小学生の自由研究がフリーテーマ宿題なら、こんな自由研究で夏休みにグンと成績UPしませんか? 教科の勉強ではなく、本質への興味を掻き立てる「地頭が良くなる」自由研究をあつめました。
【このページの目次】
夏休みに各教科の成績底上げ
自由研究の宿題が「フリーテーマ」の場合、自由研究はなにも理科の研究だけでなくてもOK! 世の中の大学には、国語、算数、英語、社会、理科のあらゆる分野に「研究者」がいますから。
自由研究の評価基準のヒント
私は自由研究には評価のポイントが6つあるのではないかと分析しています。もっとも重要なのが「研究することを楽しむこと」だと思います。自由研究に楽しく取り組めれば他の条件も自然と満たされたよい自由研究に仕上がるはずです。
「国語力UP」を自由研究で
部首の研究で漢字力UP
自由研究で「国語」をするのであれば、漢字の部首を研究してはいかがでしょうか。
部首の意味を知っていれば、漢字はパズルです。新出漢字を「一度見たら忘れない」になれば、学年が上がれば上がるほど大きなアドバンテージになります。
こちらの『98部首カルタ』には、98の部首がカルタになっていて、カルタの他にもババ抜きや神経衰弱でも遊ぶことができます。
このカルタ札に書かれた、古代文字となりたちを深く掘り下げて、古代文字から現在の形に変わってきた歴史や部首のなりたちの背景、その部首が使われている漢字調査、さらに自分だけの「部首カルタ」を作るなど、人とかぶらない自由研究ができます。
似ている言葉探しで語彙力UP
似ている言葉探しもハマればハマるほど楽しくなる国語研究です。
例えば、「練習する」「稽古する」「トレーニングする」の違いを言葉で説明できますでしょうか。似ている意味なのに、たくさんの言葉があるものを集めて比較してみませんか。(ちなみに、諸説ありますが「動作を繰り返すのが練習(漢字の練習など)」「経験を積み重ねるのが稽古(踊りの稽古など)」「数値的データを向上させるのがトレーニング(筋力トレーニングなど)」などが小学生に分かりやすいでしょうか)
研究動機として書くのであれば『名探偵コナン』の「真実はいつも一つ」などが小学生の自由研究として評価が高いと思います。(例、テレビを見ていて「真実」と「事実」の違いはなんだろうと不思議に思ったので研究してみようと思いました)
似ている表現探しで読解力UP
次は、類語ではなく表現の似た言葉を探す自由研究です。小学生でも特に高学年のお子さんにおすすめです。情景や感情を表す言葉をあつめて比較しててはいかがでしょうか。比喩や倒置法など学校で習う表現技法などを調べてみても楽しいと思います。
情景や感情を表す言葉を探すのであれば、好きなJ-POPの歌詞でもいいですし、教科書に出てきた作家の他作品を読んでもよろしいと思います。高いレベルを目指すのであれば、中学受験に出題されるような文章に取り組むのもよろしいかもしれません。
授業で習う文法を題材にする場合には、中学生の国文法の本などからヒントを集めることができます。こちらの本などはカラーで色鮮やかなビジュアル資料なので分かりやすく、もちろん中学でも使うことができます。
新聞記事の研究で時事力UP
こちらは中学受験を希望されているお子さんに特におすすめです。時事問題に興味をもつ大きなきっかけになります。
大手数社の新聞記事をあつめて比較する自由研究です。同じ出来事があつかわれていても見出しの言葉や記事の内容には違いがあります。その違いに注目してみましょう。
まとめる際には、「5W1H(いつ誰がどこでなぜ何をどうした)」という事実の比較と、これからどうなりそうなのかという今後の予想、そして、その記事を書いた新聞記者の考え(そのニュースの是非や善悪など)などという点に分けてみると、上手にまとめられます。
「算数力UP」を自由研究で
数と図形のナゾ体験ブック
自由研究で「算数」をするのであれば、『STEM体験ブック 数と図形のナゾ』がおすすめです。この本なら、身近な小学校の算数レベルから高校大学の数学レベルまで発展させられる自由研究ができます。
「体験ブック」と名のつくだけあって、算数に関する「やってみよう」がたくさん掲載されており、どれも自由研究にできる深いテーマばかりです。もちろん、その内容は小学生に身近なものから中学高校での数学に関連するとても大切な知識ばかり。やればやるほど数学的センスが身につきます。
「英語力UP」を自由研究で
英語の研究テーマ探しなら!
自由研究で「英語」をするのであれば、『英語好きな子に育つ たのしいお話365』がおすすめです。「スマートな人」は痩せた人なのか? など、身近な英語を再発見できる1冊で、毎日の読み聞かせにも自分読書にもおすすめです。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
アルファベットの基本から、身近にある物の名前、海外の学校生活から、英語を使ったゲームまで、子供を英語好きにする言葉や外国の小話365話。「話してみよう」「調べてみよう」「遊んでみよう」など、体験できるテーマも充実。5歳くらいから小学生全般向き。
高校生になる前には語源を
英語で自由研究をするのであれば、おすすめしたい研究テーマは「語源」しかありません。英単語の語源については高校生になる前に一度は調べておきたい!
英単語の語源を知っているだけで、英単語の暗記にかける時間が10分の1になります。一度覚えればほとんど忘れないからです。パパもママも学生時代に一度くらいは英単語の語源を勉強してみようなんて思ったのではないでしょうか。
「100の語源を知っていれば10,000語が身につく」という帯の宣伝文句もあながち誇張ではありません。この研究テーマに関しては、親がプッシュしてでも何とかお子さんの興味を引き出してあげたいコスパ最高の自由研究です。
「社会力UP」を自由研究で
小学校の社会は「自分の住んでいるところ」について学びます。3〜4年生で自分が住んでいる「地域」を、5年生で「地理」つまり住んでいる国と世界についてを、6年生で「歴史」つまり住んでいる国の過去を学びます。
1〜3年生におすすめ!
低学年から中学年くらいのお子さんが自由研究で「社会」をするのであれば、『知的世界が広がる世の中のふしぎ400 小さな疑問から大きな発見へ』がおすすめです。
「生活」「社会」「乗りもの・建てもの」といった分野のお話が収録されていますが、これらが小学校の社会の範囲になります。社会以外の「身近なふしぎ」も収録されていて、毎日の読み聞かせにおすすめです。手元に置いておいて損はない1冊。
地理を研究するならコレ
自由研究で「地理」をするのであれば、『この一冊でトコトンわかる! 小学生のための世界地図帳』がおすすめです。
見開きページを大きくつかった地図と豊富な写真に、わかりやすい図や表まで。世界の国々のことが楽しく学べます。地球環境や世界遺産などは自由研究がやりやすく、どのように深めるか次第で人とかぶりにくいのでオススメできます。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 地図の見方と基本データ(世界の人口他)
第2章 世界の自然(世界の気候/世界の山他)
第3章 地域ごとの特徴(アジア/ヨーロッパ他)
第4章 世界の文化(世界の料理/世界の衣装他)
第5章 世界の今(砂漠化/オゾン層の破壊他)
歴史を研究するならコレ
自由研究で「歴史」をするのであれば、『ジュニア地図帳 こども歴史の旅』がおすすめです。
この本はふつうの歴史の本とはちょっと違っていて、世界地図が北極点を中心に描かれています。各大陸がほぼ正確な面積と形で表記される北極点中心の地図は、一度は見ておきたい世界地図です。この視点があるだけで、世界史と世界地理はまったく異なって見えてくるので不思議です。この地図だけでも見る価値があります。
さらに、日本と外国の歴史が非常に分かりやすく紹介されています。気になった時代を研究するときには重宝するはずです。日本史を調べられる本はたくさんありますが、日本の好きな時代の自由研究に外国の歴史を交えてあげれば、他にはないユニークな自由研究に仕上がるはずです。
伝記で自由研究するならコレ
偉人の伝記を読んで自由研究にしようとすると読書感想文のようになりがちですが、この『歴史を作った世界の五大科学者』なら「伝記」で自由研究ができます。
この5人の偉大な科学者の研究がそれまでとそれ以降の生活をどのように変えたのかを調べても面白いですし、この本を参考にして日本史の中から「お子さんが選ぶ日本を変えた5人の偉人たち」などとまとめても、素晴らしい自由研究になると思います。
「理科力UP」を自由研究で
理科の自由研究なら
理科の自由研究についてのテーマ&ネタ探しの本は無数にありますが、おすすめはSTEM体験ブックです。「算数」と同じシリーズの「科学」バージョンで、簡単なのに(特別なものを用意しなくてOK)科学的知識に裏付けられた面白い実験がたくさんあります。
理科の自由研究はテーマを決めたら、そのテーマに関する商品や製品を作っている企業のHPをチェックして見てください。科学が身近な暮らしの役に立っていることがよくわかる良質な「夏休み自由研究特集ページ」がたくさんあります。もちろん、研究テーマを探すのにも活躍します。
「実技4教科」を自由研究で
家庭科: おやつで自由研究
料理と自由研究をからめたテーマ本はたくさんありますが、一番美味しいのは多分この本だと思います(笑)
図工: プロ級のフォント研究
チラシや広告、テレビのテロップなどには印象的な文字フォントが使われます。文字の大きさやフォントを調べてみます。
デザインのプロを目指す学生がまず学ぶのがフォントの種類とそのフォントの心理学的な効果です。お子さんが興味を示せば、お子さんと一緒に読んでみてください。世の中の広告が違って見えます。
図工: 工作でものの仕組みを
工作の自由研究であればたいていは工作物を提出するだけでしょうが、せっかく工作をするのですから工作に隠されているものの仕組みも一読してみてはいかがでしょうか。
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