習が、学校の出席日数に加算される」という点です。
文部科学省は、実は、2005年にすでに家庭に引きこもりがちで十分な支援を受けられない不登校の児童・生徒に対し、IT等を活用した自宅学習で出席扱いにするという方針を定めています。
「すらら」は、その要件を満たした教材です。
動画は飽きない対話型
さらに、他のタブレット教材にはない『すらら』独自の特徴といえば、「対話型」講義である点です。「対話型」というのは、動画の中で「分かったかな?じゃあ、これは〇〇かな?△△かな?」などと、画面の中からキャラクターが質問を投げかけてくる、ということです。クリックして質問に答えないと先へ進めませんから、子どもはボーッとしている暇はありません。
冒険RPGの世界観
さらに、『すらら』の教材の世界観は冒険RPGゲームです。1年生の算数は何処かの国のサーカス団、1年生の国語は海賊たちの宝探しアドベンチャーなど、各学年の各教科ごとに独特のファンタジー要素が散りばめられています。
特定のキャラクターを作り、そのキャラクターに案内役をさせる他のタブレット学習教材とはまったく異なる雰囲気の教材で、「毎日、つい全教科を勉強してしまいたくなる」という効果があります。
不登校には『すらら』
お子さんが「学校に行きたくない」と言ったことのあるご家庭には大変オススメです。不登校のケースでは親の最初の対応で子どもの状態が大きく変わります。「今日、学校に行きたくない」と言い出したお子さんに対して、『すらら』をしていることで「いいよ。大丈夫、すぐに行けるようになるよ」と言えるようになるならば、『すらら』にはお金以上の価値があります。
▼ 無料体験はこちら
『すらら』はオンライン学習教材なので、公式サイトからいつでも無料体験ができます。『すらら』の無料体験は「メールアドレス」だけで試せるのでオススメです。
タブレット教材4社まとめ
● RISU算数
本気で成績を上げたいなら『RISU算数』! 半年でも1年でも効果あり。
● デキタス
全教科を勉強できて、たった3000円という破格の教材。他の教材との併用としてもオススメできる。
● ネット松陰塾
ノートテイキングが学べるのは『ネット松陰塾』だけ。「まるで塾そのもの!」なオンライン学習教材。
● すらら
まるで学校のようなオンライン型学習教材。自宅学習を出席扱いにできる、不登校には『すらら』は絶対役に立つ。
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【この記事を書いた人】
元幼児教室講師。進学塾講師時代は中学高校の数学と英語を担当。
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