子連れフライトで使った航空会社は10社以上。60回以上の子連れ国際線フライト(※僻地赴任のため国際線乗継ぎなどを含めた回数で、現在も着々と記録を更新中…)の体験を踏まえた子連れフライトのためのおすすめの航空会社と選び方をご紹介。
【このページの目次】
記事を書いたのはこんな人
子連れで地球を20周!?
僻地赴任や緊急手術のための出国から親戚の海外挙式や家族の海外旅行まで、子連れで外国に出ること60回以上。興味本位で計算したら、飛行機での総移動距離はすでに地球を20周ほどでした。
子連れにおすすめの航空会社
「日本の航空会社が一番」
子連れで10社以上の国際線フライトを利用しましたが、結局使っているのは日本の会社です。60回乗ってみて出した結論は月並みですが「日本の航空会社が一番」です。理由は後述しています。
「大手の航空会社が安心」
乗り継ぎや予算などの理由で日本の航空会社を利用したくない場合には、アメリカ、オーストラリア、イギリス、ドイツなど経済的に潤っている先進国の大手の航空会社が安心です。
「予算重視なら韓国航空か!?」
子どもが乳幼児料金を卒業し、一回の帰国にかなりのコストがかかるようになってから何度かお世話になっているのが韓国の航空会社です。リピーターになった理由は料金面以外にも(欧米の航空会社に比べて)客室乗務員の接客態度が日本のそれに近いこと、機内食がそこそこ美味しいこと、地元が近いので乗り継ぎに便利なことなどが、子どもにも親にも高評価だからです。
13社に乗った体験からの結論
何もなければ〇〇が心配
90%は問題のないフライト
子連れで国際線に60回以上乗っていますが、たいていは(8割から9割)は何も起こりません。予定通りに離陸し、機内の揺れも混乱もほぼないままに予定通りに到着するというフライトでした。
通常フライトでは「子どもの機嫌」
何もない場合には、「子連れフライト」でのトラブルでおそらくママが一番心配な子どもの機嫌だけに気をつけていればいいので、比較的、楽なフライトでした。
通常フライトならば日本より外国の方が…
もし何もなく通常通りのフライトなのであれば、日本の航空会社よりも外国の航空会社の方が気が楽なことが多かったです。
お客さんが寛容だから
アメリカ大陸の国もヨーロッパ諸国も、たいていの先進国では日本よりも子連れに寛容です。機内の搭乗客も子どもにやさしい方が多かったです。多少ギャーギャー泣いても「いいのよ、子どもだもの」、何かをこぼしたり落としたりと多少迷惑をかけても「いいのよ、私も子育てしたもの」。着陸後に「騒がしくしてすみません」と謝っても嫌味のない笑顔で「気にしなくていいのよ、それより家に帰るまでご安全にね」と言ってもらえたり。
日本人の搭乗客も外国暮らしが長い人が多いのでしょうか、日本人であれば冷たい視線を感じそうな場面でもたいていは外国人と同じような対応をしてもらえることが多かったので、外国の航空会社を利用すると機内での気苦労はずいぶんと軽減されました。
一方、日本の航空会社では
一方、日本の航空会社では航空会社のサービスは至れり尽くせりではありますが、周りの日本人の搭乗客の何気ない態度や(時には直接的な)言葉に胃がキリキリすることが多かったです。
優先搭乗で先に通してもらおうとすると睨まれて舌打ちされたり、乳幼児を抱いて席に座っている私たちを見て「げ、子どもかよ。うるさかったら最悪…」と言われたり、機内でギャーギャー泣こうものなら四方から感じる冷たい視線やひそひそ声に身がすくむ思いをしたり。
何もない通常通りのフライトになると保証されているならば、私は外国の航空会社の方がだんぜん好きです。
何か起こったら〇〇が心配
それでも日本の航空会社を選ぶ理由
機内でのお客さんの温かみを考えれば外国の航空会社の方がずっと気が楽なのですが、それでも日本の航空会社を選ぶことをおすすめします。それは、何か起こった時の対応が日本が随一だからです。
フライトが遅れると接客が雑
私が利用した航空会社ではアメリカ、ロシア、フランスなどの航空会社ではたびたび、フライトが何時間も遅れるなど不測の事態が起きると、客室乗務員の接客がとたんに雑になります。それはもう、雑すぎるほど雑でした。
日本の航空会社は遅れても丁寧
外国の航空会社でも何もなければ日本のサービスとほぼ同等の質の良い接客をしてもらえました。しかし、ひとたび何か起これば(外国のスーパーのレジ係のように)無愛想で笑顔の一つも作らず、イライラしていることを全く隠さないので、私などは機内食をもらうのにも、粗相をしないかこちらが緊張してしまうほどでした。
外国の航空会社は…
普段なら笑顔で持ってきてもらえる飲み物や毛布は、フライトが遅れていると頼んでも(忘れるのか無視しているのか)まず持ってきてもらえません。飲み物や食事を配るときにも「私は今イライラしているのよ」と感情を全身で表現しながら、半ばケンカ腰に職務を遂行している感じで、慣れるまでは私は(日本人の感覚でしか感じられなかったので)客室乗務員が視界に入るだけで緊張していました。内心、「仕事なんだから最低限の接客マナーはあってもいいのに」と思いながら。
非常時には〇〇が心配!
フライトが数時間遅れるくらいであれば機内で多少雑な接客をされても、そんなことは大したことではありません。
外国の航空会社を利用するときに考慮しておきたいリスクは非常時の子どものことです。私が経験したことのある非常事態は2回で、5時間以上フライトが遅れて乗り継ぎに間に合わず乗り継ぎの空港で12時間待たされたケースと、目的地の天候不順で着陸できず他の空港に一度降ろされ、そこで一泊して翌朝再び目的地へ向かったケースでした。
どちらも自分1人であればそれほど問題もないのですが、子連れとなると食事やおしめや寝床の心配が常につきまとい、本気で子どもの命を心配しました。(冷静に考えてもあれは子どもの命に関わるほどの状況だったのではないかと思います)
外国の航空会社でのトラブル
外国の航空会社を利用した時に、2度ほど、目的地の空港に到着するまで24時間以上かかったケースがありました。
トラブル体験から得た結論
日本の航空会社がおすすめ
やっぱり日本の航空会社が安心です。子連れで乗った60回のフライトのうち、ご紹介したような「困った」状況になったのはたった2回です。飛行機の遅れは10回ほどでしょうか。乗り継ぎに間に合わないほど何時間も遅れたのが上記の1回、機内に案内されて1時間から2時間ほど機内で待たされたことが5回ほどあります。その他の遅延は遅れても30分以内くらいで、さしたる影響もありませんでした。
60回乗ってもこのくらいの数です。毎年1回海外旅行に行ったり、帰省したりする際のフライトではおそらく何もないだろうと思われます。でも、何もなくてもやっぱりおすすめしたいのは日本の航空会社です。非常事態の時の保険料だと思って値段に目をつぶり、何もなければ「ラッキーだった」と、何か起こればきっと「日本の会社にしてよかった」と感じるのではないかと思います。
外国の航空会社も利用中です
子どもが手のかかる時期を過ぎてからは、私たち家族は外国の航空会社も再び利用するようになりました。青島でのトラブルがトラウマになった中国の航空会社も来年か再来年に中国の友人を訪ねに中国へ行く際には、再び利用するつもりでいます。航空会社のいろいろなトラブルも子どもには経験させておいて損はないと、私たち夫婦は考えたからです。
機内に着替えを持ち込む
以来、ずっと機内に家族全員分の着替えを持ち込むようにしています。一度、普段は吐き癖のない子どもが機内で嘔吐したことがありまして、機内に持ち込んだ着替えに親子ともども助けられたこともあります。荷物は多くなりますが、安心のために「機内持ち込み手荷物に家族の着替え」、おすすめです。
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