乳幼児向けの絵本の定期購読サービスを提供している以下の有名定期購読10社の口コミを徹底的に調べたので条件別に一つずつ順に比較してみることにしました。
それぞれに絵本やサービスの内容に特色があります。その特色をできるだけ詳しく分かりやすく比較するつもりですので、是非、お子さんにぴったりの定期購読コースを見つけてあげてください。
【このページの目次】
定期購読を比較する前に
絵本の定期購読サービスには『市販絵本』タイプと『月刊絵本』タイプの2種類があることをご存知でしょうか。
ここでは市販絵本タイプの定期購読サービスに限って比較していきます。月刊絵本のオススメは『月刊絵本は見開きページを比較すれば違いが分かる!おすすめの月刊絵本は?』をご覧ください。
定期購読を徹底的に比較!
定期購読を年間総額で比較
まずは一番気になる「絵本の定期購読っていくらかかるの?」を比較してみたいと思います。一口に定期購読と言っても、各社いろいろなコースを用意していて定期購読送料もまちまちです。ここでは各社各コースの平均値を比較しています。
10社の定期購読サービスのうち、高いものは年間購読料が3万円近くかかる『絵本ナビ』と『子育てナビゲーション』です。安いものは年間購読料が2万円以下の『メルヘンハウス』『こぐま社』『おおきな木』です。ちなみに支払い方法はクレジットカード一括払いができたり、郵便局か銀行での毎月の引落しのみであったり各社でそれぞれ違います。
『福音館書店』の定期購読は年間購読料が1万円以下と破格の安さです。届けられる絵本の内容もとても独特で、福音館書店の定期購読は市販絵本でありながら雑誌絵本の特徴も持ち合わせています。福音館書店の定期購読については書きたいことがありすぎるので別のページにまとめました。
定期購読を配本冊数で比較
絵本の定期購読は基本的に年会費や会員料などはありません。送料を除けば、毎月自宅に届けられる絵本の値段の合計が定期購読料になっています。そのため年間購読料が高ければ絵本がたくさん届く傾向にあります。年に何冊くらいの絵本を購入してあげたいですか?
10社の中でたくさん絵本を届けてくれる定期購読サービスは『絵本ナビ』と『子育てナビゲーション』で、1年間で30冊程度購入することになります。この2社は定期購読送料も28,000円前後と最高ランクでした。
『金の星社』の定期購読は各コースの対象年齢が広めです。コース選択を悩む必要がなく、1年間にさまざまな難易度の絵本を届けてくれますから「とりあえず定期購読をしてみたい」というご家庭にオススメできます。金の星社はいもとようこ絵本が充実しています。
『こぐま社』も「とりあえず定期購読をしてみたい」というご家庭にオススメできます。『金の星社』に比べて『こぐま社』の絵本の方が絵本の難易度にバラツキがあり、1年間の定期購読18冊で乳幼児期の絵本をほぼ網羅できます。しかし『こぐま社』の定期購読で配本される絵本がすべてこぐま社の絵本になります。『こぐまちゃん』シリーズや三浦太郎作品、柳原良平作品などがお好きな方には『こぐま社』の定期購読がイチオシです。
さて、ここで自宅に届けられる絵本冊数と定期購読料の関係について少しだけご説明させてください。
〈配本冊数と定期購読料〉
乳幼児向け絵本の定期購読サービスは絵本の値段の合計が定期購読料なので、基本的には絵本の冊数が少なければ定期購読料が安く、絵本の冊数が多ければ定期購読料が高くなります。しかし乳幼児向け絵本は1冊600円の絵本もあれば1冊1200円の絵本もあります。当然、値段の安い絵本なら定期購読料も安いですし、値段の高い絵本なら定期購読料も高くなります。
定期購読を絵本単価で比較
そこで次は自宅に届けられる絵本の単価を比べてみたいと思います。安い絵本をお手頃な料金で届けてくれる定期購読から、値段の高い絵本をセレクトしている定期購読までさまざまです。
定期購読サービス有名大手10社が届けてくれる絵本の1冊あたりの値段の平均はこのようになっています。どの定期購読にも何ヶ月かに1冊は必ず1500円前後の高額な絵本が含まれていますが、絵本の平均単価が高いのは『絵本ナビ』と『クレヨンハウス』です。
『絵本ナビ』は毎月の配本冊数が2〜3冊あります。その中にときどき1200円以上する絵本が入っています。1冊ずつ見てみると600〜800円のお安い絵本もずいぶんと含まれています。
一方で『クレヨンハウス』は1200円以上する比較的高額な絵本をほぼ毎月送ってくれます。「1500円以上する絵本を1冊だけ」などという配本があるのは『クレヨンハウス』だけです。
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定期購読を送料で比較
乳幼児絵本は1冊600円ほどの絵本もあるので、数百円の送料も負担に感じられたりもします。
10社のうち送料が無料なのは『絵本ナビ』『こぐま社』『子育てナビゲーション』です。3大カタカナ定期購読『クレヨンハウス』『メルヘンハウス』『メトロブッククラブ』は送料が高めです。
定期購読を絵本内容で比較
余裕があれば、または興味があれば、定期購読サービスを検討する際はホームページ上の対象年齢の表記だけでなく、宅配される絵本の内容を実際に見てみることをオススメします。ここでは0歳児向けの定期購読サービスの「ホームページ上の対象年齢表記」と「実際の対象年齢」を比較してみます。
〈対象年齢の見方〉
定期購読サービスの対象年齢が『0歳児〜1歳児』とあれば、1年間をとおして0歳児向けの絵本と1歳児向けの絵本が半分ずつくらい届くという意味です。
- 対象年齢の幅がせまい定期購読は、定期購読だけでなく市販の絵本もたくさん買いたい方に向いています。「絵本好きなご家庭」「読み聞かせを頻繁にしているご家庭」「図書館に頻繁に通うご家庭」にオススメです。
- 対象年齢の幅が広い定期購読は、どの絵本を買っていいのか自信がない方』や『絵本を買ったり図書館に行ったりする機会の少ない方』に向いています。「ママやパパが本が苦手だけれど、子どもには本好きになってほしい」というご家庭にオススメです。
乳幼児絵本というのはたとえ0歳児向け絵本でも4歳くらいまでは楽しく読み聞かせられる内容になっていますし、長く読み聞かせた方がいい絵本でもありますから、長い目で『自宅に置いておきたい絵本』を考えると半年や1年くらいの対象年齢の差はあまりありません。
定期購読をお得感で比較
乳幼児向け絵本の定期購読サービスというのはお金のことだけを考えるとお得ではありません。出版社保護のため書籍が値崩れするのは本来中古本だけなのですが、新しい絵本をお安く購入することができるのは定期購読サービスならではのメリットです。
『童話館』の定期購読では自社の絵本を特別価格に割り引いてくれています。そのため書店で購入するよりも安く買うことができます。毎月定価よりも300〜500円ほどお得になっているので、1年間で5000円程度も絵本を安く変える計算になりますが、童話館の定期購読は200円の送料がかかります。
お得感という点では『福音館書店』が一番です。福音館の高品質の絵本が1冊420円で読めるのは破格中の破格です。しかも送料は100円。しかし福音館書店の定期購読はすべて新刊絵本ですので、「とりあえずロングセラー作品や名作絵本から読んでみたい」という希望にはまったく添えません。
絵本を安く買うことだけを考えたら、有名な絵本を20冊程度まとめて買えば定期購読サービスで配本される絵本もいくらかは含まれているはずですし、まとめ買いはオンライン書店のポイントがついたりクレジットカードのポイントがついたりするでしょう。そこで次は「定期購読サービスをしたくなるような」特徴について比較してみたいと思います。
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定期購読をコースで比較
各定期購読サービスにはさまざまな配本コースが用意されています。お子さんに読ませたい絵本があれば定期購読送料や送料が少々高くても申し込んでしまうのではないでしょうか。そんな一番大切な配本コースについて比較してみたいと思います。
配本コースは大きく分けて対象年齢別コースとジャンル別コースの2種類があります。順に見てみましょう。
〈対象年齢別コース〉
1歳ずつコース設定をしている定期購読と何年かをまとめて1つのコースにしている定期購読があります。
- 1歳ずつの年齢別コース:絵本ナビ、クレヨンハウス、メルヘンハウス、童話館、メトロブッククラブ、子育てナビゲーション、おおきな木
1歳ずつの年齢別コースは1年間に同じ対象年齢の絵本がたくさん届くことになりますから、家に絵本をたくさん置いておきたい方やすでに頻繁に読み聞かせをする習慣のある方に向いています。
- 数年ごとの年齢別コース:こぐま社、福音館書店、金の星社
数年ごとの年齢別コースは1年間にいろいろな対象年齢の絵本が届くことになりますから「とりあえず定期購読というものをやってみたい」という方や「好みの絵本は自分で買いたいけれど、定期購読で自分が選ばないような絵本も手元に置いておきたい」という方に向いています。
〈絵本ジャンル別コース〉
ジャンル別の定期購読コースは知名度が低いのですが、実は、このジャンル別コースこそがおすすめです。
- 英語絵本コース:クレヨンハウス
クレヨンハウスの英語コースは3コースもあり充実していて、各コースの対象年齢も分かりやすくなっています。送料は10社の中では一番高く毎月330円もかかってしまうのですが、『英語コース』だけは330円の送料を払ってでも迷わず定期購読するだけの価値があります。イチオシです。
- 科学絵本コース:メルヘンハウス、福音館書店
英語絵本と並んで特にオススメしたいのが科学絵本です。乳幼児向けの科学絵本はたくさんあるのですが、例えば『はなを くんくん』などのように、それが科学絵本だと知らなければ見過ごしてしまいそうな名作絵本がたくさんあります。また季節に合った絵本を届けてくれるので、お子さんが絵本で読んだことを外ですぐに体験できるのも定期購読の魅力です。
- 昔話絵本コース:メルヘンハウス、金の星社
昔話は日本人が大切にしてきた道徳観が学べる絵本です。またグローバル社会を生きていく今の子どもたちには、日本人としての常識として必要になる読み聞かせ体験と言えます。日本のもの、外国のものを問わず昔話絵本は行事絵本と並んで特におすすめです。
- パパ絵本コース:絵本ナビ、メトロブッククラブ
最近「パパに読んでもらいたい絵本」という特集が各紙面上で人気を集めています。絵本の中でパパが活躍する絵本は、パパの声で読むとお子さんの心に伝わるものが違います。
絵本の中にパパが登場するかどうかは、書店でパラパラめくっただけではなかなか分かりづらいので定期購読は便利です。定期購読サービスがパパの読み聞かせのやる気を刺激できれば一石二鳥です。
- 新刊絵本コース:クレヨンハウス(年齢別に3種類の新刊絵本コースあり)、福音館書店(全コース新刊のみ)、おおきな木
絵本の新刊というのは各出版社の絵本をバランスよく比べる機会がなかなかありません。各書店で懇意のある出版社の新刊絵本が優先的に平積みされるでしょうし、そもそも新刊の取り扱い自体が多くない書店もあるからです。
絵本というのは「親が読んだことのある絵本」ほど売れる傾向にありますから仕方のないことです。そんなピカピカの新刊をバランスよく読めるのは定期購読ならではのメリットです。
- 大人絵本コース:絵本ナビ、クレヨンハウス
定期購読の宛名で比較
乳幼児向け絵本の定期購読サービスの中には、宛名を子どもの名前で送ってくれるサービスがあります。確認できているのは次の4社です。
- 絵本ナビ
- メルヘンハウス
- こぐま社
- 金の星社
子どもの名前で届く小包というのは上手に語りかけをしてあげると、子どもの能力をぐんと伸ばすことができます。
定期購読のその他の条件
その他の条件は各社似たようなものだと感じました。手間の煩雑さには若干の違いはありましたが、配本予定の絵本をすでに持っている場合には違う本に差し替えてくれるサービスはどの定期購読サービスにもありましたし、基本的に事前連絡をしないと自動的に次のコースに移行します。
で、オススメの定期購読は?
おすすめ定期購読ランキング
「安い定期購読ランキング」「人気絵本の定期購読ランキング」「科学絵本や英語絵本の定期購読ランキング」「定番以外の絵本が読める定期購読ランキング」など希望タイプ別で10のランキングをまとめました。
0歳の赤ちゃんのママ&パパへ
このバナーをクリックすると各定期購読の『0歳児対象コース』のページを別ウィンドウで開けます。じっくりとご検討の上、ぜひたくさんの絵本をお子さんに読んであげてください。
0歳の赤ちゃんへの読み聞かせの目的は『絵本を読むこと』ではありません。『絵本に親しむこと』です。早くから絵本に親しんでいれば自然と絵本好きになります。小さいうちからすぐに手が届くところにたくさんの絵本を用意しておくことがとても大切です。
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