絵本の読み聞かせに昔話を選ぶのはなかなか難しいもの。怖すぎず、残酷過ぎないけれど昔の日本語の美しい響きと歴史を感じる絵を楽しめるおすすめ絵本とあらすじをご紹介。
<元幼児教室講師の読み聞かせ知育ブログ>
【このページの目次】
日本の「○大昔話」
日本の昔話には「三大昔話」「五大昔話」「七大昔話」「十大昔話」があります。しかし、日本の「○大昔話」が選ばれた背景には「子どものために良い昔話を」という教育の視点ではなく、戦前戦後の不安定だった倫理観や日本古来の響きを重視した学問的な視点が強く影響しており、必ずしも有名な昔話が含まれているわけではありません。
まず読みたい! 昔話5編
『桃太郎』
<あらすじ>
桃から生まれた「桃太郎」は立派に成長したある日、鬼が悪事をはたらいていると聞き、鬼退治にでかけることに…。
『浦島太郎』
<あらすじ>
浦島太郎は亀を助けたお礼に、亀をしたがえた美しい娘に連れられて竜宮に招かれました。竜宮で素晴らしい時間をすごした浦島太郎は家に帰りたくなり…。
『笠地蔵』
<あらすじ>
じいさんは正月の餅を買うために、笠を売りに出かけましたがさっぱり売れません。戻ってくる途中、お地蔵さまに雪が積もっていたので笠を全部かぶせてあげました。翌朝、どこからか声が…。
『鶴の恩返し』
<あらすじ>
傷ついた鶴を助けた若者のもとに美しい娘が現れます。ある日、娘は貧しい若者のために機を織ろうと「けっして機を織っているところをのぞかないように」と言って…。
『かぐや姫』
<あらすじ>
竹から生まれた女の子は美しい姫に成長しましたが、たくさんの求婚者が現れても結婚するのを嫌がります。「月の夜には、どうぞ夜空を見上げて下さい。」と姫はある夜…。
できれば読みたい! 昔話5編
『一寸法師』
<あらすじ>
御椀を船に、箸を櫂にし、針を刀の代わりに、麦藁を鞘の代わりに持って旅に出た一寸法師は京でみごとに鬼を退治し、鬼の打出の小槌を振って…。
『花咲か爺さん』
<あらすじ>
ここほれ、わんわん。働き者のじいさまとばあさまが大切に育てた犬のシロは、じいさまとばあさまにたくさんの宝物を贈りました…。
『こぶとり爺さん』
<あらすじ>
額に大きなこぶのあるおじいさんが、山へ木を伐りにいって日が暮れてしまい、お堂で寝ていると、鬼が大勢やってきて歌い踊りはじめ…。
<出版社からのコメント>
絵を描かれた赤羽末吉さんは、このお話のもとになっている「こぶとり」の俗的なイメージを一旦白紙にかえして、そのもとになっている鎌倉時代の「宇治拾遺」の「鬼にこぶとらるること」の項を参考にして絵を描くことにしたそうです。二人のおじいさんを善悪対照的に描くのではなく、どちらも「よいおじいさん」には変わりないが、こぶをつけられたおじいさんを、「ちょっぴり慌てん坊でまねしん坊」だったために失敗してしまったという風に描いたといいます。また、このお話の面白さが後半にあると考えた赤羽さんは、こぶをつけられるおじいさんにより重点をおいて描いています。赤羽さんは、こぶをつけられるおじいさんは、そこらにいるおとなであり、そこらじゅうにいる子どもでもあると語っています。
Amazon.co.jp「こぶじいさま」より
『おむすびころりん』
<あらすじ>
おじいさんがおにぎりを食べようとしたら、ころころ転がって穴の中へ。おむすびころりん すっとんとん。穴の中ではねずみたちが…。
『わらしべ長者』
<あらすじ>
「明日の朝いちばんに拾ったものを大切にしなさい。」心優しいが貧しい若者は、観音様のおつげを守り、1本のわらを大事に持って歩いていると…。
読めたら最高! 昔話6編
『うりこひめとあまのじゃく』
<あらすじ>
うりから生まれたうりこ姫がひとりで留守番をしているとき天邪鬼(あまのじゃく)がやってきた。うりこ姫は騙されてしまい…。
『貧乏神と福の神』
<あらすじ>
押入れに貧乏神が住みついているために働き者なのに貧乏な夫婦がおりました。ある年、ついに福の神がやって来ることになったのですが、貧乏神と夫婦は…。
『文福茶釜』
<あらすじ>
一匹のたぬきがちゃがまに化けたそうな。火にかけられてあついあついところげまわるうちに、元に戻れなくなったたぬきは、かるわざの芸をみんなに見せて…。
『一休さん』
<あらすじ>
一休さんは、とんちが得意なお寺の小僧さんです。あれやこれやの問題をとんちをきかせて解決します…。
『金太郎』
<あらすじ>
天の雷の父親に世のため人のために大力を使えと教えられていた金太郎。ある日、侍が狩りに訪れたのを機に侍の家来となり京に向かい…。
『さるかに合戦』
<あらすじ>
カニは猿の柿の種とおにぎりを交換し、柿を大事に育てました。実った柿を「取ってやる」という猿に柿を投げつけられたカニの仇を討つために…。
地域によってタイトルや登場キャラクター、細部の内容などは違った部分は持ちつつも似たような話が各地に伝わっており、たとえば関西地域では油などが登場するバージョンの昔話も存在する。1887年に教科書に掲載された『さるかに合戦』にはクリではなく卵が登場、爆発することでサルを攻撃している。また、牛糞の代わりに昆布が仲間に加わってサルを滑って転ばせる役割を果たしている。
Wikipedia「さるかに合戦」より
『力太郎』
<あらすじ>
百かんめの金ぼうをかた手に、のっしじゃんが、のっしじゃんがと力修行にでて行くちからたろうのゆかいなお話。
『ねずみの嫁入り』
<あらすじ>
世界一のおむこさんを娘にむかえようとして、ねずみのお父さんはお日さまにお願いしました。でも、お日さまは「雲さんにはかないません」。そこで、雲さんのところに行くと…。
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